演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto

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8/30(木)19:00~
TheatreGroup“OCT/PASS” Vol.34 『方丈の海』 初日@せんだい演劇工房10-BOX box-1

今年2月末に行った初見から実に半年近くの時間を費やして創られた『方丈の海』が、いよいよ初日を迎えた。
自分にとって、これだけ長い期間をかけての創作というのは初めてのことであったので、この初日を迎える感覚も、いつもとは全く違っていたように感じる。
まあ、それはこの作品が扱っているもの、そしてそこに対する自らの想い、などといったものも大いに影響しているのだとは思うのだが、いずれにせよ、今回ほど人前に立つことが怖いと感じた公演はなかった気がする。

しかし今回の作品の扱っているものを鑑みてみれば、この恐怖心はあって当然というか、そこの部分は決して麻痺させてしまってはならないことだと思う。
そういった恐怖心と真っ直ぐ向き合い闘ってゆく中からしか、この作品の描き出さんとしているものは立ち現れてこないと思うからだ。

しんどい作業だとは思うけれども、それが、自分達の選んだことなのだから、それを全うすることは当然のことだ。
楽をすることなんかとっくの昔に棄てている。


そんな想いを抱えながら迎えた『方丈の海』。
その初日は、いかにも初日らしい出来であったように感じた。
全体的に、一つひとつを丁寧に行ってゆこうという意志が良くも悪くもあり、それが有効に作用しているところと逆にもたれてしまっているところとで、明確に分かれてしまっていた。

ただ、冒頭のコロスのシーンは非常に躍動感もあって一気にあのbox-1が劇空間へと変容していったのがわかったし、終盤の緊張感もとても絶妙なバランスの元で成立していたように思う。

だから全体としては決して悪くはなかったかなと思うのだが、しかし、一つひとつの芝居の精度については、かなり甘かったのではないかというのが率直なところ。
自分も細かなところで台詞のミスがあったし、長台詞のところはもっとやれたと思っている。

それだけに、その細かなミスや感覚のズレのようなものは放置しておかず、きっちり修正をかけて次へと繋げてゆけるようにしなければなと思う。
そして、作品そのもののクオリティも、日々更新してゆけるよう、自らのでき得る限りの準備を徹底するよう心掛けて毎ステージ臨んでゆきたい。


まだまだ始まったばかりだ。

最後まで全力で駆け抜けてゆけるよう、最大限の努力をしてゆこうと思う。


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-08-31 12:48 | 出演レポ
8/29(水)20:00~22:30(ゲネプロ) @10-BOX box-1

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・ゆったり穏やか
《空間》
・空間の中にあっての自らの声のあり方のようなものが見えてきた
・タッパの割に大きなものがなかったり床が白を貴重にしていたりで、どうも目線が下へと引っ張られがちな気がする
・ちょっと埃っぽい?

【稽古前の身体状況】
・喉というか肺というかがいがいがしててやたらと咳が出る
・相変わらずの腰の痛さ
・左足のふとももの筋が痛む
・猫背
・目線が下がりがち

【今日のテーマ】
◆いま、ここ

【ふりかえり】
本日本番前最後の稽古にしてゲネプロ。
今日はもうとにかくこれまでの積み重ねを信じ、その場その場で生まれたものに身を委ねてみるつもりで一つひとつの芝居に臨んでいった。

ここまでくると、本当に些細なところでの捉え方の変化で観ている側の印象ががらっと変わってしまう。
や、大枠の部分では確かな芯のようなものはあるので受け取る印象にそこまでのブレはないのだが、その深みの部分では、ほんの僅かな変化が、大きな違いになってゆく。

今日もそうであった。

前日までの稽古で生じてきていた戯曲に描かれているものと実際に立ち上げたものの微妙なズレが知らず知らずのうちに大きくなってきていて、どうにもしっくりとこなくなってきていたのだが、それを石川さんからの指摘によって役者全員がそのことを強く意識付けして臨むようにしてみたら、これまでのつっかえが嘘のようにすっきりと通ったのだ。

こういうことがあるから芝居ってのは面白いし、果てがないのだと思う。

今回の公演は、休演日も挟んで10日間行われる。
小劇場としては比較的長い期間行われる訳だが、そんな中でも今回のようなことは度々起こるかもしれない。
もしかしたら、千秋楽を終えてから気付くことだってあるかもしれない。
しかしたぶん、それが健全な姿なのではないかなと思う。

「これでいいや」と思った瞬間から、その作品は死んでゆく。
どこまでいっても途中経過なのだ。
それは、千秋楽であっても例外ではないはずで、完成なんかない。
そしてだからこそ、完成を目指し最後の最後まで、前を向いて歩み続けてゆくことが必要なのだと思う。

【備忘録】
・襤褸とのシーンは、これまでの中で最もいい感触を得られた気がする。但しそれはトータルな面でよかった、というだけで、細かなところでは改善点はまだまだある(気持ちがやや前のめりなために反応が僅かに予測になっていたり、とか)。つまりは、向上の余地はまだまだ沢山あるということだ。ならば前進することを躊躇う理由はない。どんどんと挑んでゆこう。

・「北国の春」の唱和のシーン、立ち位置についてもそうだけれども、小節の心境についてももうちょい交通整理が必要かも。ちょっとなりに任せ過ぎな感じはするので、そこへ小節自身の意思もちゃんと込めてリアクションをとる必要があると思う。

・ラストの小節のシーン、泥臭さはあれくらいあった方がいいとは思う。が、あれではちょっとごちゃごちゃし過ぎな感もあるので、あの質感は保ちつつ、整理できるところは整理整頓して(但しそれはスマートにやることではない)臨むようにしたい。

明日は公演初日です。

【本番へ向けて】
◆宿題…身体の調子を整える
◆テーマ…深い呼吸のできる身体で


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-08-30 12:01 | 稽古場日記
8/28(火)20:00~22:30(第6回目通し) @10-BOX box-1

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・暑さの質が、少しづつ柔らかなものに変化してきている
《空間》
・まだ客席にまで自分の意識を巡らせきれていない気がする
・空間に対してまだお客さんのような居住まいのように思う。役的には問題はないのかもしれないが、もう少しこの空間の特性を把握しておいた方が、選択肢は拡がるはず
・現在の立ち位置と目に映る景色と、そこをもう少しうまく連動させられたらなと思う。今は目の端で盗んでバミリを確認し所定の位置についているけれども、極力目線を落としたりはしたくないので、そのための努力は可能な限り行っておく

【稽古前の身体状況】
・咳がやたらと出る
・その影響か、声のポジションがやや高めにきがち
・猫背で首が前傾している
・重心が浮き気味で、どっしりし切れない
・全体的に右重心

【今日のテーマ】
◆深い呼吸

【ふりかえり】
小屋入りしてから初めての通し稽古。
まあ、初めて、ということでかなりドタバタ感のある通しとなってしまったなというのが正直なところ。

自分自身、裏の導線の確認などで自らの芝居への意識の比重がかなり薄まってしまった。
そしてそれを補おうと無理に気持ちばっかり高めてしまって身体がそれに追いついてゆけてない、という状態に中盤辺りから陥ってしまっていた。
特にそれが顕著だったのは、これまでの稽古で全く間違えることのなかった小節の長台詞を二行半もすっ飛ばしてしまった瞬間。
この程度の環境の変化でこれまでの稽古での積み重ねへの信頼が揺らいでしまう自らの精神面の弱さには、正直怒りすら感じてしまった。

しかし、これまでの稽古で積み重ねてきたものはそんなにやわなものだったのか?
多少の負荷が加わった程度で揺らいでしまうような、そんな薄っぺらい稽古をしてきたのか?

いや、そんなことは決してないはずだ。
そこへはもっと自信を持っていいと思う。
自信を持って、そんなこせこせとした半端な心配をせず堂々と向き合えばいい。
そうしても全く問題ないだけのことはやってきているはずなのだから。


しかし今回の通しにて、本番の形態でも大きな問題が生じることなく全体がうまく通ったことはこの上なく大きなことだったと思う。
それだけに、今日生じた課題をしっかりと一つひとつ解消させていってより自分達の芝居へと集中してゆけるような状況を、残り時間をフル活用して準備してゆきたい。

【備忘録】
・小節の初登場のシーン、導線はあの感じで問題ないようなので、ここからはそこに血を通わせることが重要になってくると思う。まだこちらの都合が見えるので、そこへ必然を盛り込んでゆく努力を。

・小節と岡田一家とのやり取りのシーン、石川さんからも指摘があったが全体的に後ろに下がり過ぎで、たぶんその原因は自分にあると思う。あのシーンは結構小節を中心にして話が展開してゆくシーンなので、小節の方でうまく立ち位置を調節しながら、全体が奥まった芝居になることを防いでゆく必要がある。

・カイコーを追って走ってはけてゆく場面、今日の感じだとあきらかに袖に入った瞬間に立ち止まったのがわかってしまったと思う。足音をうまく処理しないと、あれでお客さんが現実に引き戻されてしまう可能性がある。

・ラストのシーン、あれではやっぱり小節ではなく横山真だ。せっかく積み上げてきた小節像が、あそこで役者本人が見えてしまうことでぼやけてしまってはあまりにもったいなさ過ぎる。ただ、これまでの稽古でもうまくいっている実感を得られた瞬間はあったので、たぶんほんのちょっとしたチャンネルの合わせ方次第の問題なのだと思う。まだあと一回試せるチャンスがあるのだから、それを十二分に活かしたい。

・これは完全に見落としていたことだが、小節の髪の毛にもちゃんと手を加えること。他は衣装も身なりも徹底しているのに髪の毛だけ手付かずなので、かなりおかしい。

明日はゲネプロです。

【明日に向けて】
◆宿題…空間へ馴染むための諸々のアプローチと、小節の髪の毛をどうするか考える
◆テーマ…いま、ここ


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-08-29 12:38 | 稽古場日記
8/27(月)20:00~22:30 @10-BOX box-1

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・暑いけれども、少ししっとり
《空間》
・半解放状態のため、音が返ってくる訳でなく、自分の耳には自分の声が聴こえてきにくい
・しかし、客席には舞台上で感じているほどに声が聴こえていない訳ではない
・空間がそこまで広いわけではないが、今回の美術の性質も手伝ってか、客席から観るとかなり遠くに感じる
・足音(床面の軋みなど)が結構響く
・妙な落ち着き感がある

【稽古前の身体状況】
・右腰がかなりかーっと痛む
・そのせいなのか右側へ身体が傾いでいるような感じがする
・両足のふくらはぎがぱんぱんに張ってる感じ
・喉が少しいがらっぽくて、咳が出る
・首の後ろの奥の方が僅かに痛む

【今日のテーマ】
◆これまでの稽古を信じ、手放してみる

【ふりかえり】
美術もほぼ仕込み、環境的にはほぼ本番に近い状態で、今日は諸々の確認作業をしながらの稽古を頭から流して行っていった。

やはり最も気になるのは声のこと。
今回は、美術の関係で空間が密閉された状態ではないので、どうしても普段の上演時とはかなり勝手が違う。

それもそのはず。
密閉された空間であったら自分の耳に返ってくるはずの自らの声が返ってこないのだから。
しかも、つい先日まで稽古してきていた卸町イベント倉庫は、こことは全く逆で反響があり過ぎるくらいに声が自分の耳に返ってくるような特性を持っていた空間であったので、そのギャップに戸惑うのも当然のことだと思う。

だから役者陣も(自分も含め)、台詞を発する際の声がこれまでの稽古時とはかなり変わってしまっている。
それは、返ってくる声が少ないがために無意識のうちに自らの内側へと響きの位置を持ってこようとし、結果、喉を詰めた状態で声を出してしまうことへと繋がってしまっているためだ。

しかし、客席から舞台上で話している声を聴く限りでは、舞台上で感じているほどに声が聞こえてこない訳ではない。
なので、多少不安はあるかもしれないけれども、勇気を持って自らの外側に声の響きを持っていった方がいいと思う。
自分の中に響きを持てばたしかに充実感は持てるかもしれないけれども、しかし外側の人間からしてみればその人の中に音が篭ってしまっているようにしか聴こえないからだ。

たぶん、そんなに音が届いていない訳ではない、ということの実感さえ持てればこの問題は解消できるかとは思う。
なので可能な限りあの空間内に身を置くようにして、感覚を徐々にでいいから慣らしてゆくようにしたい。


この他にも出ハケの位置の変更など、これまでの稽古で創ってきたものをこの空間に持ち込むために必要な修正箇所は、一つひとつ確実にやっつけてゆきたいと思う。

まだ時間は2日間ある。
なので決して焦らず、手を付けられるところからしっかりとクリアしてゆくようにして、この残された時間を最大限活かして初日へと臨めるようにしようかと。

【備忘録】
・小節の初登場のシーン、かなり導線が変わったのでその段取りをちゃんと自分のものにできるよう考えておく。創り手の都合だけは絶対に見せないように、そこへ必然性を持たせられるように。

・衣装・小道具の置き場所を、今日の通し稽古にてしっかりと決めておく。そのためには共演者全員の裏の動向を把握しておかねばならないので、自分のことだけでいっぱいいっぱいにならないよう冷静に目の前の事態に対処してゆくことを心がける。

・コロスの時の声がまだよそ行きの声で、どうも血が通っていない気がする。もっと自分の中を揺さぶっていってそれを音として反映させてゆくように意識して臨むようにする。

明日は通し稽古です。

【明日に向けて】
◆宿題…空間の特性とこれまでの稽古での積み重ねの刷り合わせ
◆テーマ…深い呼吸


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-08-28 14:35 | 稽古場日記
8/23(木)20:00~22:30(第5回目通し) @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・とにかく暑い、風もほとんどない
《空間》
・張り付いたように重い

【稽古前の身体状況】
・やたらと咳が出る
・右腰がかーっと熱いような痛いような、そんな感じ
・手足の末端が熱い
・首が前傾気味
・身体全体が重だるい

【今日のテーマ】
◆深い呼吸

【ふりかえり】
今日が小屋入り前最後の稽古。
そして第5回目の通し稽古。

ようやく、自分の中で小節に一本芯が通ったような実感がある。
まだまだ細かいところでは課題は多いが、しかし小屋入り前の最後の通しでこの地点までこられたことは非常に大きなことだと思う。
自分の中でのノルマとして設けていたラインも何とか超えることができたので、これは小屋入り以降の伸びも期待できるのではないかと自分のことながら思っている。

それだけに、油断は禁物だ。

ただ、そうはいってももうここまできてしまえば危惧すべきものは油断なんていうざっくりとしたものではなくて、もっと繊細な、小さな綻びのようなものでなければならないと思う。
何故なら、自分が目指しているものはこの現状を維持することではなく、ここから更に上のステージに上がるための更新をしてゆくことを目指しているからである。

ほんのちょっとの意識のズレ感覚のズレが積み重なって、最終的には修正が困難なほどに溝ができてしまっていたことはこれまで何度も経験してきている。
これが厄介なのは「ほんのちょっと」のズレだからで、よっぽど注意深く自らの芝居の変化に対してアンテナを張っていないと気付かなかったりするのだ。
そしてそのズレたものの上に新しいものを乗せてしまえば、修正もなかなか容易なことではなくなってしまう訳なのである。

好事魔多し。
かなりのいい状態で小屋入りができることとなり、ここから更にもう一段ギアを上げるためにも、上記の点については神経質なくらいに意識して、まずはこの小屋入りから初日までの期間の創作へと臨んでゆきたいなと思う。
リミッターは設けたくないし、だからこそ、それを支えられる土台の部分だけはしっかりとさせておかねばなと。

【備忘録】
・ラストの小節がカイコーを止めるシーン、まだがちっとはまらない感じがしている。台詞を言うことにとらわれ過ぎて、行動と言葉が乖離してしまっているのだ。言えないんだったら言える状態になるまで言っちゃ駄目だ。もしテンポを速くしなくちゃならないのだったら、そこまでの準備の仕方を変える必要がある訳で、言える状態になっていないのに無理矢理言ってしまえばそれは嘘をついていることでもあるし、そんな芝居は創り手の都合しか見えてこないだろう。それでは駄目なのだから、どのように言葉と行動を繋げ、どのようにそこへ必然性を持たせるのか、ちゃんと考えておくようにする。

・襤褸とのシーンでの波のイメージが甘過ぎる。あんなもんじゃないはず。それっぽさに逃げるな。もしイメージがつきにくいのだったらちゃんと調べろ。役者として最低限の仕事だろそんなこと。やれることをやらないのは失礼だ。

明日は稽古休み。
明後日から小屋入りになります。

【小屋入りに向けて】
◆宿題…小節の10年間に、思いを馳せてみる


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-08-24 02:50 | 稽古場日記
8/22(水)20:00~22:00 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・風が少なく日差しも強いため、気温以上に暑い印象があった
《空間》
・空気が滞留しているようで、空気が(物理的に)重いような気すらした

【稽古前の身体状況】
・ぼんやりと頭痛が頭の中にこびりついているような感じ
・右脇のあばらがまだまだ痛む
・右腰がびりびりと痛む
・喉がすっきりせず、咳がたまに止まらなくなる
・目が重い

【今日のテーマ】
◆目の前の人と関わっているのだという自覚を、

【ふりかえり】
今日の稽古は、コロスのシーンの転換部分の確認中心で、それぞれの本役についての稽古はほとんど行わなかった。
しかしこういった本来の役以外についての箇所をしっかりと整備してゆくことはとても大事なことで、曖昧になっている部分は可能な限り減らして明確にしておくことが、ひいては本筋の役への集中度合いを高めることにも繋がってくるのだ。

小屋入りまで稽古も残り2日というタイミングで、このような点についての確認作業が丁寧に行えることは非常に有り難いことでもある。

但しそれだけに、自らの本来の役については自分自身でしっかりと考えておかねばならない。
特に昨日の通しについてのふりかえりとそこで浮かび上がった課題への対策については、明日の小屋入り前最後の通しまでに最大限洗い出しておく必要がある。
今日の稽古で触れなかったからといって、決してあのままにしていいような出来ではなかったのだから、修正できるところは修正して、ベストの状態で明日の通しへは臨めるようにしておきたいなと、そう思う。

【備忘録】
・全体的に、コロスでの他の人との呼吸の合わせはもう少し強く意識した方がいいと思う。まだまだそこが甘い。呼吸も音も、もっともっと他の人のものをしっかり受信し、そしてその瞬間に生まれてきた衝動のようなものを声にして、その上に言葉を乗せられるような、そんな状態を作ることを意識して臨んでゆきたい。

次回の稽古は8/23(木)になります。

【次回(8/23)稽古に向けて】
◆宿題…崩れかかっている体調を整える
◆テーマ…深い呼吸


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-08-23 01:24 | 稽古場日記
8/21(火)20:00~22:30(第4回目通し) @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・陽射しがとにかく暑かった、いや、熱かった
《空間》
・湿度はそれほどではなかったため、比較的楽だった

【稽古前の身体状況】
・右腰がぴりぴり痛む感じ
・右脇の辺りのあばらが、触れると打ち身のような痛みがする
・左肩がよくわからないのだけれども何かがずれているかのように痛む
・首の後ろが、体勢によっては痛みがくる
・身体が全体的にぼんやり熱っぽい感じ

【今日のテーマ】
◆気持ちはより激しく、集中はより深く

【ふりかえり】
今日の通しは、いいところと悪いところとがかなり明確に分かれてしまっていた出来であったと思う。
しかもあまりよろしくなかったところは、これまでだったら当たり前のようにできていたところの初歩的なミスがきっかけで崩れていってしまった点にあった。
いい感触を得られた瞬間も多かっただけに、この初歩的なミスからの崩れがとても勿体なかったと思う。

たしかに近頃、稽古日程が虫食い状態のために積み重ねてゆくことはおろか集中を維持することもがなかなか難しい部分はあると思う。
でもしかし、それはある程度前の時点で想定できた状況でもあり、だからこそ、それに見合った対策を講じる必要があったはずである。

しかしそれを怠ってしまった。
ならば今回の通しでのこの体たらくは、起こるべくして起こったことであるのだと思う。

変則的な稽古日程でだってしっかりと積み重ねてゆくことは可能だし、あんな初歩的なミスを防ぐための手立てはいくらでもあったはず。
そして、あれらのミスが減ったなら、今日の通しの出来はもっともっと高みにいけたはずなのだ。

そんなチャンスを潰してしまったのだという事実に対する責任とその重みはしっかりと感じておくべきである。
しっかりと感じて、同じことを二度と繰り返さぬよう今この瞬間から自らの行動を改めてゆくようにしたい。

小屋入りまでに行える通しは残すところあと1回。
そこでやり残しがないように、打てる手は打ちつくしてゆこう。

【備忘録】
・襤褸とのシーンでの台詞の飛び。あれはたしかにきっかけは自分の責任ではなかったかもしれないが、しかしその状況に対応できなかった以上、その後の躓きの責任はこちらにも大いに存在する。相手役への信頼が、いつの間にか油断へと変質してしまっていたのかもしれない。相手を信じるということは、相手に寄りかかるということではない。お互いが自立した状態同士で、その上で、お互いの足りないところを補い合い、得意とするところを引き出し合う。そういう関係を目指してゆくよう心がけてゆきたい。

・ラストの小節の台詞、やっぱり方言が抜け落ちかけている。もう一度方言の意識の徹底を心がけると共に、方言についても復習してゆかねばならないと思う。

次回の稽古は8/22(水)になります。

【次回(8/22)稽古に向けて】
◆宿題…方言について、改めて研究
◆テーマ…目の前の人と関わっているのだという自覚を、


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-08-22 03:03 | 稽古場日記
8/17(金)20:00~22:30 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●曇りときどき雨
・結構な暑さだったが、雨が降ったら一気に過ごし易くなった
《空間》
・風がないせいで空気が篭り、暑さがじわじわくるような感じ

【稽古前の身体状況】
・首の痛み、動かすとまだ痛むがだいぶ楽にはなってきた
・右腰は相変わらず重く痛む
・身体全体がぼんやりと重だるい感じ
・手足の末端が熱を持ってしまってどうにもすっきりしない
・さほどきつくはないのだが、腹痛が常に襲ってくる感じ

【今日のテーマ】
◆やりたいことはきっちりやりきる。間違う時はきっちり間違う。

【ふりかえり】
今日は昨日の続きから、後半のシーンを中心に最後まで細かく返して稽古していった。

なんというかもうここまでくると、ある程度意識的にならなければ自らの行っている一つひとつの行為の穴のようなものを見出すことが難しくなってくるように思う。
これまでの積み上げてきたものが、目の前で起こっている物事を見る目にフィルターをかけてしまうためである。

しかしそれは創作を行ってゆく上では決して避けることのできないことであって、別に悪いことではない。
積み重ねなくして創作は成り立たないからだ。

だからこそ、こまめに自らの行っている芝居に対していちいち疑ってかかる習慣をつける必要がある。
今の自分にとって当たり前のことだと思っているようなことが、結構自らの思い込みによる勘違いだったり、いつもだったら絶対に気付くはずの思い込みだったりすることは、稽古も佳境に入ってくる頃になればなるほど増えてくるものであるからだ。


ただ、自らを省みるといってもそれも限界がある訳で、より万全を期すためにはそれ以外の、自らの外側にも気付きのための仕掛けを設けておく必要があると思う。

まあそれも人によって状況によって色々とあるのだろうけれども、最も有効なのはやはり「共演者と話すこと」なのではないか。
お互いの役について思っていることや感じていること、或いは作品全体のことを話してみるだけでもだいぶ違ってくるはず。
この時期にもなるとそれぞれの役の輪郭もかなりはっきりとしてきているだろうし、人の役に対して抱いている印象もかなり固まってきているのだから、それをお互いでシェアし合うことで、それらに揺さぶりをかけ、場合によっては崩し合ってみて、より強固な役に再構築してみることは作品の更新のためにとても有効な手段であると思う。

そしてたぶん状況によっては衝突もあるだろう。
でもそれは衝突の種が予め存在していた訳なのだから、それを放置しておくよりも、きっちり衝突させていった方がリスクも大きいだろうけれども作品の質の向上のためには必要不可欠なことではあると思う。


そんなこんなで、今後はそういった「共演者との意識や情報のシェアリング」を増やしてゆくことを心がけてゆこうかなと、そんなことを考えている。
作品のクオリティを向上させるためになるものであれば、どんなことにでも手を出してゆくくらいの貪欲さを持って、初日まで残り2週間を切ったこの時間を過ごしてゆこうかと思う。

【備忘録】
・小節の長台詞、今日の出来は中の上くらいであったけれども、ただ、やりながら、自らの身体へどうアプローチしてゆけばこの長台詞をより高みに持ってゆけるのかについてのいいアイデアがふと浮かんだので、これを早速次回の稽古から取り入れてみようかと思う。まあ、身体への負荷はかなり増すだろうけれども(但し怪我などに結び付くような質のものではない)、今後更にこの小節という役を更新してゆくためには必要なことだと思うので、そこは強い意志を持って挑んでゆこうかと思う。

・ラストのシーン、これまでの自分では考えられないような台詞間違いを、最も重要なところでやってしまった。もしあれが本番であったならばまずリカバー不可能な致命傷になっていた。熱量を上げてゆくべき時ほど、それに負けない深い集中を意識すべきだ。高める一方だけに振り子を振り切ってしまっても、簡単に足元を掬われてしまうような底の浅い熱量の想いしか込めることはできない。冷静さと激情は相反しないし、むしろその両方が拮抗していないと本当の意味での熱量には繋がらないと思う。頭寒足熱を心がける。

次回の稽古は8/21(月)になります。

【次回(8/21)稽古に向けて】
◆宿題…雑になってきている細かなところを、一つひとつ確認して潰してゆく
◆テーマ…気持ちはより激しく、集中はより深く


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-08-18 02:17 | 稽古場日記
8/16(木)20:00~22:30 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●曇りのち晴れ
・風は気持ちいいが、基本的にはべたべたした嫌な蒸し暑さ
《空間》
・湿気が高くて息苦しさすら感じる

【稽古前の身体状況】
・首を前に倒すと相変わらず痛むが、前ほどの痛みはなくなってきている
・右腰がかなりかーっと痛む
・肩も稼働域が狭くなってきている気がする
・身体中がべたついて気持ち悪い
・重心が、高い訳ではないのにふわふわする

【今日のテーマ】
◆身体の奥深くから湧き上がってくるものを手繰り寄せて

【ふりかえり】
今日は前半部分を集中して細かく返しつつ稽古を行っていった。

たぶん、現時点で最もしっくりとくる感じで芝居を行えているのが小節の初登場のシーン。
ここはもう、ほぼ何も考える必要もないくらいにすんなりとその場に生まれてきたものに従って動けている実感がある。
しかもただその場のノリでやっているのではなく、抑えるべきポイントはしっかりと抑えつつも、毎回返す毎に小節の新たな一面に出会うことができているという非常によい循環が生まれてきているなと思っている。

襤褸のシーンも、まだまだ個人的に解消せねばならないと感じている課題は多いものの、最も回数を重ねているシーンなだけあってもう人前に出しても十分観賞に耐えうる出来ではある自信はある。

問題なのはそれ以降のシーン。

岡田家のシーンではシーン全体の流れそのものは安定してきているし決して悪くはないのだけれども、このシーンの持つポテンシャルを十分に引き出せていないような気がしている。
もっともっと面白くできそうなのにどうしても乗り切れず、無難にまとまってしまっているように感じるのだ。

また、その次のカイコーとの初対面のシーンでも、段取りを追うことばかりに意識が取られてしまって小節の一つひとつの行動に込められた繊細な想いや切実さのようなものが、どうにも疎かになってしまっているように思う。
全体の流れをスムーズにさせようという意思が知らず知らずのうちに働いてしまってか、芝居が後手後手に回り、小さくまとまってしまっているような、そんな感覚を覚えることが多々あるのだ。

こうして書いてみて気付いたのだが、この現時点で問題を感じている2つのシーンは、どちらも「舞台上に多く人が登場しているシーン」という共通点がある。
もしかすると、自分にとってこの「大人数が舞台上に登場しているシーン」というのは、俳優として比較的苦手な要素の多いシーンなのかもしれない。

だとするならば、どのようにしてその苦手なシーンを小節として泳いでゆくことがより大きな成果を上げることができるのか、それを考え、明確化させてそれを克服してゆけるよう仕向けてゆく必要があると思う。
少なくとも、少人数のシーンと同じような感覚でやっても十分な成果を上げることは難しいであろうことはこれまでの結果からもわかったので、ならば人数の多いシーンの時は多少チャンネルを変えて臨むよう意識してゆかねばなと。
一見遠回りなようだけれども、きっとそうしてゆくことが、今の地点から更に高みを目指すにあたってはとても重要なことなのだと思っている。

なので早速、明日からそこを強く意識して稽古へと臨んでゆく。

【備忘録】
・カイコーとのファーストコンタクト、これまでは重心が後ろ後ろへと行ってしまっていたが、今日の稽古で試しに一度フラットに戻して行ってみたら、まだうまくは消化はできていないけれどもカイコーとの新たな関係性が生まれてくるような予感というか感触があった。この感触を信じ、今後は今日の方向性であのシーンを創ってゆくようにしてみようかと思う。

・これもカイコーとのシーンで、なのだが、一つひとつの動きがどうも相手役の芝居に合わせにいってしまっていて、小節として何がしたいのかが中途半端になってしまっているように思う。行くなら行く、行けないのならば違った方法を考えるか何か仕掛けなり工夫なりをしてみる。そうでないとお客さんには創り手の都合ばかりが見えてきてしまって現実に引き戻されてしまう危険がある。それだけは避けなければならない。だからこそ雰囲気でやらず、やりきることを意識する。一見実現が難しそうなことでも、やりたいことがあるのならば、きっちりやってみる。そしてきっちり間違えればいい。そこがスタート地点になって、新たな発見に繋がるのかもしれないのだから。

次回の稽古は8/17(金)になります。

【次回(8/17)稽古に向けて】
◆宿題…身体のケアと今日の課題の解消と整理
◆テーマ…やりたいことはきっちりやりきる。間違う時はきっちり間違う。


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-08-17 01:45 | 稽古場日記
8/14(火)20:00~22:30 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・風が爽やかだけれども、じっとしていると暑い
《空間》
・何故か空間がいつもよりも狭く感じる

【稽古前の身体状況】
・首がまだ前に倒すと痛む
・腰の右側が痛む、というよりも熱く感じる
・右脚の付け根(裏側)が張っている
・鼻の奥が詰まっていて呼吸がすっきりしない
・ふくらはぎが両方ともに張っている

【今日のテーマ】
◆自らの身体を信じ、場に身を投じる

【ふりかえり】
今日の稽古では、何故かほとんど気持ちが入らない状態で、集中力もある一定のライン以上には高めることができなかった。

原因はよくわからないのだが、アップの段階からその違和感のようなものはあった。
身体に刺激を与え続けているのに、気持ちの方が全然高まってゆかなかったのだ。
どこかふわふわしていて、変に落ち着いちゃってしまっている部分が自分の中に常に存在していた。
しかしそれは「冷静さ」とは確実に違っていて、初歩的な間違い(訛りを忘れていたり)を犯しているにも関わらず全く自覚していなかったりしていたのだ。

もしかすると、身体の方のダメージ(特に首)が、無意識のうちにブレーキをかけてしまう原因となっているのかもしれない。
首もだいぶ痛みは引いたとはいえ、まだまだ触れたり前へ曲げたりすると痛む状態であるので、気持ちの方がそれを悪化させたくないとセキュリティを働かせてしまっているのかもしれない。

まあ、だからといって無理矢理そのブレーキをなくして芝居に臨むこともありだと思うのだが、しかし、まだそのような無理をしていい段階だとは思えないのと、この状態は時間が経てば回復してゆくであろうことが予想されるので、今の時点では「無理をする」という選択肢は選ばないようにしておこうと思う。

ではどのような選択をするのか、といえば、今のこの状態だからこそやれることをギリギリまで試してみようか、という発想でいこうかと思っている。
これまでの自分が、身体の昂ぶりや勢いなどに頼って誤魔化してきた部分を、これを機に強化してゆこうと思う。
今のこのエネルギーに頼れない身体状態はまさにそれを試すのに打ってつけの状況であるし、多少でもそこが強化されたなら、本来の調子が戻ってきた時には元々の得意分野だったものが更に深みを加わった状態で行うことができるはずだからだ。

まあ、単純な足し算になることはないとも思うので、色々と試した後、調子が戻ってきた際には調整をしなければならないとは思うが、しかし、それができるだけの時間的余裕はまだあるはずだし、その時間的なロスを強いてでも今の自分にとっては必要な作業だと思うので、多少のリスクは厭わずに、己の信じるようにやってゆこうと思う。

【備忘録】
・襤褸とのシーンで、「目を伏せてしまうことで表情が見えず勿体ない瞬間がある」という指摘を共演者の方から頂いた。小節の生理の流れ的には不自然な動作ではないのだが、しかしちょっとした仕掛けによって対応可能な範囲での改善点であるため、この指摘に感謝しつつ、次から早速改善へと取り組んでゆきたい。

・これも共演者の方からの指摘で気付いたことなのだが、小節のラストのシーン、訛りが出たり出なかったりでちぐはぐな状態になっている。そして最近ずっと感じていた「ラストだけ小節っぽくない」という自らの芝居に対する違和感のようなもののひとつの原因が見えてきたように思う。それは訛りが出ていたかどうか、という表面的な要因というよりも、訛りが出なくなってしまっていた自分と小節との向き合い方の方に問題がある。雰囲気でやるな。自らの一つひとつの行動に必然性と自覚を持って芝居に臨め。

次回の稽古は8/16(木)になります。

【次回(8/16)稽古に向けて】
◆宿題…徹底的に身体のケア
◆テーマ…身体の奥深くから湧き上がってくるものを手繰り寄せて


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-08-15 01:32 | 稽古場日記