演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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8/29(水)20:00~22:30(ゲネプロ) @10-BOX box-1

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・ゆったり穏やか
《空間》
・空間の中にあっての自らの声のあり方のようなものが見えてきた
・タッパの割に大きなものがなかったり床が白を貴重にしていたりで、どうも目線が下へと引っ張られがちな気がする
・ちょっと埃っぽい?

【稽古前の身体状況】
・喉というか肺というかがいがいがしててやたらと咳が出る
・相変わらずの腰の痛さ
・左足のふとももの筋が痛む
・猫背
・目線が下がりがち

【今日のテーマ】
◆いま、ここ

【ふりかえり】
本日本番前最後の稽古にしてゲネプロ。
今日はもうとにかくこれまでの積み重ねを信じ、その場その場で生まれたものに身を委ねてみるつもりで一つひとつの芝居に臨んでいった。

ここまでくると、本当に些細なところでの捉え方の変化で観ている側の印象ががらっと変わってしまう。
や、大枠の部分では確かな芯のようなものはあるので受け取る印象にそこまでのブレはないのだが、その深みの部分では、ほんの僅かな変化が、大きな違いになってゆく。

今日もそうであった。

前日までの稽古で生じてきていた戯曲に描かれているものと実際に立ち上げたものの微妙なズレが知らず知らずのうちに大きくなってきていて、どうにもしっくりとこなくなってきていたのだが、それを石川さんからの指摘によって役者全員がそのことを強く意識付けして臨むようにしてみたら、これまでのつっかえが嘘のようにすっきりと通ったのだ。

こういうことがあるから芝居ってのは面白いし、果てがないのだと思う。

今回の公演は、休演日も挟んで10日間行われる。
小劇場としては比較的長い期間行われる訳だが、そんな中でも今回のようなことは度々起こるかもしれない。
もしかしたら、千秋楽を終えてから気付くことだってあるかもしれない。
しかしたぶん、それが健全な姿なのではないかなと思う。

「これでいいや」と思った瞬間から、その作品は死んでゆく。
どこまでいっても途中経過なのだ。
それは、千秋楽であっても例外ではないはずで、完成なんかない。
そしてだからこそ、完成を目指し最後の最後まで、前を向いて歩み続けてゆくことが必要なのだと思う。

【備忘録】
・襤褸とのシーンは、これまでの中で最もいい感触を得られた気がする。但しそれはトータルな面でよかった、というだけで、細かなところでは改善点はまだまだある(気持ちがやや前のめりなために反応が僅かに予測になっていたり、とか)。つまりは、向上の余地はまだまだ沢山あるということだ。ならば前進することを躊躇う理由はない。どんどんと挑んでゆこう。

・「北国の春」の唱和のシーン、立ち位置についてもそうだけれども、小節の心境についてももうちょい交通整理が必要かも。ちょっとなりに任せ過ぎな感じはするので、そこへ小節自身の意思もちゃんと込めてリアクションをとる必要があると思う。

・ラストの小節のシーン、泥臭さはあれくらいあった方がいいとは思う。が、あれではちょっとごちゃごちゃし過ぎな感もあるので、あの質感は保ちつつ、整理できるところは整理整頓して(但しそれはスマートにやることではない)臨むようにしたい。

明日は公演初日です。

【本番へ向けて】
◆宿題…身体の調子を整える
◆テーマ…深い呼吸のできる身体で


横山 真
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# by yukinone_makoto | 2012-08-30 12:01 | 稽古場日記
8/28(火)20:00~22:30(第6回目通し) @10-BOX box-1

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・暑さの質が、少しづつ柔らかなものに変化してきている
《空間》
・まだ客席にまで自分の意識を巡らせきれていない気がする
・空間に対してまだお客さんのような居住まいのように思う。役的には問題はないのかもしれないが、もう少しこの空間の特性を把握しておいた方が、選択肢は拡がるはず
・現在の立ち位置と目に映る景色と、そこをもう少しうまく連動させられたらなと思う。今は目の端で盗んでバミリを確認し所定の位置についているけれども、極力目線を落としたりはしたくないので、そのための努力は可能な限り行っておく

【稽古前の身体状況】
・咳がやたらと出る
・その影響か、声のポジションがやや高めにきがち
・猫背で首が前傾している
・重心が浮き気味で、どっしりし切れない
・全体的に右重心

【今日のテーマ】
◆深い呼吸

【ふりかえり】
小屋入りしてから初めての通し稽古。
まあ、初めて、ということでかなりドタバタ感のある通しとなってしまったなというのが正直なところ。

自分自身、裏の導線の確認などで自らの芝居への意識の比重がかなり薄まってしまった。
そしてそれを補おうと無理に気持ちばっかり高めてしまって身体がそれに追いついてゆけてない、という状態に中盤辺りから陥ってしまっていた。
特にそれが顕著だったのは、これまでの稽古で全く間違えることのなかった小節の長台詞を二行半もすっ飛ばしてしまった瞬間。
この程度の環境の変化でこれまでの稽古での積み重ねへの信頼が揺らいでしまう自らの精神面の弱さには、正直怒りすら感じてしまった。

しかし、これまでの稽古で積み重ねてきたものはそんなにやわなものだったのか?
多少の負荷が加わった程度で揺らいでしまうような、そんな薄っぺらい稽古をしてきたのか?

いや、そんなことは決してないはずだ。
そこへはもっと自信を持っていいと思う。
自信を持って、そんなこせこせとした半端な心配をせず堂々と向き合えばいい。
そうしても全く問題ないだけのことはやってきているはずなのだから。


しかし今回の通しにて、本番の形態でも大きな問題が生じることなく全体がうまく通ったことはこの上なく大きなことだったと思う。
それだけに、今日生じた課題をしっかりと一つひとつ解消させていってより自分達の芝居へと集中してゆけるような状況を、残り時間をフル活用して準備してゆきたい。

【備忘録】
・小節の初登場のシーン、導線はあの感じで問題ないようなので、ここからはそこに血を通わせることが重要になってくると思う。まだこちらの都合が見えるので、そこへ必然を盛り込んでゆく努力を。

・小節と岡田一家とのやり取りのシーン、石川さんからも指摘があったが全体的に後ろに下がり過ぎで、たぶんその原因は自分にあると思う。あのシーンは結構小節を中心にして話が展開してゆくシーンなので、小節の方でうまく立ち位置を調節しながら、全体が奥まった芝居になることを防いでゆく必要がある。

・カイコーを追って走ってはけてゆく場面、今日の感じだとあきらかに袖に入った瞬間に立ち止まったのがわかってしまったと思う。足音をうまく処理しないと、あれでお客さんが現実に引き戻されてしまう可能性がある。

・ラストのシーン、あれではやっぱり小節ではなく横山真だ。せっかく積み上げてきた小節像が、あそこで役者本人が見えてしまうことでぼやけてしまってはあまりにもったいなさ過ぎる。ただ、これまでの稽古でもうまくいっている実感を得られた瞬間はあったので、たぶんほんのちょっとしたチャンネルの合わせ方次第の問題なのだと思う。まだあと一回試せるチャンスがあるのだから、それを十二分に活かしたい。

・これは完全に見落としていたことだが、小節の髪の毛にもちゃんと手を加えること。他は衣装も身なりも徹底しているのに髪の毛だけ手付かずなので、かなりおかしい。

明日はゲネプロです。

【明日に向けて】
◆宿題…空間へ馴染むための諸々のアプローチと、小節の髪の毛をどうするか考える
◆テーマ…いま、ここ


横山 真
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# by yukinone_makoto | 2012-08-29 12:38 | 稽古場日記
8/27(月)20:00~22:30 @10-BOX box-1

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・暑いけれども、少ししっとり
《空間》
・半解放状態のため、音が返ってくる訳でなく、自分の耳には自分の声が聴こえてきにくい
・しかし、客席には舞台上で感じているほどに声が聴こえていない訳ではない
・空間がそこまで広いわけではないが、今回の美術の性質も手伝ってか、客席から観るとかなり遠くに感じる
・足音(床面の軋みなど)が結構響く
・妙な落ち着き感がある

【稽古前の身体状況】
・右腰がかなりかーっと痛む
・そのせいなのか右側へ身体が傾いでいるような感じがする
・両足のふくらはぎがぱんぱんに張ってる感じ
・喉が少しいがらっぽくて、咳が出る
・首の後ろの奥の方が僅かに痛む

【今日のテーマ】
◆これまでの稽古を信じ、手放してみる

【ふりかえり】
美術もほぼ仕込み、環境的にはほぼ本番に近い状態で、今日は諸々の確認作業をしながらの稽古を頭から流して行っていった。

やはり最も気になるのは声のこと。
今回は、美術の関係で空間が密閉された状態ではないので、どうしても普段の上演時とはかなり勝手が違う。

それもそのはず。
密閉された空間であったら自分の耳に返ってくるはずの自らの声が返ってこないのだから。
しかも、つい先日まで稽古してきていた卸町イベント倉庫は、こことは全く逆で反響があり過ぎるくらいに声が自分の耳に返ってくるような特性を持っていた空間であったので、そのギャップに戸惑うのも当然のことだと思う。

だから役者陣も(自分も含め)、台詞を発する際の声がこれまでの稽古時とはかなり変わってしまっている。
それは、返ってくる声が少ないがために無意識のうちに自らの内側へと響きの位置を持ってこようとし、結果、喉を詰めた状態で声を出してしまうことへと繋がってしまっているためだ。

しかし、客席から舞台上で話している声を聴く限りでは、舞台上で感じているほどに声が聞こえてこない訳ではない。
なので、多少不安はあるかもしれないけれども、勇気を持って自らの外側に声の響きを持っていった方がいいと思う。
自分の中に響きを持てばたしかに充実感は持てるかもしれないけれども、しかし外側の人間からしてみればその人の中に音が篭ってしまっているようにしか聴こえないからだ。

たぶん、そんなに音が届いていない訳ではない、ということの実感さえ持てればこの問題は解消できるかとは思う。
なので可能な限りあの空間内に身を置くようにして、感覚を徐々にでいいから慣らしてゆくようにしたい。


この他にも出ハケの位置の変更など、これまでの稽古で創ってきたものをこの空間に持ち込むために必要な修正箇所は、一つひとつ確実にやっつけてゆきたいと思う。

まだ時間は2日間ある。
なので決して焦らず、手を付けられるところからしっかりとクリアしてゆくようにして、この残された時間を最大限活かして初日へと臨めるようにしようかと。

【備忘録】
・小節の初登場のシーン、かなり導線が変わったのでその段取りをちゃんと自分のものにできるよう考えておく。創り手の都合だけは絶対に見せないように、そこへ必然性を持たせられるように。

・衣装・小道具の置き場所を、今日の通し稽古にてしっかりと決めておく。そのためには共演者全員の裏の動向を把握しておかねばならないので、自分のことだけでいっぱいいっぱいにならないよう冷静に目の前の事態に対処してゆくことを心がける。

・コロスの時の声がまだよそ行きの声で、どうも血が通っていない気がする。もっと自分の中を揺さぶっていってそれを音として反映させてゆくように意識して臨むようにする。

明日は通し稽古です。

【明日に向けて】
◆宿題…空間の特性とこれまでの稽古での積み重ねの刷り合わせ
◆テーマ…深い呼吸


横山 真
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# by yukinone_makoto | 2012-08-28 14:35 | 稽古場日記
8/23(木)20:00~22:30(第5回目通し) @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・とにかく暑い、風もほとんどない
《空間》
・張り付いたように重い

【稽古前の身体状況】
・やたらと咳が出る
・右腰がかーっと熱いような痛いような、そんな感じ
・手足の末端が熱い
・首が前傾気味
・身体全体が重だるい

【今日のテーマ】
◆深い呼吸

【ふりかえり】
今日が小屋入り前最後の稽古。
そして第5回目の通し稽古。

ようやく、自分の中で小節に一本芯が通ったような実感がある。
まだまだ細かいところでは課題は多いが、しかし小屋入り前の最後の通しでこの地点までこられたことは非常に大きなことだと思う。
自分の中でのノルマとして設けていたラインも何とか超えることができたので、これは小屋入り以降の伸びも期待できるのではないかと自分のことながら思っている。

それだけに、油断は禁物だ。

ただ、そうはいってももうここまできてしまえば危惧すべきものは油断なんていうざっくりとしたものではなくて、もっと繊細な、小さな綻びのようなものでなければならないと思う。
何故なら、自分が目指しているものはこの現状を維持することではなく、ここから更に上のステージに上がるための更新をしてゆくことを目指しているからである。

ほんのちょっとの意識のズレ感覚のズレが積み重なって、最終的には修正が困難なほどに溝ができてしまっていたことはこれまで何度も経験してきている。
これが厄介なのは「ほんのちょっと」のズレだからで、よっぽど注意深く自らの芝居の変化に対してアンテナを張っていないと気付かなかったりするのだ。
そしてそのズレたものの上に新しいものを乗せてしまえば、修正もなかなか容易なことではなくなってしまう訳なのである。

好事魔多し。
かなりのいい状態で小屋入りができることとなり、ここから更にもう一段ギアを上げるためにも、上記の点については神経質なくらいに意識して、まずはこの小屋入りから初日までの期間の創作へと臨んでゆきたいなと思う。
リミッターは設けたくないし、だからこそ、それを支えられる土台の部分だけはしっかりとさせておかねばなと。

【備忘録】
・ラストの小節がカイコーを止めるシーン、まだがちっとはまらない感じがしている。台詞を言うことにとらわれ過ぎて、行動と言葉が乖離してしまっているのだ。言えないんだったら言える状態になるまで言っちゃ駄目だ。もしテンポを速くしなくちゃならないのだったら、そこまでの準備の仕方を変える必要がある訳で、言える状態になっていないのに無理矢理言ってしまえばそれは嘘をついていることでもあるし、そんな芝居は創り手の都合しか見えてこないだろう。それでは駄目なのだから、どのように言葉と行動を繋げ、どのようにそこへ必然性を持たせるのか、ちゃんと考えておくようにする。

・襤褸とのシーンでの波のイメージが甘過ぎる。あんなもんじゃないはず。それっぽさに逃げるな。もしイメージがつきにくいのだったらちゃんと調べろ。役者として最低限の仕事だろそんなこと。やれることをやらないのは失礼だ。

明日は稽古休み。
明後日から小屋入りになります。

【小屋入りに向けて】
◆宿題…小節の10年間に、思いを馳せてみる


横山 真
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# by yukinone_makoto | 2012-08-24 02:50 | 稽古場日記
8/22(水)20:00~22:00 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・風が少なく日差しも強いため、気温以上に暑い印象があった
《空間》
・空気が滞留しているようで、空気が(物理的に)重いような気すらした

【稽古前の身体状況】
・ぼんやりと頭痛が頭の中にこびりついているような感じ
・右脇のあばらがまだまだ痛む
・右腰がびりびりと痛む
・喉がすっきりせず、咳がたまに止まらなくなる
・目が重い

【今日のテーマ】
◆目の前の人と関わっているのだという自覚を、

【ふりかえり】
今日の稽古は、コロスのシーンの転換部分の確認中心で、それぞれの本役についての稽古はほとんど行わなかった。
しかしこういった本来の役以外についての箇所をしっかりと整備してゆくことはとても大事なことで、曖昧になっている部分は可能な限り減らして明確にしておくことが、ひいては本筋の役への集中度合いを高めることにも繋がってくるのだ。

小屋入りまで稽古も残り2日というタイミングで、このような点についての確認作業が丁寧に行えることは非常に有り難いことでもある。

但しそれだけに、自らの本来の役については自分自身でしっかりと考えておかねばならない。
特に昨日の通しについてのふりかえりとそこで浮かび上がった課題への対策については、明日の小屋入り前最後の通しまでに最大限洗い出しておく必要がある。
今日の稽古で触れなかったからといって、決してあのままにしていいような出来ではなかったのだから、修正できるところは修正して、ベストの状態で明日の通しへは臨めるようにしておきたいなと、そう思う。

【備忘録】
・全体的に、コロスでの他の人との呼吸の合わせはもう少し強く意識した方がいいと思う。まだまだそこが甘い。呼吸も音も、もっともっと他の人のものをしっかり受信し、そしてその瞬間に生まれてきた衝動のようなものを声にして、その上に言葉を乗せられるような、そんな状態を作ることを意識して臨んでゆきたい。

次回の稽古は8/23(木)になります。

【次回(8/23)稽古に向けて】
◆宿題…崩れかかっている体調を整える
◆テーマ…深い呼吸


横山 真
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# by yukinone_makoto | 2012-08-23 01:24 | 稽古場日記