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演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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12/9(金) 『少女Aの帰還』 稽古6日目

12/9(金)19:00~21:30 @岩戸公民館・会議室

【外界への印象】
《天候》
●雨のち曇り
・雨の割に乾いた冷たさ
《空間》
●会議室
・視覚的印象:ちょっと暗かった?
・音:今日は反響が気にならなかった
・その他:暖房つけないと当然のことながら寒いんだなぁって分かった

【稽古前の身体状況】
・肚が浮いているような感覚で、重心が胸の辺りにあるような気がする
・ふくらはぎが妙に張っている
・四肢の付け根部分にロックがかかっている感じ
・顎周りが固くて、気付くと歯を食いしばっている
・やっぱり気付くと猫背

【今日のテーマ】
◆生活感

【ふりかえり】
今日は自分のシーンの稽古は、最初にシアターゲーム的なルールを設た状態で台本を読み、そこへ徐々に負荷を増やしてゆくという感じの実験的な試みが中心だった。

しかし何故だろうか、今日の自分はどうも自らの感覚の変化に対し「変化している」ということまでしか認識ができず「どう変化したのか」までは言語化することができなかった。
別にいつもの稽古に比べて自分の状態が違っていた訳ではないとは思うのだが、どういう訳かそのような結果に終わってしまったのだ。

ただ、それが必ずしも悪いことかと言えばそうでもないと自分は思っていて、それは何故かといえば、これまでの自分の経験にはない感覚があの時には生まれていたのかもしれず、だからこそうまく言葉にして説明できなかった、とも考えられるからだ。

まあ、いずれにせよ、「分からない感覚と出会えた」ということだけでも分かったのだから、その事実に対しこれからの自分が行ってゆくべきことはひとつ、その感覚が自分の今後の創作にとって有用かどうか、またはうまく利用できる手立てはあるのか、それを見極めることだと思う。

だから別にその感覚をうまく言葉にして説明できるようになれるかどうかについてはとらわれる必要はなくて、もし創作に有用な感覚であれば、今説明できなくても「創作」という今回とは違う角度からの視点が混じってくればいずれ自然と言語化はされてくる気がしている。

むしろ怖いのは、無理に言語化させることでその感覚の可能性を潰してしまうことで、それだけはなんとしても避けたいなと思っている。

まあ、そんな訳で今日はあれでよかったんだと思っている。


ただ、そうはいってもあの感覚自体を忘れてしまっては元も子もないのだから、次の稽古までその検証の作業を待つこともない。
日頃の生活の中にもきっと検証のための材料は転がっているはずで、だから意識的に日常の中でそういう感覚がないか、これまで見過ごしてきていた感覚なんじゃないか、という発想でアンテナを張ってゆこうかなと思っている。


まあ、いずれにせよ、これまでの自分にない感覚との出会いは嬉しいし、それを探るのはとても楽しい。

これがあるから演劇はやめられないんだろうなと思う。


【備忘録】
・役の生理や心理を自分の都合で解釈していないか?
・街の全容についての役者間での共有
・未消化で曖昧な台詞を具体化ではなく力技や惰性で切り抜けようとしていないか?
・やり直しがきくことを前提で一回一回の稽古に臨んでいないか?
・逆に過度にのめり込み過ぎて軽やかさを失ってはいないか?


次回の稽古は12/12(月)になります。

【次回(12/12)稽古に向けて】
◆宿題…今週一週間のフィードバック(できることなら思い付くままに紙に書き出してみる)
◆テーマ…引き続き生活感


横山 真
by yukinone_makoto | 2011-12-10 01:51 | 稽古場日記