演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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10/15(水)『ごほんごほんと絵本は鳴く』 楽日マチネ

10/15(水)15:00~ マームとジプシー 『ごほんごほんと絵本は鳴く』 楽日マチネ @サボン

いよいよ京都に場所を移しての公演となった。

サボンに足を踏み入れてみて、まず感じたのは、これまでの3箇所の中で最も作品のイメージに空間の構造や空気感が近かった事。
まさにここで公演をするためにこれまで創り込んできたのかというくらいに、作品と空間がマッチしていたのだ。
また、畳の間が少し高くなっており、カウンター席やテーブル席と綺麗に分けられているため、畳の間に舞台を組んで客席側を暗くしてみると、非常に劇場に近いつくりとなっていた。

これまでの2箇所が舞台上と客席の高さの関係がフラットであったために、そこの変化への対応が作品の出来の鍵となってくるであろう事は予測できたのだが、マチネではその点で少々甘かったように感じた。
なにかこう、足枷をはめたままで芝居をしてしまっているような、持っている力を十分に発揮しきれない状態で芝居が進行していってしまった。
おそらくは、客観的に観てみれば全体的な作品のレベルは初日よりも底上げされていて高いクオリティとはなっていたのであろうが、確実にもっとやれていた。

空間の変化に対して戸惑いが生まれ、浮き足立ってしまっていたのかもしれない。
また、音の響きが独特な空間であったために、普段の感覚との違いが雑念を生んでしまったのかもしれない。

もしかすると、こぐまの時のような空間に馴染みきれていないのとも違った意味で空間と喧嘩してしまったのかもしれない。
本番前の印象として空間には馴染めていたようには思うのだが、空間の特色を掴みきれてはいない事に開演後に気付いてしまい、その対応に追われて芝居が後手後手に回ってしまった事が今回の乗り切れなさの原因ではなかったか、と思う。


個人的な事を書けば、自分は前半は悪くなかったように感じていたのだが、中盤辺りから原因は分からないのだけれども何故か徐々に違和感を感じ始めていて、後半の兄妹喧嘩のシーンになった頃には時既に遅く、何をしても違和感が生じてしまう変な感覚となっていた。
会話しているようで会話ができていない、一人だけで芝居をしてしまっている状態。
感情が高まった際の台詞の語尾が皆同じになっており、台詞前の間も一定になってしまっていて、会話のリズムが一本調子となっていたのだ。


あらためて芝居の奥深さ、怖さを味あわせられた1時間であった。

残りステージは1回。
決して悔いの残らない舞台としたい。


横山 真
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by yukinone_makoto | 2008-10-16 19:26 | 出演レポ