演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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5/31(月)19:00~ 『しゃぼんのころ』 千秋楽

STスポット提携/マームとジプシー5月公演
『しゃぼんのころ』6日目(5/31(月)19:00~) @STスポット

9ステ目。

前日までのフィードバックを行ったのだが、それによって気付いたことがあった。

たかととぶつかり合うシーンで、感情の高まり方がどうも頭打ちになりつつあって、しかし、どうしても思い描いているイメージとは違う気がしていたのだが、そこの原因が見えてきたのだ。

あのシーン、初めて行った時には全く以てたかとのことなんか分かっておらず、また、分かろうともせず、「お前が理解しようがしまいが関係ない。でもとにかくお前に言っておくことがある。そうでないと俺の気が収まらん」というかなり目茶苦茶な姿勢で以てたかとに自らの想いをぶつけていた。

しかし、何故か稽古を重ねてゆくうちに、「分かって欲しい」という気持ちが芽生えてきてしまっていて、しかも厄介なのは、その気持ちのお陰である程度のところまでは気持ちの高まり方はスムーズにいってしまっていたことだった。
たぶんこれは自分の性格的な問題もあるんだろうと思う。
「相手のことを想う」というアプローチの方が自らの気持ちを高め易いこともあって、知らず知らずのうちに日比野が本来備えているものであるはずの「(子供目線から見た)大人の理不尽さ」が薄まってしまっていた。
だから、最初の時の稽古時よりも感情の高まり方は上だったし一つひとつの行動のディティール自体も断然細かくなっているはずなのに、やりとりそのものはどうしてもしっくりこず、最初の時の方がいいように見えていたのだろうと思う。

ほんの僅かな照準のズレが、ここまでの差を生み出してしまうとは、、、しかし、全日程を終える前にそこに気付けてよかったと思う。

結果、この回の日比野はこれまでの中で一番の出来であったと自分では感じている。
が、それと同時に、これまでに気付かなかった自分の足りない点が新たに見えてきてしまった。
たぶんこれっていい傾向なのかもしれないのだろうが、まあ、悔しいことには変わりない。

とはいえ、最後の最後でそれまで越え切れていなかったラインを乗り越えることができたことは、今後の自分の活動において大きな財産になることは確実だろうなと思う。

「これから」に目を向けることができる終わり方ができた、という意味においては、非常によい千秋楽であった。


横山 真
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by yukinone_makoto | 2010-06-02 22:04 | 出演レポ