演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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4/9(水) 『ドコカ遠クノ~』 稽古4日目

4/9(水)15:00~22:00  天候:晴れのち曇り

【本日の身体状況】
●首の後ろに張り
●重心が左半身に傾きがち
●鼻の通りが若干悪く、声の響きが今一つ

【本日のテーマ】
◆「状態」だけを作り、その空間に存在する

【本日の稽古レポート】
今日は昨日とはうってかわって穏やかな気候。少々風が強いのが気になる程度で、稽古に挑むにあたっては申し分のない環境だ(まあ、それも夕方過ぎには急に冷え始めたのだが)。
が、申し分ないだけにそこに安住し楽をしてしまっては、せっかくの恵まれた環境もかえって足枷になってしまう。よい状態である時ほど気を引き締めねば。

さて稽古の話に入る前に、、、
今日は昨日の反省を無駄にしないよう、朝起きてから稽古へ挑むまでの過程を大事にしながら、準備をしっかり丁寧に行う事を心掛けてみた。
そもそも、身体というものは日々変化し続けているのだから朝起きた際にはまず、自分の身体との対話から始め、己の身体から湧き上がってくる欲求に合わせたレスポンスを行ってあげる事が重要なのだと思う。

今日は意識的にそれを行っていたせいか、よい精神状態のまま稽古に入る事ができた。ほどよい緊張感の中で素直に外界の情報を受信し、余計な自意識に邪魔される事なく発信できる身体でいられたのだ。

こういう精神状態の時というのは、とにかく稽古が楽しくて仕方ない。
フットワークも軽くなり、多くの時間攻めの姿勢でいられるので、空間そのものによい循環を生み出す事にも繋がってくる。
役者である以上、本来この状態で毎回の稽古に挑む事は当たり前なのだが、これまでそうしてこなかったところを見ると、如何に今までの自分は自覚不足であったのかが分かる。これは恥ずべき事であるのだから、即刻改めるべきだ。

さあ、ここからが稽古の話。
今日の稽古中に藤田君が、マームのこれまでの公演での反省点のひとつとして「役者が行う予習(設定を掘り下げる、世界観の共有など)の部分と舞台上で今まさに行われている芝居との結びつきが弱かった」という話をしていた。
たしかにそれは自分も同感で、たしかにあれだけ話し合ったりしながら詰めていった筈の設定と、実際に舞台上に表れた作品とが、今思い返してみれば少々隔離されていたように思う。
しかしだからといって創り手の定めた設定の説明をしてしまうのもそれはそれで如何なものかとは思うが、だからといってお客さんを置いてけぼりにしてしまってよいものではない。

おそらくその原因としては、昨日挙がった自分の反省点でもある「準備不足」が大きいのではないだろうか。
たしかに前回までのマームの公演稽古でも、設定の掘り下げやら世界観の共有のために多くの時間を割いたし、それは非常に意義のある時間であった事も事実だった。
しかし実は、それはまだ準備としては最初の一歩目の段階でしかなかったのだが、それが全てであるというような思い込みから、次の段階である「立てたプランや設定を身体に落とし込む」という作業を飛ばしてしまい、これまで予習してきたものをあっさりと「手放して」しまったのが一番の問題だったのだと思う。
つまり、設定もプランも全てが理屈止まりだったにも関わらず舞台上では“今”に生きようとするから、せっかく準備してきたものが十分に作品へと反映されきらなかった訳だ。
藤田君の言葉を借りるならば「設定がただ“踏まえている”だけの存在にしかなっていなかった」という事。これではあまりにも勿体なさ過ぎる。

今後はこの「身体に落とし込む」という作業を大事にしてゆきたい。
理想としては「役の匂い」を発する事のできる状態にまで持ってゆければと思う。
そのためにはまず、「役で呼吸」できる状態に仕上げてゆこうかと。

ちなみに「役の匂い」というのは、自分が役者としても指導者としても尊敬している方が自身のブログにて使用していた表現です。
すごく素敵な表現だなと感じたので失礼を承知の上でお借りさせて頂きました。

なお、明日は自分はNGのため次の稽古は明後日になります。


【次回稽古への宿題とテーマ】
◆宿題:他の役の視点から台本を読んでみる
◆テーマ:動く事を恐れない


横山 真
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by yukinone_makoto | 2008-04-10 00:47 | 稽古場日記