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演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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9/19(土)『コドモもももも、森んなか』稽古6日目

9/19(土)15:00~22:00 @青少年学習センター・大会議室→中会議室

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・空気が生温い
・が、嫌な感じはせず、不思議と落ち着く
《空間》
●大会議室
・なんとなく、黄色い印象
・何故か部屋の形が台形っぽく見えていた
●中会議室
・床が軽い感じ(特に音が)
・外の音がやたらと気になった

【身体状況】
・頭がぼんやりしているような気がするのだが、何故だか妙に思考の回転は早い
・午前中立ちっぱなしだったせいか、下半身がだるい(特に膝が突っ張る)
・感覚の中で聴覚が先行しているような気がする
・肩周りが思い切り滞っている

【今日のテーマ】
◆非言語部分の意思伝達への意識

【レポート】
今日も稽古前半では自分の出番はなかったため、外側から作品創りに繋げられそうな色々とポイントを探ってみた。
そこで子供に関わることで気付いた点や今後洗い出してみたいことを思い付くままに書き出してみると、、、

◆発想の引き出しの少なさがもたらす発見量の多さ。
→外界からの情報一つひとつに対しての引っ掛かり方が自分達とはどう違うのかを具体的に洗い出してみるといいかも
→或いは、学年別に初めて習えるようになること、或いは初めて知ることができるようになるものを具体的に洗い出してみるのもひとつの手か

◆意識のスイッチの切り換え方やその速度の差
・「子供だから」という見方から行うステレオタイプの分類ではなく、その場その場でのその人の頭の中を支配している意識の優先順位やそのパーセンテージなどをいちいち具体的にしてゆきながら、自分達とはどこがどう違うのかを検証してみる
・その反応の現れ方にも違いはあるんじゃないか
・周りの変化を感じてはいるけれども認識まではできていない、しかし身体では反応をしている、そんな「無意識下での反応」の比率も大きい気がする

◆相手からの反応の待ち方
・これも前回の稽古場日記で挙げた「間合い」のひとつになるのだろうが、頭の中に占めている自意識と他者への意識の比率が明らかに自分達のそれとは違うように感じる

◆短い人生の中での今に対する意識付け
・絶対的に人生経験が不足しているからこそ強い「世間体」というものに対する執着

こんなところか。
まあ、一気に書き列ねてみたため少々とっ散らかってしまっているので、ここに挙げたポイントは後ほどもうちょい整理してみようかとは思う。


さて、本日の稽古のラストにてようやく自分のシーンの初稽古。

今回の役は、横山らしいと言えば横山らしくもあるし、意外と言えば意外とも言える役かもしれない。
まあ、同じ作家が書いた役を同じ役者が演じている以上、これまでのマームにて自分が向き合ってきた5名の役達と本質的な部分では通じているのかもしれないのだが、これまでとはまた違った切り口の役となりそうな気がするので、自分でもこれから彼と向き合ってゆくのが楽しみである。

実際に稽古をしてみて感じたことは以下の2点。

・一つひとつの行動に対する純度を失うと途端にネタ・キャラ芝居となってしまう危険性が高い
・が、反面、あまりにものめり込み過ぎると観客に望ましくない印象を与えてしまう危険も

要は、とても匙加減が難しい役だ、ということである。

しっかり手間をかけて、その課題を乗り越えてゆきたいと思う。


次回稽古、自分はNGのため、次の更新は次々回(27日)となります。

【次回稽古(9/27)に向けて】
◆宿題…小学校の各学年で何を習ってきたか、学年毎に思い出してみる
◆テーマ…目に映るものに正直に


横山 真
by yukinone_makoto | 2009-09-20 00:49 | 稽古場日記