演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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こまばアゴラ劇場 冬のサミット2009参加作品/マームとジプシー2月公演『たゆたう、もえる』 総括

挨拶が遅くなりましたが、マームとジプシー2月公演『たゆたう、もえる』は2/16(火)をもちまして無事に全日程を終えることができました。

ご来場下さりましたお客様方、及び関係各位の皆様方には心より御礼申し上げます。


今回、動員も6ステージで500名越えを達成することができ、作品的にも自分達の予想を遥かに上回る高評価を頂けたことは、苦しかった時期からこの団体に関わってきた人間としては素直に嬉しく思います。

2年前のSTでの公演では同じ6ステで200名にも達していなかったことを考えると、この集客の伸び具合には隔世の感すらありますし、またその評価に関しても、これまで地道に自分達の信じるまま取り組んできたことがこれでやっと日の目を見ることができたのかと感慨深くもなっております。


しかしまあ、それはそれ、これはこれ。

反省点にしても今後へ向けた課題にしても山積していることには変わりがなく、周囲から受けている高い評価というものはありがたいことではあるけれども、それ以上でもそれ以下でもないという感じではあります。

藤田君もそこら辺を本当によく理解しているようで、次回は全然違うことにチャレンジしたいと言ってました。


そもそも自分達は素晴らしい才能がある訳でもないし誰もが唸るような見事な技術を備えている訳でもなくて、ただただ自分達の信念と皮膚感覚だけを頼りにここまで積み重ねてきた訳であって、だからこれからだって攻め続けてゆくしかないんだと思います。

今の自分達に何が足りないのか、を問い続けながら、ひたすらに全身全霊を注いでゆくしかないのだろうなと。


ただ、別に自分はマーム所属の人間ではないので、こんなことを今力強く宣言していたところで今後もマームと関われる保証はありません。

が、それと自分がマームを想う気持ちとは別問題だと思っているし、だから、今後どんな形になったとしても自分はマームに協力し続ける気でいます。

もちろんそれが役者としてであればこの上なく嬉しいのですが。

でも、自分としてもそれが当たり前になってしまうようなことはしたくないので、これまで通りお互いにある程度の緊張感を持てる距離感は今後も保ち続けるつもりではいます。


さて、ここまではマームに関わっていた人間としての挨拶。


個人的な話をすると、今回の自分は、これまで役者として関わってきた全ての公演の中でも最も安定していたと思ってます。
安定というのは、ちゃんと前の回よりも少しずつでも改善してゆけていたということで、一度も停滞することがなかったということです。
ただ、千秋楽にもう一段上のレベルに上がれていたことを実感した時、正直言ってこのレベルにはもっと早い段階で到れたなとも思えたため、そんな好感触も一気に吹っ飛んでしまいましたが、、、
千秋楽のようなそれまでよりももう一段高いレベルで初日から臨めて、今回の公演時のような安定感を保てていたのならば、もう少し見える景色が違っていたんじゃないかなと思ってしまったんです。

これって欲張りなのかもしれないけれども、しかしそう感じてしまったんだからしょうがない。
まあ、だからこそ、この課題は次の機会に何としてもクリアしたいなと思ってます。


また今回は、本当に人に恵まれたなと思っております。

あさ役のプリン(冨山さん)とは、物凄く繊細なところで闘うことができたため本当に濃密で痺れるような時間を過ごすことができたなと思うし、くこ役のまるまる(荻原さん)には相手役として学ばされたことも多く、非常に沢山の発見をもたらしてくれた素敵な人だなと感じさせられました。

もちろんそれ以外の役者さん達も、直接の絡みはなかったとはいえ全ての出演者が一人の例外もなく素敵だと思える人達でした。
全ての共演者とまた一緒にやりたいと思える座組というのも珍しいのではないかと。

それにスタッフさん達にもこれまで以上にお世話になったし、また、マームと同じ日にSTへと小屋入りしていた青柳さんやマームの2週間後に本番を控えていたじっちゃんには、それぞれ自らの活動があるにも関わらず、非常に多くのことで助けて頂きました。

こんなにも素晴らしい繋がりの中で舞台に立つことができたことは、これ以上ないほどに幸せなことだと思うし、だからこそ、心の底より感謝したいなと思ってます。


こんなにも充実していた公演はここ最近では記憶にないです。
創り手としても観客としても、これほどまでに痺れる作品に出会えるチャンスは後人生でどれほどあるのだろうかとすら思っております。
がしかし、そう感じているからこそ、今回以上の作品に出会えるよう今後も全力で努力してゆかねば、続ける意味はないと思います。
だいたい、満足なんてまだまだこれっぽっちもしていません。
これから乗り越えるべき課題は無限と言ってもいいくらい残されているのだから、今後も前進あるのみかと。


最後に。

千秋楽の公演レポートでも書きましたが、今回の公演を終えてみて、自分は以前よりも演劇が更に好きになりました。
今の自分は、これだけで役者を続ける理由としては十分なのかもしれません。
だから、色々と紆余曲折あったものの、自分はこれからも俳優を続けてゆくつもりです。


では、今回も本当にありがとうございました!


横山 真
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by yukinone_makoto | 2010-02-22 19:18 | 出演レポ