演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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10/11(土)『ごほんごほんと絵本は鳴く』 2日目マチネ

10/11(土)18:30~
マームとジプシー 『ごほんごほんと絵本は鳴く』 2日目マチネ @ばおばぶ

こぐまでの公演を終え、中2日挟んで今度はばおばぶに場所を移しての公演。

初日の反省を生かそうと、今日は空間への意識を強く持ってばおばぶへ入った。
暇を見ては積極的にものに触れてみたり、どんな音が聞こえてくるのかなどを意識してみたりと、空間と仲良くなるために積極的にアプローチしてゆくよう心掛けた。

そうしてゆくうちに感じたのは、このばおばぶという空間はとてつもなく大きくて、あらゆるものを柔らかく包み込んでくれる存在なのだという事。
はっきり言って喧嘩したら勝ち目がない。
そう感じさせられるほど大きな、大自然のような空間であるなと。
しかし逆に仲良くなれればこれほど心強く、安心感を与えてくれる空間もないなとも感じた。

今思い返してみれば、こぐまの時には色々と焦っていたためか、いつも自分が開場前に行なっていた舞台に対して、そして空間に対しての挨拶を忘れてしまっていた。
とても細かい事ではあるし、科学的にもなんの根拠もなく直接的には芝居に繋がる事ではないのであろうが、これからお世話になる空間に対しての礼を失しているにも関わらずその空間と仲良くなろうという発想自体、表現者として傲慢な思考であると思う。
そこを戒め、今回は開場前に律儀なくらい空間に対して「よろしくおねがいします」と挨拶を行なうようにした。


そんなこんなで開演してみると、今回は不思議なくらいに気持ちが落ち着いていて、空間に対しての不安もほとんど感じなかった。
しかもその落ち着き方が初日ソワレのようなモチベーションに冷静さが勝ってしまうような状態とも違って、色んな事をありのままに受け入れられながらも「それはそれ」と傍らに置いておけるような“今”に集中できる冷静さであった。
特にばおばぶの周辺は静かであるがために余計に自然音や生活音が目立ってしまうのだが、そういった音が聞こえてきてもほとんど意に介する事なく芝居に臨めていた。

しかしここで勿体なかったのが、最前列のお客さんが思いの外近くに感じてしまったため、無意識の内に舞台手前で行なう芝居を抑えてしまっていた事。
空間との向き合い方に気を取られすぎてしまい、お客さんへの意識を少々疎かにしてしまった。
そこは反省すべき点である。

また、空間に順応し過ぎてしまったためなのか、序盤のシーンが僅かに暗かった。
開演直後でもう少しメリハリをつけられていたならば、もっと出来はよくなっていたのではないかと思う。

しかし、作品全体のまとまりという点では今回が最も安定していたのではないかと感じた。
ただ、もう少しチャレンジできたし、どちらかといえば「惜しい!」という印象か。

作品そのものが、徐々によくなってきてはいる。
今後も気を抜く事なく、前進し続けていきたい。


横山 真
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by yukinone_makoto | 2008-10-12 15:59 | 出演レポ