演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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7/30(月)20:00~23:00 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●晴れのち曇り
・風がなくて、蒸し暑い
《空間》
・外の方が明らかに涼しいってくらいに、蒸している

【稽古前の身体状況】
・多少軽くなったとはいえ相変わらずの腰の痛み
・股関節が力むと少しだけ痛む
・思いの外、声は落ち着いていた気がする
・重心も重過ぎず軽過ぎずで結構いい具合に保てていた
・但し肩周りは重たい感じがあった

【今日のテーマ】
◆手放し、循環させる

【ふりかえり】
色々あって当初予定していた土日の稽古も行うことができず、実に一週間ぶりの稽古となった今日。
個人的な印象としては、このブランクが吉と出たかどうかが、人によってかなりはっきりと分かれたな、という風に感じた。

この稽古休みの期間がリフレッシュに繋がったのか、芝居がかなり伸び伸びとしたものになった人もいれば逆に芝居勘が鈍って休み前にできたことすらできなくなっている人もいた。
自分はというと、まあ、少々のブランクが空いたからといってそれで揺らいでしまうような役との向き合い方はしていなかったので後退は全くしてなかったし、むしろ小節という役との距離がいい感じに拡がったので、また新たな視点からの発想が生まれてきているのを感じられて、かなりのプラスに繋がったなという実感がある。

何より、いい意味で適当になれている瞬間が劇的に増えたため、台詞だの段取りだのではなく目の前の人や出来事に集中できて、結果、その時その場所でしか行うことのできないような稽古ができていたのではないかなと思っている。
次の瞬間に自分が何をするのか全く読めないような状態に何度もなれていたことや、実際に行ってみた後に自分のやったことに驚く瞬間に多く出会えたことが、その何よりの証拠であったと思う。

こうしてどんな状況ですらもプラスに転化できるような状態に今なれていること、それは非常に大きなことだと思うし、だからこそ、この好機を逃すことなく、役も作品も、より上を目指すためのきっかけとしたい。

【備忘録】
・小節の登場のシーンの終わりの部分での動き、後々のシーンの転換へと影響の出る動きでもあるので、ちゃんと立ち位置などを意識して行うようにせねばならない。次の襤褸とのシーンで多少は調節できるものの、それも限度があるので、比較的調節し易い場面でちゃんと調節しておくこと。さもないと、後でその皺寄せが、他の役者さんにきてしまうのだ。それは極力避けねばならない。

・小節とカイコーとの初対面のシーン、導線を今一度整理する必要がある。あそこのシーンは元々ごちゃごちゃとし過ぎなところもある上に、小節は結構無茶な位置移動を要求されているシーンでもあるので、なんとなくで臨んでいてはいつまで経っても安定してゆかないと思う。

次回の稽古は7/31(火)になります。

【次回(7/31)稽古に向けて】
◆宿題…今日の稽古で出た問題点に対し、次の通しまでに一つひとつ打つ手を考えておく
◆テーマ…空間の熱量を意識する


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-07-31 02:20 | 稽古場日記
7/23(月)20:00~23:00(第1回目通し) @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●晴れのち曇り
・雨の匂いがする
《空間》
・何故か実際の明るさよりも暗いような印象を受ける

【稽古前の身体状況】
・右の腰から股関節の辺りにかけてがきりきり痛む
・少量の痰の絡んだ咳が時折激しく出る
・左足のふくらはぎの辺りが張っている
・首の左側から左肩にかけて、筋が突っ張っている感じがする
・何だか身体の中の熱が色んなところで停滞してるようで、どうもすっきりしない

【今日のテーマ】
◆今、ここ

【ふりかえり】
本日、初めての通し稽古を行った。

正直、驚いた。
初の通しだというのに、ほとんどの役者が、これまでの抜きで行ってきた稽古よりもいい状態で臨めていたからだ。

そうか、これが劇団で長く一緒にやってきていることの強みなのかと、そんなことを感じさせられた通しであった。
それが意図してのことなのかどうかはわからないが、追い込むべきポイントをお互いで共有し合えていて、しかも一人がよくなることによって連鎖的に他の役者もそれに刺激を受けてかよくなってくるのだ。

別に一緒に創作をする上では勝ち負けなんてないし、そんなことはどうでもいいことではあるとは思う。
が、しかし、役者同士競い合うことでお互いに刺激を与え合いモチベーションを高めることができる座組というのはとてもいい創作現場を築けていることの表れであると思うし、より高いクオリティの作品を生み出すことのできるきっかけも生まれ易いはずなのだ。

こういういい座組に自分も混じって創作が行えていること。
そのことに感謝しつつ、今後は更に攻めの姿勢で、創作へと臨んでゆくようにしたい。


さて、自分個人としては通してみてどうであったのか、というと、入りはなかなかよかったものの、途中、物語中盤の、これまでほとんどミスをしたことのないようなところで何故か躓いてしまい、後半部へ入る直前まではかなり散漫な集中の状態のままで芝居を行ってしまっていた。
が、それによって危機感が強まったためか、後半の長台詞のシーン以降はこれまでで一番出来がよかったのではないかと思える内容であった。

なのでトータルとしてはまあシーン毎の出来のムラも多かった訳だし、いかにも初通し、って感じの出来であったのではないかなと思っている。
通し後のダメ出し時に石川さんは名指しで褒めて下さったが、たぶんそれはよかった部分の方を評価して頂いたが故のことなのだろうなと思う。
なので褒められたことは素直に喜んでいいとは思うが、課題がなかった訳では決してないのだということを忘れてはならない。


それにしても、ほんとこの本番まで一ヶ月前以上も残している時期に通すことができてよかったと思っている。
通してみた事で今の自分に足りないものがかなり明確になったし、全体像が見えてきたので現時点での課題をかなり具体的に洗い出す事もできたからだ。

こんなにも日数を残していて、作品がこの先どのように転がってゆくのかがいい意味で全く読めない状態の中で稽古へと臨むことができる。
これって俳優としてはとても贅沢な状況なのだと思う。
それだけに、手を抜くことなく今後も前のめりの姿勢で攻め続けてゆきたい。

【備忘録】
・2回目の小節の登場のシーン、今日はあのシーンがこれまでで最悪の出来といっていいくらいに散漫だった。台詞も持ち過ぎていたし、相手のことをちゃんと見ることも聞くこともできていなかった。たぶん今、あのシーンが一番曖昧にしていることが多いシーンだと思う。特に後半部分とのすり合わせがうまくいってなくて、以前の小節の芝居の名残が時たま出てきたりもしてしまうし、一番宙ぶらりんなシーンである気がする。明日からの稽古休みの期間を使って、この曖昧な部分の解消を行っておこうかと。

・今日の小節の長台詞のシーンはとても身体からの衝動に従えていていい出来ではあったと思う。但しあのやり方だとたぶん楽日まで身体がもたないだろう(体力的に、というよりはいずれ確実に怪我を誘発するであろう動きなので)。なのでもう少し動きに工夫を施してゆくようにしたい。おそらくあの動きの代わりを探すという発想でやるのではなく、あの動き以上に小節の衝動を引き出せるような動きを探ってゆく心構えで臨んでゆく方がいいのかなと思う。

次回の稽古は7/29(土)になります。

【次回(7/29)稽古に向けて】
◆宿題…身体を労わる
◆テーマ…手放し、循環させる


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-07-24 03:23 | 稽古場日記
7/20(金)14:00~17:30 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・もうただただ寒い
《空間》
・寒さの影響なのか、部屋の中のものが皆硬質な印象を受ける

【稽古前の身体状況】
・鼻がやたらと出るが、鼻が詰まっている訳ではないので呼吸には問題がない
・首を動かすとごきごき鳴る
・相変わらず咳が出て、喉も少々痛い
・腰も相変わらずの痛さ(屈むと特に)
・ただ、重心はだいぶ安定している

【今日のテーマ】
◆その時に小節の目に映っているであろう景色のイメージを鮮明に

【ふりかえり】
今日はとにかく寒かった。
それは稽古場であっても例外ではなく、むしろ元々が倉庫であるために冷え方は屋外よりも深刻だったかもしれない。

そのせいもあってか、今日の稽古中、特に序盤は動きがとにかく固かった。
一つひとつの芝居にも、繊細さが欠けていたような気がする。
ただ、そうはいっても芝居の方に支障は出さぬよう強く意識して稽古には臨んでいたため、外側から見ている分にはさほど問題は表れていなかったのではないかなと思っている。

しかしまあ、仮に外側からの印象としては問題なく見えていようが、稽古を行ってゆく上でそんな人の目を誤魔化せたかどうかなんてことはあまり重要なことではない。
何故なら、稽古場で行うべきことはあくまでも創作であるからだ。

目先の障害に気を取られそのことを忘れてしまい、貴重な稽古の時間をいたずらに浪費してしまうことは愚か以外の何者でもない。
かといって障害を放置しておいて結果満足に稽古へと集中できない状況に陥ってしまっても、それはそれで問題である。

それだけに、今の状況に対しどのようなスタンスで取り組んだらより多くの成果を上げられるのか、常に考えながら稽古へと臨むことがとても重要なことなのだろうなと思う。
その都度その都度、今の自分にとって役にとって作品にとって己がどう動いたらいいのかを考えること、別にそれは障害にぶつかろうがぶつかるまいが関係なしで創作に求められる発想なのだろうなと、そんな風に思うのだ。

今日の稽古では、そんなことを改めて考えさせられた。
それもあの寒さがあったからこそである。
寒いのは大嫌いな自分ではあるが、今日は感謝の念を抱かずには、、、いや、あまり抱きたくはないかなやっぱり(笑)
しかしこうして寒さによる不調(というのは少々大袈裟かもだが)からでも気付きに繋げることのできる今の自分の精神状態は、決して悪くはないのかもしれないなとは思っている。

それだけに、今を大切にしつつ、一歩ずつしっかり歩んでゆきたい。

【備忘録】
・ラストの小節がカイコーを止めるシーン、前回よりも自分の中ではしっくりときた。たぶんこっちの方向なのかなと思う。ただ、今日の感じだと泣きに入り過ぎな感も否めず、といった感じ。あの瞬間に小節の中に渦巻いている想いの数々が、どのようなバランスの元で成り立っているのか、、そこを探ることが今後の課題となるかなと思う。

・小節の長台詞のシーン、序盤もたついたが、ところどころで「これかも」っていう瞬間に出会うことができた。それだけにフィードバックを徹底し、そのいい瞬間をしっかり拾い集め、このシーンにおける小節のあり方の核心に迫ってゆきたい。

次回の稽古は7/23(月)になります。

【次回(7/23)稽古に向けて】
◆宿題…これまでの稽古で行ってきたことを、日記を読み返しつつふりかえり、これからに向けて思いを馳せてみる
◆テーマ…今、ここ


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-07-21 23:56 | 稽古場日記
7/20(金)20:00~22:30 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●曇りときどき雨
・しっとり冷たい空気
《空間》
・ずしっと重みのある質感の空気

【稽古前の身体状況】
・しつこく咳が出る
・気付くと眉間が険しくなってしまってる
・首周りにうっすらロックがかかってる
・腰がしくしく痛む
・目がしょぼしょぼする

【今日のテーマ】
◆小節としての身体を徹底的に意識して、

【ふりかえり】
今日は、冒頭のシーンから順に、丁寧に返しつつ稽古を行っていった。

やはり作品の全体像がはっきりすると、個人差はあるもののみんな役そのものの厚みが以前よりもまるで違ってくるのがわかるので、それが楽しくて仕方がない。

自分自身、小節の初登場のシーンの身体のあり方が以前に行った稽古時とは全然違っていて、しかもそれが今までやってきた中で最もしっくりとくるものであった。
特に「こうしてやろう」とか、そういった変な意図を絡めずとも自然にそう変化していたことが、これからの小節との向き合いにとって非常に価値のあることなのだろうなと思っている。
また、この変化が小節という役の更新のための貴重な足掛かりになってゆけそうなことも、とても大きなことである。

また、襤褸とのシーンでも、今日は自分で自分に驚いた瞬間があった。
とある台詞に対し、これまでとは全く違った反応を示したのだ。
自分自身でも、その台詞がくる直前までそんな反応を返すだなんて全く以て思いもしなかった。
が、結果的に驚くほど自然に、身体が襤褸からの言葉に反応し、行動していた。

まあ、正直言ってもう自分は小節のことをコントロールしようだなんてことを一切考えていなかったりしているので、たぶんそういう姿勢が今のいい結果を生んでいるのではないかなと思っている。

もちろん、コントロールしないとはいっても、野放図にやりたい放題やる、という意味ではない。
これまでに積み重ねてきた稽古を信じ、最低限の抑えるべきポイントだけを抑えておいて、あとはその場で起こったことに身を委ねてみる、というスタンスで臨んでいるのだ。
つまりは、それだけのことを自分はこれまでの稽古でやってきているんだ、という自負と、確固たる自信が今の自分にはある、ということである。

お陰で今は、本当に稽古が楽しい。
まあ、だからこそのしんどさもあるのだけれども。
しかし、そのしんどさはかなり前向きなしんどさであったりもして、全然苦にはならない。

なのでこの調子で、今後もどんどんと攻めてゆきたいなと思っている。
でないと勿体なさ過ぎるから。

【備忘録】
・ととに自分の持っている物のことを説明する際、動きにばかり気を取られ過ぎて言葉そのものが流れてしまっている。ちゃんと自らの発する言葉の一言一言に、必然性と責任を持たせて台詞は発さねばならない。何となくで声に乗せてしまうことのないよう、細心の注意を払いつつ、やり取りをすべし。

・襤褸とのシーンの最初の方で、目の前に広がる海のイメージの持ち方が甘過ぎる。このシーンの要となる要素なのだから、もっと明確に、鮮明にイメージを持って臨まねば、このシーンの魅力は半減どころか、下手をすれば死んでしまうのだという緊張感を持って臨むように心掛ける。

次回の稽古は7/21(土)になります。

【次回(7/21)稽古に向けて】
◆宿題…台本を読み返してみて、作品全体の流れの再確認を行っておく
◆テーマ…その時に小節の目に映っているであろう景色のイメージを鮮明に


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-07-21 03:19 | 稽古場日記
7/19(木)20:00~22:30 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●晴れのち曇り
・肌寒い、というよりも冷たい、という感じ
《空間》
・空間の色合いがはっきりしている印象

【稽古前の身体状況】
・腰を屈めるとしくしく痛む感じがする
・左肩の奥の方が動かす毎に痛む
・首の後ろの筋が突っ張っている
・それに伴って、若干頭痛がする
・猫背気味

【今日のテーマ】
◆楽しむ

【ふりかえり】
今日の稽古、自分が行ったのはラストのシーンを実質1回のみ(後半少し返したけど)であった。
とはいえ一回だけでもその一回がだいぶ密度の濃い時間であったため、消耗具合は結構なものであった。

しかしまあ、今後はこういう感じでその日一回だけ行い返さずに一発勝負、という稽古の日が増えてゆくのではないかと思う。
今回の作品自体、総シーン数もかなり多いし、そんな中で小節の絡むシーンはいずれも既に向かうべき方向性のようなものが明確になってきているので、あとは役者がそれらを日々更新させてゆくことを求められているのではないかと、そう思うからだ。

これは石川さんの信頼の表れであると同時に、挑戦状でもあると思っている。
細かな輪郭部分は整えてやるから、シーンの魅力を引き出し、これまで作ってきた土台に上乗せしてゆくのはお前達自身で考え、何とかしてみろと、そんな挑戦状である。

や、自分は石川さんではないので実際のところはどういう意図があるのかはわからないし、もしかしたら明日になって大幅に自分のシーンの演出が変更になることだってあるかもしれない。
しかし確実に、それぞれのシーン間の出来に格差が生まれ始めているのはたしかである。

それだけに、俳優の側としては強い自覚を持ってこれからの稽古へも、臨んでゆかねばなと、心から思う。

【備忘録】
・ラストの小節とカイコーがもみ合いになるシーン、周囲に物が増えてきたので、とにかく相手役を、そして自分自身を、怪我のないよう重々気を付けて稽古へ臨むようにせねばなと思う。そのためにも、あのもみ合いの瞬間は舞台上がどのような状態であるのか、そして自分達の導線や動きをしっかりと整理整頓しておかねばなと思う。本番も近くなってきた以上、何がなんでも怪我だけは避けねばならないのだから。

・まだもみ合い直後の小節の身体が、いちいち決まり過ぎているように感じる。小節としてどうなのか、そこへの意識を無くしてしまっては、自分がこの小節という役を演じる意味がなく、ならば横山真のままで出てくればいいということになる。しかしそれではこの作品の魅力は著しく損なわれるだろう。それが許せないのであれば、小節としての居住まいについて、徹底的に考えてゆくべきだ。

次回の稽古は7/20(金)になります。

【次回(7/20)稽古に向けて】
◆宿題…小節以外の役の視点から試しに台本を読んでみる
◆テーマ…小節としての身体を徹底的に意識して、


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-07-20 03:15 | 稽古場日記
7/18(水)20:00~22:30 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・夕方過ぎると、風は涼しくはなるが湿度は高く、外気に触れているところとそうでないところの快不快の差が激しい
《空間》
・風のない場所は空気がむわっとする

【稽古前の身体状況】
・腰がきりきり痛む
・肩周りが激しく筋肉痛
・息を吸うと咳がしたくなる変な感じ
・ふくらはぎがパンパンに張っている
・但し動きのキレは出てきている

【今日のテーマ】
◆発する際の、逆ベクトルへの意識を強く

【ふりかえり】
だいぶ小節という役にこびりついていた余計な装飾が削ぎ落とされてきたようで、今日の稽古ではかなりフットワークが軽くなっているなということを実感した。

特にそれを強く感じたのが、絵永さんとのシーンの稽古時。
もう、毎回が勝負、みたいな感じで、次に相手からどんな球が投げられてくるのか分からない、というか投げる側すら次にどんな球を投げるのか分からない、といったスタンスでのやり取りが起こっているため、稽古の度に小節の新たな一面に出会えるという、とてもよいサイクルが生まれてきているのだ。

まあ、おそらくは今回の作品の全てのシーンの中で一番回数を重ねてきたシーンでもあり、しかも絵永さんが相手である訳だから、そりゃあこの作品の中でも出色の出来、と言われるくらいのものが仕上がってこなければ嘘だろうと思う。
自分も高校以来の憧れであった絵永さんとの一対一のやり取りを行えるシーンで、こういった素敵な循環が生まれ始めてきているのが嬉しくて仕方がない。

が、だからといって歩む速度を緩める訳にはいかない。
まだまだ粗は目立つし、改善の余地は多分に残されているのだから。
というか、やればやるほどやりたいこともやるべきことも増えてゆくものなのだろうから、ここで歩みを緩める意味が分からない。
他のシーンだってまだまだお世辞にもいい、とは言い難い出来な訳なのだし、とにかく今後もこれまで以上に力を入れて更新を続けてゆけたらなと思う。

千穐楽が終わっても、舞台作品には更新の余地が残るものである。
だからこそ、その終わりをどのような形で迎えるのかは、とても大切なことであると思うし、そのためにもその終わりへと続く道の途上である今に全力を尽くすことは創作の上ではごくごく当たり前のことでもある。

その当たり前を、ちゃんと全うできるよう、努めたいなと思っている。

【備忘録】
・少しずつ、小節の長台詞のシーンの精度が上がってきつつある。が、そうして精度を上げてゆくことと同時進行で、自らの芝居を更新させてゆくことにも力を注いでゆくことを忘れないようにしたい。まだ今は一つひとつ積み重ねてゆく段階なのでこのままの姿勢で突き進んでいっても問題はないと思うのだが、近い将来、それが頭打ちの状態になる時が必ずくるはずなので、その時に慌てて考えるのではなく、今のうちからその時を視野に入れて取り組んでゆく、という発想で臨むことはとても重要なことだと思う。

次回の稽古は7/19(木)になります。

【次回(7/19)稽古に向けて】
◆宿題…身体トレーニングとケア
◆テーマ…楽しむ


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-07-19 02:33 | 稽古場日記
7/16(金)14:00~18:00 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・久々にすっきり晴れて、気持ちのいい気候だった
《空間》
・ドアもシャッターも開け放っていたので風が気持ちよかった

【稽古前の身体状況】
・右腰がギシギシいう感じに痛む
・左肩の痛みはだいぶひいたものの、まだ体勢によっては若干痛む
・時折咳が出ることがある
・首の筋、特に後ろの方が張っている
・ふくらはぎがぱんぱんに張っている

【今日のテーマ】
◆とにかく没頭

【ふりかえり】
2日間の休みを挟んでの稽古。
前回の稽古時、やはり相当疲れが溜まっていたのだなということを今日の稽古をやってみて実感した。
もう、前回と今回とでは身体の調子がまるで違っていたからだ。

本当に、健康である、ということは大切なことだと思う。
まあ、そんなこと今更言うなんて恥を知れと言われても何も言い返せないくらいに当たり前のことなのかもしれないのだが、、、

とはいえまだ本調子とは言える状態でなかったのも事実。
前回の稽古時があまりにも悪過ぎただけで、それよりマシになったからといってまだまだいい状態には程遠いのが正直なところ。
今は、なんとか闘える態勢にはなれている、というレベルでしかないのだ。
それだけに、これ以上悪化させてしまうようなことだけは何としても避けたい。

しかしまあ、これくらいの状態である時の方が集中力は高く保てるような傾向はあるようで、今日の稽古では、特に後半に入ってからは、かなり小節という役についての諸々を更新できる足掛かりを見付けることができた。
なんというか、今日の集中具合は、気負った集中というよりも、いい意味で無責任に肩の力が抜けた状態で高い集中を保てていたのがよかったなと思っている。
意識のフォーカスの絞り具合も自らの意思である程度コントロールできていたので、小節の一つひとつの行動に身体の面でも間の面でもメリハリがつけられたことが、発見の多さに繋がった一番の要因なのだと思う。

しかしこの集中力はあくまでも結果オーライのものである。
そのことは、決して忘れてはいけない。

やはり、身体のコンディションはいいに越したことはなくて、大切なのはいいコンディションの時に、そのポテンシャルを最大限に引き出せるようになることだ。
ポテンシャルを引き出せているけれども身体が不調であったり、身体は物凄く調子がいいのに全然その調子を生かし切れていなかったりと、そのどちらか一方が欠けてしまっても駄目なのだと思う。

十分にコンディションが整っていないような状況下でも、なんとかやりくりしつつ今できるベストの結果を出すことは大事なことではあるとは思うけれども、やりくりの巧さだけでは最高のものは創れない。
やはりベストを目指したいのであれば、コンディションを整えるところからちゃんと取り組んでゆかねば、到底ベストのものを創り出すことなんか不可能だと思う。

だからこそ、日頃からの積み重ねが大事なのであって、稽古場以外で如何に創作のことへと思いを巡らせていられるか、そこは常に胸に抱いていきたいなと思う。

【備忘録】
・小節の長台詞のシーン、何を芯に据えて取り組むべきかがかなりはっきりと見えてきた。また、身体で言葉を発せるようになってきた。それだけに、言葉の一つひとつのイメージ達を今一度、丁寧に確認してみようと思う。いい感じに感覚が掴めてきた時にこそ、基本に立ち返ってみることが大事なことなのだから。

・小節のラストのシーン、今日は身体のあり方そのものは悪くはなかったのだけれども、何故だか口元がついていけなくなって訳のわからない言葉の言い回し(正確には訛り方がめちゃくちゃになっていた)になってしまっていた。こちらもしっかりと一つひとつを確認し直して、やるべきことは正確にやれるよう徹底してゆくべし。

次回の稽古は7/18(水)になります。

【次回(7/18)稽古に向けて】
◆宿題…細かなところの再確認
◆テーマ…発する際の、逆ベクトルへの意識を強く


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-07-17 03:33 | 稽古場日記
7/13(金)20:00~22:30 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・服がベタつくように感じるほどじめっとしている
《空間》
・空気が濃い気がする

【稽古前の身体状況】
・左肩がかなり傷む
・腰も伸ばすとぴきっとくるように傷む
・右足首の内側も若干傷む
・肩の痛みに連動してか、首が前に出てしまっている感覚
・少し熱っぽい

【今日のテーマ】
◆どっしりゆったり軽やかに

【ふりかえり】
今日の稽古は、ここ近年でも最低と言っていいような不甲斐ない出来であった。
その要因もはっきりしていて、それは、左肩の激痛をはじめとした身体の各所の故障に気を取られ、満足に集中もできないままに稽古を行ってしまったためである。

アップそのものはいつもよりも早めに稽古場入りをし、なんとか肩の方はある程度動かせるような状態にまで持っていけたのだけれども、しかしそれにアップの大半の時間を費やしてしまったため、身体そのものを高めるところまでは至らせることができなかったことが響いてしまったのだと思っている。
不安のある箇所への対処に追われ、本来のアップ時に必要になってくるはずの準備にまで手が回らなかった、という訳である。

ただでさえ身体そのものの方も今ひとつ調子が優れない状態でもあったため、あらゆることが後手後手に回ってしまっていた。

これは本当に悔しいことではあったのだけれども、しかし、転んでもただでは起きないのが自分のポリシーであるため、そんな中でも今のこの自らの状態を利用して発見を見出そうと試みたのであった。
それはどういうことかといえば、今のこの、はっきり言ってボロボロである自分の身体の状態に任せて芝居をしてみたらどうなるだろうか、と考えたのである。
但し、他の役であったならそんなことは決して行わなかったであろうが、しかし今回の小節という役に関しては、今の自分の身体の状態でも足りないくらいにボロボロな身体を背負って生きている役であるため、こういうアプローチもありかなと、そう思った訳だ。

まあ、結論から言えば、そんな安易なロジックが成立するのであれば俳優は苦労しないよな、ということをつくづく実感させられたのであった(苦笑)
がしかし、それと同時に、その安易なロジックが成立しなかった原因を探ってみることで、小節という役に向き合うにあたって何が重要であったのかがうっすらと見えてきたため、結果オーライとはいえ、このアプローチを試してみてよかったなと思っている。

結局のところ、創作においては何が幸いするのかなんてわかったものではないのだなということを再確認させられた気がする。
それだけに、一見愚かしいように見えるようなことでも稽古の際にはチャレンジしてみることがとても重要なことなのだなということが、よくわかった。
今後も、度重なる失敗を恐れずに、どんどんと攻め続けてゆくようにしたい。


また、身体の方もいち早く本来の調子に戻さねばならないなと思う。
石川さんが明日の稽古を急遽OFFにしたのも、今の自分のこの調子が無関係であるとはとてもじゃないが思えない。
それだけに、しっかりとこの休みを利用して、次回の稽古までには調子を整えておくようにしたい。

【備忘録】
・ラストのカイコーとのぶつかり合いのシーン、自らの行動と、自らの台詞、そして相手はどのような状態になっているのか、などについてを的確にジャッジできるような冷静さが必要になってくる。今の勢いで突っ切るようなやりかたのままではいつか壁にぶち当たってしまうと思う。というか、もうぶち当たっている。今日の稽古で行ったことや見えてきた課題などについて、一つひとつふりかえりつつ、次回の稽古までに解消できそうなものは解消させ、そうでないものでも整理できるものは整理しておくようにしておく。

次回の横山の稽古参加は7/16(月)になります。

【次回(7/16)稽古に向けて】
◆宿題…徹底した身体のケア
◆テーマ…とにかく没頭


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-07-14 01:56 | 稽古場日記
7/11(水)20:00~22:30 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・むしむししてて、ちょっとやる気も奪われてゆくような嫌な感じの気候だった
《空間》
・慣れてきたためか、これまでのざっくりとした空間への認識だったものが適切なスケールでの空間認識が行えるようになってきた気がする

【稽古前の身体状況】
・身体が全体的に重だるい
・右腰がぴりっと痛む
・それに伴ってか、右の股関節を中心にして右脚全体がぴりぴり痛む感じがした
・首が前に出ている
・頭がずっしり重い

【今日のテーマ】
◆とにかく一つひとつをやり切る

【ふりかえり】
今日の稽古で、不覚にも石川さんに「どこか体調悪いのか?」と心配されてしまった。
や、たしかにここ最近、身体の方は本調子ではないのだけれども、しかし、それでも稽古には支障を出さぬようにだけは心掛けていたし、出してもいなかったと思っていた。
が、さすがというかやはりというか、石川さんには見事にばれてしまったようで、「今日の横山の芝居の反応がいつもに比べて鈍い」ために体調を心配したのだということだった。

これは非常に悔しかった。

まあ、長い稽古期間である以上、体調はいい時もあれば悪い時もあるとは思う。
しかしだからこそ、そういった調子の良し悪しに左右されないような創作への取り組み方を心掛けていたのだが、今日はそれがうまくいかなかったのだ。

しかもどうがんばっても稽古に影響が出てしまうような重症であるのならともかくとして、今日の自分の調子は「なんとなくだるい」程度の不調でしかなかった訳なのだから、いくらでも対応は可能であったはずだ。
事実、石川さんに言葉をかけられた直後の休憩中に休みを返上してアップを行ったところ、その後の稽古ではかなりの集中力を発揮でき、これまでで一番しっくりくるような出来のシーンすらあったりもした。

これはつまり、稽古前のアップが不足していたことの証明である。
そしてだから自分の甘さに腹が立つし、悔しくもあるのだ。

近頃、稽古以外の場での活動が増えてきていて、それ自体はとてもいいことであるとは思うのだが、しかし自分が今回仙台に来たのは何故なのか?ということを忘れちゃならない。
また、今回の作品に込められたさまざまな方達の想いのことも忘れちゃならない。

作品にも、作品へ関わっている沢山の方達にも、礼を失するような真似だけは絶対にしないようにしたい。

【備忘録】
・小節の長台詞のシーン、今日の感じがこれまでで一番しっくりきた。但しまあ、細かいところではまだまだ突き詰め方が甘いなと感じる部分がところどころ見られるが、前進できているのは確実だと感じている。だからこそ、ここからどう更新させてゆけるか、考えてゆく。

・作品の全体像が見えてきたお陰で小節のあり方が無理なくすっきりしてきているのだけれども、時折すっきりさせ過ぎて横山本人に見えてしまうような瞬間がある気がする。今までの積み重ねがあっての小節なのだということを忘れてはいけない。役の軽量化と役を自分に近付けることは全く違うのだ。

次回の稽古は7/13(金)になります。

【次回(7/13)稽古に向けて】
◆宿題…休む。とにかく休む。
◆テーマ…どっしりゆったり軽やかに


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-07-12 01:25 | 稽古場日記
7/10(火)20:00~22:30 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・とにかく蒸し暑い
《空間》
・空気も音も、かなり篭っているような印象を受けた

【稽古前の身体状況】
・右腰を伸ばすとぴりっと痛む
・喉が少し荒れ気味
・猫背気味
・頭が重い
・決して重心が高かったりする訳ではないのだが、何かこう、定まりきれない感覚がある

【今日のテーマ】
◆切実に

【ふりかえり】
序盤のシーンを久々にやってみたが、予想通りというかなんというか、前半部だけを稽古していた頃よりもだいぶ小節のあり方は変化していた。
その変化はいい変化だったのか悪い変化だったのか、それについてだが、個人的にはとてもいい変化であったのではないかと感じている。

特に、あまり強く意図せずとも役の佇まいがいい意味で軽くなっていて、以前は散々苦労して一つひとつ慎重に削いでいっていた小節という役の余計な贅肉部分が、今日の久々の返し稽古時には自分でもびっくりするほどに綺麗に削がれており、非常に小節という役のフォルムが洗練されてきているなという実感がある。
おそらくは、この変化した序盤のシーンの経験が、今度は後半のシーンの再変化に繋がってゆくのだろうなと思う。

そんな感じで、作品の全体像が見えてくると、それぞれバラバラであったシーン達が相互に影響し合ってゆくため、今後は一人の役のほんの些細な変化すらも作品全体の変化へと繋がってゆくことだろう。

他の人はどうかは知らないが、自分は、創作の段階がここに入って以降が最も楽しい時期であると思っている。
なので今後の稽古では、自らで意図するまでもなく創作ペースはどんどん上がっていってしまうのだろうなと思う。

しかしだからこそ、慎重に、一つひとつを丁寧に積み重ねてゆこうという意識だけは忘れずに持っておくよう心掛けて、稽古へと臨むようにしてゆこうかと。

【備忘録】
・相変わらずその日の一発目に弱い。何度か返してゆく中で掴んでゆこうという発想で取り組むこと自体にはさほどの問題はないだろうし、そうでなければ見い出すことのできない感覚もたしかにあるかもしれない。が、それはまた別の問題であって、その日の一発目の稽古を中途半端な姿勢のままで取り組んでいい理由にはならない。ちゃんと、その日の稽古のど頭からベストのパフォーマンスを発揮できるよう準備することが俳優としてのアップであり、そこを怠ることは作品にも共演者にも非常に失礼なことである。そこのところをしっかりと自覚すべきだ。

・小節の長台詞のシーン、今日も今ひとつであった。たぶん、今やろうとしているアプローチの実践の仕方が中途半端なんだと思う。どうせ稽古なのだから、一度極端にやってみればいいじゃないか。そうやって極端にやってみた中で見えてきたものを手掛かりに、次の打つべき手を考えてゆけばいい。どんなに素晴らしいアプローチを思いついたとしても、その手法に飛び込もうとする覚悟が弱ければ、それが適切な手段なのかどうかは判断し難くなってしまう。やるなら全力で、その形も極端にやってみればいい。間違っていたら間違っていたで改めて他の手段を探してゆけばいいのだから、半歩くらいは前進できるはず。半端にやればその手段がどうであるのかは判断し難く、停滞の原因となってしまう危険性が高い。

次回の稽古は7/11(水)になります。

【次回(7/11)稽古に向けて】
◆宿題…稽古時にベストに身体を持っていけるような生活行動を採ってみる
◆テーマ…とにかく一つひとつをやり切る


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-07-11 02:11 | 稽古場日記