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演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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1/28(木) 『たゆたう、もえる』 稽古24日目

1/28(木)17:00~22:00 @青少年学習センター・講習室

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・日差しは少ないが、思ったよりは寒くない気がする
《空間》
●講習室
・視覚的印象:どうものっぺりとしているような感じがして、奥行きがピンとこなかった
・音:音の輪郭がぼやける感じがした
・その他:なんか今日は居心地がお客さんっぽい感じがした

【身体状況】
・首が若干前へ出てるような気がする
・下半身が張ってる
・たまにめまいがする
・鼻の奥が少し荒れてる


【今日のテーマ】
◆泥臭く

【レポート】
今日は、1場と2場の途中までを通してみた。

あさ(冨山さんの役)とのシーンについては、かなり立体感が出てきたような気がしていて、お互いのやりとりの中から、そのシーン以外の普段の2人の生活が垣間見えてくるような関係性を築けてきているのではないかと感じた。
たぶん、だからこそ、今日の場通し時にイレギュラーな瞬間が何度かあったにも関わらず、全くもつれることなくやりとりを継続させることができたのだと思う。

その場に身を委ねられている感覚が、あさとそうたのシーンの時には確実にあった。
きっとこちらの方は、このまま次の段階に進めそうな気がする。


むしろ今問題なのはしんや(りき君の役)とのシーンの方。
こちらは芝居そのものが他のシーンでのそうたと別人となってきつつある。

自分の行っている一つひとつの行動に全く以て一貫性が見られないし、芝居も大振りになっていてしかも自己完結的。
まるで目の前の相手のことなんか関係なしでやりとりを行えてしまっているように感じた。

あれでは別にしんやが相手でなくてもいいような気がするし、あんなに長々とあの話題について話さなくても構わないんじゃないかとさえ思ってしまう。
あのシーンが存在することの必然性が全然見えてこないのだ。

もっとしんやとの関係について掘り下げてゆかねばならないし、その時に話題となっているれん(尾野島君の役)との関係についてももっともっと考えてゆかねばならないなと思う。
きっとまだ、実感にまで到っていない「情報レベル」での関係性の掘り下げ方なのだ。
だから、理屈で芝居を組み立ててしまうし、その場に身を委ねられないのだろう。


藤田君も言っていたが、自分達は決して巧くはない。

そんな奴らが人の心を動かそうと思うのであれば、とにかく出し惜しみせずがむしゃらに、そして今やれることをひとつもやり残すことなく取り組んでゆくくらいの姿勢で臨んでゆかねば、観に来てくれるお客さんに失礼だ。

そこのところをもう少し分かった方がいい。


明日は最後の稽古休み。

この貴重な1日をどう過ごすか、、、
それで、明後日以降の創作はだいぶ違ってくるのではないかと思う。


次回の稽古は1/30(土)になります。

【次回(1/30)の稽古に向けて】
◆宿題…疲労の蓄積が著しい身体のケアと、各役との関係性の掘り下げ
◆テーマ…場に身を委ねてみる


横山 真
by yukinone_makoto | 2010-01-29 00:43 | 稽古場日記