演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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1/8(火)18:30~22:00 @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・「底冷え」という表現が似合うような強烈な寒さ
《空間》
・床が冷た過ぎる

【稽古前の身体状況】
・身体全体が重く、また硬い
・意識のフォーカスを何故か絞りにくく、注意力が散漫
・猫背
・どうも動きがコンパクトに収まってしまいがち
・前方への意識ばかりでそれ以外へのアンテナが鈍い

【今日のテーマ】
◆口だけにならず、身体で言葉を発する

【ふりかえり】
本日は、キャストが全員揃わなかったこともあり、おさらいを兼ねてこれまでに創ってきたシーンを役者間で細かく打ち合わせつつ問題点をひとつずつ虱潰しに解消させてゆく形で行っていった。

今回の作品は、アクティングエリアの割に人数も多く、また、動きそのものもかなり激しいためそれ相応の綿密な打ち合わせが必要になってくる。
なのでどういうところでどのような連携が必要となってくるのか、というしっかりとした交通整理が重要になってくる。
つまりは各俳優がそれぞれ自分の持ち場だけを把握していればいいという訳にはいかず、一人ひとりが空間の全体像を把握した上で自らの役割を果たしてゆこうという意識付けが徹底されていなければならないのだ。

雰囲気でなんとなく、は必ずや命取りとなる。

ふと思ったのだが、この感覚、詰め将棋に似ているような気がする。
まあ、正着手なんてものは演劇創作においては幻想でしかなく、打つべき手は無限に存在しているのだから厳密に言うならば詰め将棋などとは全然違うものではあるのだが、しかし、「これでいこう」とした後の道筋の組み立て方や、一手のミスが命取りとなってしまうところなどは非常にそっくりであるなと思うのだ。

だからこそ、舞台上において自らのとる一つひとつの行動には必然性を持たせて行ってゆくことが必要となってくる。

翻って、自らを省みてみると、まだまだ突き詰め方が甘いように思う。
もっと細かく、もっと徹底して、気の入っていない瞬間を一瞬たりとも作らぬよう取り組んでゆこうと思う。

【次回稽古(1/9)に向けて】
◆宿題…今日の変更点のおさらい
◆テーマ…肚を決める


横山 真
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# by yukinone_makoto | 2013-01-09 17:17 | 稽古場日記
1/6(日)13:00~22:00(横山15:30~18:30抜け) @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・日差しが気持ちよい
《空間》
・昼からの際には開放感が違うなと感じた

【稽古前の身体状況】
・昨日に引き続き左目が痛む
・身体が全体的に硬い
・鼻が詰まっているせいで気付くと口呼吸になっている
・右膝に痛みがまだ残っている
・呼吸がもうひとつ落ちきらない

【今日のテーマ】
◆言葉一つひとつのイメージを正確に

【ふりかえり】
やはりというか何というか、言葉を伝えるということはこんなにも難しいことなのだなと、そんなことを改めて痛感させられた今日の稽古であった。

今回の自分は、先日も書いたが地の文を担当しているのだが、しかし普通の朗読劇とは違ってこの地の文を担当している自分にもキャラクターというか、役が存在している。
もう少しわかり易く書くと、地の文を読む、というのは役割であって、演じるべき役はまた別に存在しているのだ。
つまり、今回の作品にはテキスト以前に一人ひとりに演じる役があって、その役がこの『一言主の神』というテキストを読み聞かせている、という構造になっているのである。

ただ単純に自分として文章を読み、それを観客に聞かせるのではなく、ひとつフィルターを挟んだ上での読み聞かせ、ということになる訳だ。

まあ、それでも登場人物を担当している人はその役として他の役との関係に集中して台詞を読めばよいのだけれども、地の文となると話は別で、関係を取るべき対象は他の役ではなく観客なのである。
役として、テキストを通して観客と関係を取ってゆくのだ。

個人的に、そこが今回の作品を創ってゆく上で非常に難しく、厄介なポイントなのだと思っている。

今の自分は、役としても語りとしてもどっちつかずの非常に中途半端なスタンスで舞台上に立ってしまっているように感じている。
別にどちらかに重心を置かねばならない訳でもないのだろうけれども、しかしだからといって中途半端なままで創作に臨んでしまうことが得策とも思えない。
偏らないのであれば、ちゃんとその半端な位置に身を置くのだということを選択するということも創作にとってはとても大事なことなのだから。

おそらくなのだが、「役として、語りを行う」という在り方が一番ベターなのかなと今の時点では思っている。
要は、「役か語りか」という二者択一の在り方で考えるのではなく、それぞれを位相の違うものとして捉え、両立させることができないか、と発想してみてはどうだろうか、ということである。
但しそれを行う際に気をつけねばならないことは、「語りの拙さを役のキャラクターでお茶を濁す」という方向に持っていってはならない、ということだ。
それは単純に「逃げ」でしかないと思うし、そんな小細工ではとてもじゃないが一時間もの時間を成立させることなど不可能だと思う。

むしろ「こんなキャラなのに語りは完璧」というような状態であった方が観ていても面白いし、表現をする上でも選択肢が増えるので作品が今後大きく育ってゆけるのではないかとも思う。
なので、やるべきこととしては、まずは語りとして必要な作業は常日頃から徹底して行うようにし、その上で役としての在り方を追究していってみることがよいのかもしれない。

そこを意識して、今後過ごしていってみようかと思う。

【次回稽古(1/8)に向けて】
◆宿題…言葉を身体へとしっかり落とし込む
◆テーマ…口だけにならず、身体で言葉を発する


横山 真
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# by yukinone_makoto | 2013-01-07 17:05 | 稽古場日記
1/5(土)18:30~22:00 @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・そこまで冷える訳ではないけれども、かなり乾いてる
《空間》
・慣れてきたためか、居心地がよく感じてきている

【稽古前の身体状況】
・腰が重い
・肌がカサカサで少しヒリヒリしている
・左目が痛い
・声の響きの位置が落ちている
・両膝(特に左膝)が猛烈に痛む

【今日のテーマ】
◆強度のある身体

【ふりかえり】
年末年始の休みを挟んで2013年一発目の稽古。
今回はまず、衣装合わせから始めた。

衣装の方向性がはっきりとしてくると、それだけでだいぶ作品や役のイメージも見えてくるもので、ああ、なるほどなと納得することが多くなってくる。
特に衣装が特殊な感じになればなるほど役の動きや細かな所作にも影響されてくるものなので、そういう作用もあるのかもしれない。
なのでこれだけ早い段階で衣装が決まったのは、役と向き合う上で非常に大きな助けになってくるなと思っているので、しっかりと活かしてゆきたいなと。


さて、そんな中で迎えた稽古はじめであるが、早速立った状態で頭から創ってゆく段に入った。

今回の作品は、小説を扱ったドラマリーディングとなる訳だが、物語の冒頭で中心人物である若武尊の生い立ちについての説明が入る前半に登場人物が集中するため、ここをしっかりと創り込んでお客さんの頭の中をうまく生理整頓させた状態で中盤へと入ってゆかねば作品の魅力を十分に味わってもらうことができない。
つまりは落語でいえば枕の部分に相当する訳で、今回の作品の中で最も重要なポイントである。

特に自分の役割は地の文なので責任は重大である。
自らの中に明確なイメージがなければ聞いている側がイメージできる訳もなく、だからこそ、しっかりとこの作品の言葉達を自らの身体の中に叩き込む必要がある。
誰がどの人物とどのような関係で、どのような思いを持って行動しているのか、それらのことを一つひとつ的確に把握し、その上で、どう色付けして声に乗せてゆくのか。
そこが曖昧なままでは、この作品全てがこけてしまうと言っても過言ではないと思う。

だからこそ、やれることをやれる時にしっかりとやっておかねばなと、そうしなければこの作品はどんなに面白い演出を施してもただのそれっぽいだけの作品となってしまうのだろうなと、そんなことを感じた今日の稽古であった。

【次回稽古(1/6)に向けて】
◆宿題…身体のケア
◆テーマ…言葉一つひとつのイメージを明確に


横山 真
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# by yukinone_makoto | 2013-01-06 17:00 | 稽古場日記
12/24(月)19:30~22:00 @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・手先の感覚がなくなるくらいに空気が冷たい
《空間》
・視覚的に騒々しい感じ

【稽古前の身体状況】
・手足の末端が冷えでぎしぎしと動きにくい
・猫背気味
・意識が前のめりで、視野が狭い気がする
・呼吸が浅い
・どうも注意力が散漫

【今日のテーマ】
◆言葉を噛み締める

【ふりかえり】
稽古2日目。
今回、従来の予定では年内は無理であった出演者全員勢揃いとなった。

これは本当に大きい。
というのも、今回の上演形式の構造を考えると、一人でも抜けてしまえば作品が別のものとなってしまうような、そんな性質の作品であるためだ。
従って、全員が揃うのとそうでないのとでは全然稽古の進展具合が違ってくる。

それは一俳優として参加していても当然、大きく影響を受けてくるもので、特に今日は最初から最後までを正式な役割分担のもとで読むことができたため、音声のみながらも作品の全体像が早い段階で見渡すことができたのはとてもよかったなと思う。

そんな全員揃い踏みの本日稽古であったのだが、自分個人としてはこれからの苦戦を予感させられる通し読みであったなと実感している。
時代ものとも現代ものともつかないような妙なバランスで成り立っているこの言葉遣いへの付き合い方を、まだ見極めきれていないためである。

言葉が面白いからといって馬鹿正直にそのまま書いてあることを普通に読んでみても、それはただそれっぽいだけの何の面白みもないような状況説明係にしかならないし、かといって奇をてらったようなアプローチで臨むには言葉の強度的に必ず齟齬が生まれてくるであろうことが予測されるだろう。
やはり、強度のある言葉には強度のある身体で対抗してゆくしかないのだろうなと、そう思う。

そこで、本日の稽古後に澤野さんからも提案があったことなのだが、次回年明けからの稽古では、強烈な身体性を持った上で、この言葉達へと立ち向かってゆくこととなった。
正直自分にとってこのベクトルでのやり方は全くの未知の領域であり、うまくいくのかはわからない。

が、そうはいっても、決して無理なことへ挑もうとしている訳ではないし、たぶん徹底した準備と強い集中力を以て稽古へと臨んでゆけば必ずや光明は見えてくるのではないかと、そんな確信はある。
俳優としての意地を、ここで見せられるよう、決死の覚悟で臨んでゆこうかと思う。

おそらくは年明け後の最初の3日間の稽古が勝負となるのではないかと思っているので、心してかかりたい。

【次回稽古(1/5)に向けて】
◆宿題…台詞は入れてしまう
◆テーマ…強度のある身体


横山 真
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# by yukinone_makoto | 2013-01-04 00:07 | 稽古場日記
12/22(土)19:30~22:00 @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●曇りときどき雨
・雨、ではあるけれども空気は乾いている
《空間》
・窓側にどうも意識が引っ張られる

【稽古前の身体状況】
・重心が高い
・腰が重い
・乾燥で顔がぱさぱさする
・気付けば歯を食いしばっている
・猫背

【今日のテーマ】
◆呼吸をゆったりとできる身体

【ふりかえり】
数年前に観客として触れ、いつか出演したいと心の底から思っていた『杜の都の演劇祭』。
この度その念願が叶い、俳優として参加することとなった。

基本的にはドラマリーディングの形式での公演で、会場もバーでの上演となるため、通常の劇場公演とは色々と勝手が違うことが予想される。
また、稽古期間も短い(というより、稽古日数が少ない)ため、短期集中で一気に創ってゆかねばならなくもある。
そのため、先の『方丈の海』の時のような長期的スパンでの稽古とはまた違った創作への臨み方が要求される。

今回は、じっくりと腰を据えて創るには時間が短く、瞬発的な発想の筋力が重要になってくるのだろうけれども、しかし、だからといって土台の部分を強固なものとすることは決して忘れてはならず、その両者のバランスを如何にしてとってゆくのかについて常に意識しておく必要があると思う。

たしかに勢いというか、一気呵成に作品を組み上げてゆくような腕力のようなものがなければこの公演を成り立たせることは厳しいものがあるかもしれない。
が、それだけでは行き当たりばったりの底の浅い、薄っぺらいだけの作品で終わってしまう危険も大きく孕んでいると思うのだ。

だからこそ、今回の創作環境への対応は十分にしてゆく必要はあるが、しかしそれが「今回の創作にあたっての条件がこれだから、、、」という妥協になってしまうことは決して許されない、ということである。
やはりやるからにはこの条件がむしろ強みにできるような臨み方でゆく必要があるのだと思う。
それでこそ、この作品を「今、ここ」で行う必然性が生まれてもくるはずだからだ。

ではそのためにはどうしたらいいのか?それはおそらく、現状をいい悪いで捉えずに、ただ目の前の状況と自分達のやりたいこととを照らし合わせてみた時に何が最も適した選択なのか、それを常に探りながら臨むことが重要になってくるのだと思う。
一見すると悪条件に見えるようなことでも、少し角度を変えて見てみればその条件の下でしか行えないようなことが見付かるかもしれない訳だから。
そうやってどんどんと現状を利用してゆこうとする心持ちで臨むことが、今回の創作の鍵となってくるのではないかなと、そんなことを思っている。


そんなこんなで稽古初日の今日はどのようなことをしたかというと、今回の作品の演出を務める澤野さんから俳優達に創作してゆくにあたって望むことを、まずは言葉で、そしてそれにプラスして少し具体的にどうアプローチしてゆくかのヒントになるであろう身体の作り方のようなものを提示していった。
基本的には、自分の中で考えていたドラマリーディングの考え方にかなり近い発想であるなとは思っていたので、その点ではスタートを切り易いのかなと思っていたが、ただ、その反面、今回使用するテキストがなかなかに曲者になってくるなと、初読を終えた際にそんな気がした。

恥ずかしながら町田康氏の著書そのものを初めて読んだ訳なのだが、この方の言語感覚というか作品における言葉の扱い方は非常に独特で、しかも音声化を目的として書かれたものでもないこともあって今後の創作ではなかなかに苦戦するのであろうなということが容易に想像できた。
特に今回のキャスティング的にも自分は地の文(台詞以外の風景描写など)担当なので、この暴れ馬とも言えるような言葉をうまく乗りこなさなければ作品そのものの出来にも大きく関わってしまうだろう。

そんな厄介な言葉達に今後どのようにして向き合ってゆこうか。
心してかかってゆかねばなと思いつつ、しかしこんなにも挑み甲斐のあるチャレンジを用意してもらえたことに感謝もしつつ、本番までやれる限りのことを尽くしてゆきたいなと思う。

【次回稽古(12/24)に向けて】
◆宿題…初読で感じたことを丁寧にフィードバック
◆テーマ…言葉を噛み締める


横山 真
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# by yukinone_makoto | 2013-01-04 00:01 | 稽古場日記