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演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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2/14(日)14:00~ 『たゆたう、もえる』 2日目マチネ

こまばアゴラ劇場 冬のサミット2009参加作品/
マームとジプシー2月公演『たゆたう、もえる』2日目M(2/14(日)14:00~) @こまばアゴラ劇場

2ステ目。

今回はお客さんの食い付きが初日よりも遥かに強く、ややもするとその空気に流され気味になってしまいそうになっていたように感じる。
許容範囲が初日に比べて大きいためか、若干ではあるが一つひとつのやり取りの基準が緩んでいたのではないかなと思う。

また、初日が無事開けたということの安心感もあったかもしれない。
その証拠に、この回は前半がよかった。
初日に見られていた変な緊張も抜けていて、すんなりと作品の世界へお客さんを入り込ませることに成功していたと思う。
が、そこからなかなかエスカレートしてゆかず、結局最後まで舞台上の温度が沸騰し切れないまま雰囲気だけがいい感じになって、、、という状態であったように感じた。

それは自分個人にもあてはまっていて、2場では初日に比べて余分な力が抜けていて目の前の相手役と無理のないやり取りが出来ていたのだが、4場ではやや繊細さに欠けてしまっていたように思う。
が、かといって思い切りよくやれていたのかといえばそうでもなかった。
要は中途半端。

それもこれも、お客さんの好意的な空気に頼り過ぎていて、何となくの雰囲気だけでやってしまっていたことが原因なのだと思う。


この回は完全にお客さんに助けられた回であったような気がする。
それは必ずしも悪いことではないのかもしれないが、しかし折角このように好意的に作品と向き合ってくれている人達であったのだから、そこに甘えてしまったのはよくないと思う。

もっともっと強い意志を持って観客とも作品とも向き合えるようにせねばならない。


横山 真
by yukinone_makoto | 2010-02-20 22:59 | 出演レポ