人気ブログランキング | 話題のタグを見る

演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

一行レビュー・2008年12月

【演劇】
●カカフカカ企画 『週刊少年カカフカカ』 @シアターモリエール
芝居というかコント集。あえて下らない事をやりたいのなら、徹底的に命掛けでやってほしい。
●鐘下OPAP 『弟の戦争』 @PRUNUS HALL
久々に芝居を観ていて身体が粟立った。ここ最近観た作品の中で確実にナンバー1。
●東京バンビ 『マイケルジャクソンvsブルースリー』 @荻窪メガバックスシアター
役者と演出のやりたい事が合致できていて皆生き生きしていた。が、パワーマイムは必要か?
●『愛と青春の宝塚』 @新宿コマ劇場
大大大満足。完全に魅了され、気付けば人生初のスタンディングオベーションまでしていた。
●山猫と紅葉 『三人は姉妹』 @遊空間がざびぃ
やりたいものが見えてきてふっ切れたように感じたが、完成度はもう一つ。もっと泥臭くていい。

【ダンス】
●東京ELECTROCK STAIRS 『Wピースに雪が降る』 @吉祥寺シアター
他者とシンクロしつつ静から動へ移る瞬間が心地好かった。が、全体的に綺麗過ぎて苦手、、、


今月は大きいところから小さいところ、そして学生と、経済的に厳しく限られた本数しか観られなかったにしては幅広く観ることができたかなと思う。
まあ、とはいえやはり金銭的な問題で今月も観たかったのに断念した公演も沢山あったが、、、

感じたのは、余裕があるところはつまらないな。ということ。
逆に、どのような表現形態であろうともぎりぎりのところでの葛藤の末に生まれたものには、その力量を問わず、何かしら心に響くものがある。
若かったり技術的に未熟であっても、その事実と誠実に向き合って現在の自分達のでき得る最大限の努力をすれば、逆にベテランと呼ばれるような人達には生み出せないものが産み出せるのではないか、、、と、今月観劇した作品を振り返ってみて思った。


横山 真
by yukinone_makoto | 2008-12-27 00:04 | レビュー