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演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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11/2(日)『ブルーとベリーの小さな惑星』 2日目マチネ

11/2(日)14:00~
マームとジプシー 『ブルーとベリーの小さな惑星』 2日目マチネ @STスポット

昨日の2ステが悪くない出来であっただけに、その勢いに乗って今回も更に上を目指したかったのだが、その欲張り方がよろしくなかったのか、ここで中だるみの症状が出てしまった。
役者一人ひとりがいちいち台詞を持ちすぎていて、シーンが後半へと進む毎にどんどんと間延びしていってしまったのだ。
台詞を持ちすぎるという事は、自分1人で芝居をしてしまっている証拠であり、それでは生きた会話などのやりとりがは生まれるはずがない。

特にけんいち、まきの夫婦が中盤辺りから間で芝居をし始めていて、内面の充実感などないままに雰囲気だけで終盤のシーンを迎えてしまっていた。
あれでは夫婦の確執に今ひとつ説得力を帯びてこないため、ラストのシーンが観客にとっての想像の範囲内で収まってしまうのではないかと思う。
あれが普通の夫婦喧嘩で終わってしまっては、作品として何の面白みもない。
もっと心に負荷が必要である。

また、この回は細かいところでの凡ミスが多かった。
自分も序盤の数箇所で細かくミスをしてしまい、どうしてもリズムに乗り切れないまま中盤に突入してしまった事も、夫婦のシーンがそれっぽいだけのシーンとなってしまった原因のひとつであったと思う。

たしかに作品のクオリティ自体は悪くはなかったかもしれない。
が、自分達はアベレージを残す事を目的とはしていない。
アベレージを残す事は当たり前の事であり、目的とすべきところではないのだ。

この経験を戒めとして、同じ過ちは決して繰り返さぬよう肝に命じてゆきたい。


横山 真
by yukinone_makoto | 2008-11-05 22:38 | 出演レポ