演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
カレンダー

<   2012年 06月 ( 15 )   > この月の画像一覧

6/29(金)20:00~22:00 @IQ150スタジオ

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・いい具合に暖かくなってきた、が、少し空気に濁りも感じる
《空間》
・心地いい重みの空気と明かり

【稽古前の身体状況】
・姿勢によって腰が猛烈に痛む
・落ち着いてきたはずの咳がまた出始めてきた
・下半身に安定感が出てきた
・気付くと歯を食いしばっている
・首周りの筋肉が強張っている

【今日のテーマ】
◆動的イメージで小節の身体をとらえ、実践してゆく

【ふりかえり】
今日の稽古は、小節の今後にとっては大きな転換期となる稽古であった。
これまでの稽古で積み重ね、今の形になった小節、それを大きく崩すこととなったからだ。

しかしそれは今までの積み重ねをなかったことにする訳ではない。
というよりも、これまでの経験は役の方向性を転換させてみたところで決して消えるものではないし、だからこそ、これまでの積み重ねは、確実に小節の血肉となって残ってゆくだろう。

そもそも、今日の稽古までで創り上げられてきた小節は、5月の段階で作った土台の上に乗せて積み上げてきたものなので、その土台さえ崩れなければいくらでも表に表れてくる形を変えることはできるのだ。
従って、小節という役の本質さえ掴めていれば、あとはそれをどのようにして表現に繋げるかの一点に狙いを定めて考えてゆくことができるし、また、様々な小節のあり方を探ってゆけば探ってゆくほど、その本質の部分は強化もされてゆくので、これまでに積み重ねてきたものを崩すことはむしろ重要なことでもある。

仮にその崩したことが裏目に出たとしても、役の本質さえ逃さずとらえられていれば大崩れだけはしない。
最初に作っておいた土台が、その大崩れを食い止めてくれるからだ。

半月近くの期間を費やし、また、周囲にどう思われても構わないくらいの覚悟で独自に行ってきた役の土台作りが、ここにきて非常に生きてきている。

しかしそれだけに、ここからの役の再構築も気を抜かずに目いっぱいの無茶をしてゆきたいなと思う。
せっかくのいいチャンスなんだから、攻め続けてゆく方がきっと得られるものは多いはずなので。

【備忘録】
・かなりデフォルメしてきていた身体をもう一度組み立て直すにあたって、身体に対する視座を一度フラットな位置に戻してみようかと思う。「小節だから」という先入観を取っ払ってみようという訳だ。しかし、小節という役のこれまでの人生における行動パターンそのものは考える材料としてとても重要だと思っている。要するに、小節のキャラクターから考えるのではなく、これまでの行動パターンと身体とを照らし合わせて小節の身体性を考えてみようということだ。たぶん、稽古が始まったばかりの時に比べ役への理解も深まってきているだけに、このタイミングでこのような視点からのアプローチを試みてみることはとても有効だと思う。

次回の稽古は7/2(月)になります。

【次回(7/2)稽古に向けて】
◆宿題…小節のこれまでの行動パターンの洗い出しと、それと身体との照らし合わせ
◆テーマ…前提を手放してみる


横山 真
[PR]
by yukinone_makoto | 2012-06-30 02:14 | 稽古場日記
6/26(火)20:00~22:00 @10-BOX box-3

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・ようやく暖かさが戻ってきたような気がする
《空間》
・今日はより部屋が密閉されているような感覚があった

【稽古前の身体状況】
・腰が動く度に痛む
・目が充血気味
・直前までWSをやっていたためか、重心は安定していたように思う
・だいぶ治まってきたがまだ咳が細かく出る
・猫背気味

【今日のテーマ】
◆切実に

【ふりかえり】
だいぶ小節のあり方が見えてきたような気はするのだが、まだまだ細かなところまでは神経が行き届いていないなと感じた今日の稽古であった。

特にそれが顕著だなと思ったのが、小節の身体の特徴のとらえ方が“静止画”風であること。
要は、動いていないのだ、役の身体に対する自己イメージが。
だから細かなところで矛盾が生じてしまう。
身体のフォルムは整ってきたのに、とらえ方がそのフォルムだけだから動き出すと崩れてしまうのだ。

それは他の役とのボディコンタクトが生じる瞬間には更に露呈されてしまって、意識としては身体の隅々にまで神経を行き渡らせているつもりなのに結果として自分では全く思ってもみないような身体の反応をしてしまって、役としての存在に矛盾が生まれてきてしまっていた。
しかし自分では役の身体に対する自己イメージはかなり強化できてきているつもりなので、そこで実際の身体とのズレが生じてどうにもしっくりこない「いずい」感じに繋がってしまっていたのだと思う。

そうか、と思った。

今回の創作において、先月中いっぱいは役の生理と自らの生理の刷り合わせを重点的に行い、今月に入ってからはそこまでで作り上げてきた土台の上で遊んでみたり表現スタイルを変えてみたりと色々なアプローチで役と向き合ってきていた。
しかしここ最近、どうにも停滞感を感じる瞬間が増えてきていて、しかしそれはその時々でまちまちだったりもして、自分でも原因が分からないままに行ったり来たりしてしまう状況が続いていたのだ。

そしてその行ったり来たりしてしまう不安定さの原因というのが、この「イメージが静止画なのかどうか」という点に対して無自覚であったことであったのだと思う。
たぶん停滞を感じていない時というのは、小節という役の身体に対する自己イメージも動きがあったのだろうけれども、停滞を感じてしまっている時というのは、その自己イメージが「静止画」になってしまったのだろうなと、そんな風に思うのだ。

このことにこのタイミングで気付けて本当によかったなと思う。

とはいえこれもまだ推測でしかない。

なので次回の稽古でそこのところを強く意識して稽古へと臨んでゆこうと思う。
ただ、きっと的外れな推測ではないとは思っているので、少なからず前進はできるのではないかなとは思っている。

【備忘録】
・少々重心が上がってきているように思う。たしかに身体的にはしんどい体勢を保たねばならない役ではあるので、稽古を重ねてゆくうちに身体へのダメージも蓄積されて楽な方へと身体が逃げようとしてしまうのは仕方のないことではある。が、そんなことは自分の都合でしかなく、役の都合ではない。ならば役の都合を常に実現させられるような身体を日々の鍛錬によって獲得せねばならないと思う。稽古場だけでどうにかしようとしても役に必要な体力はつかない。繰り返し行われる稽古の中で、負担の多い身体のあり方に耐えられるような身体を獲得するためには、稽古場以外の場所で何をするのか、がとても重要になってくる。


次回の稽古は6/29(金)になります。

【次回(6/29)稽古に向けて】
◆宿題…下半身を徹底的にいじめ、鍛えてゆく
◆テーマ…動的イメージで小節の身体をとらえ、実践してゆく


横山 真
[PR]
by yukinone_makoto | 2012-06-27 01:34 | 稽古場日記
6/25(月)20:00~22:00 @10-BOX box-3

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・結構陽は出てはいたのだけれども、あまり暖かい印象はなかった
《空間》
・視覚的印象:あるシーンの時に明かり消してみて気付いたけど、蛍光灯の明かりがキツい
・音:音の輪郭がすっきりしていて人の声が聞き取り易い
・その他:床がべこべこいう音が気になる

【稽古前の身体状況】
・腰がきりきり痛む
・首がぎっちぎちに凝り固まっている
・肚が浮き気味で、ふわふわしてる感じがする
・肩甲骨が背骨に張り付いてしまっていて稼動域が狭くなっている気がする
・目が充血気味

【今日のテーマ】
◆とにかく、丁寧に

【ふりかえり】
今日の稽古で、ようやく、言葉を振り切れたような実感を持てる瞬間に出会うことができた。
そのシーンは襤褸とのシーンで、つまり、絵永さんとのやり取りの中でそういう瞬間が訪れた、という訳だ。

これは本当に嬉しいことだった。
高校以来の憧れの存在である絵永さんとがっつり絡めていることだけでも嬉しいのに、今日のような俳優冥利に尽きるような瞬間まで共有させてもらえていることは、これ以上ない幸せだと思う。

が、だからといって決して気を抜いてはいけないと思う。
その素晴らしい瞬間だって、絵永さんによさを引き出してもらえたからこそ至れた訳だし、絵永さんの俳優としての懐の深さがあればこそのものであった。

それはとても有り難いことではあるし、自分でもびっくりするようなところにまで連れて行って下さったことに対しては心より感謝してはいるのだけれども、しかし、このまま助けられっぱなしで済ませるつもりは一切ない。
やはりこちらからも絵永さんのよさを引き出せるような関わり方をしてゆかねば、俳優としてとても情けないことだと思っている。
せっかく絵永さんとのあんなにも素敵なシーンを任されたのだから、絵永さんにも「ああ、横山くんと絡めて本当によかった」と思わせられるような存在でありたい。

そうしてお互いによいところを引き出し合えるような関係を築いてゆくことが、創作におけるよい循環を生み出すためのとても重要なアプローチに繋がってゆくのだと思う。

だからこそこれからも一切手を抜くつもりはないし、とことん攻めてゆくようにしたい。
何故ならそれが、尊敬する先輩へ対する礼儀であるとも思っているからだ。

それによってどんなところまで行けるのか、全くわからないけれども、せっかくのチャンスは最大限に楽しみたいし、今到達し得る最高の成果を上げられるように全力を尽くしてゆきたい。

【備忘録】
・襤褸とのシーンの前半、思い出が蘇ってきてから我に返るまでの部分が型にはまってきつつあるために切迫感に欠ける時間帯となってしまっている気がする。「こうあらねば」などという幻想は棄てる必要がある。もっと己を揺さぶってゆくべきだ。自分で自分を驚かせてやるくらいの意気で臨んでゆくようにしたい。

・壽賀子、カイコーとのシーンの時の小節のあり方があまりにも何となく過ぎる。もっと一つひとつの行動に命を吹き込んでゆかねば、単なる段取りを追っているだけのつまらないシーンとなってしまう。たしかに動きは激しいシーンではあるかと思う、が、全然追えないレベルの激しさではないと思うし、そもそも変に余裕を持とうとなんかせずに、今の自分のできる最大で臨んでゆく中にしか、作品の更新は望めないと思う。出し惜しみは、絶対にしない。

次回の稽古は6/26(火)になります。

【次回(6/26)稽古に向けて】
◆宿題…身体のメンテナンス
◆テーマ…切実に


横山 真
[PR]
by yukinone_makoto | 2012-06-26 02:28 | 稽古場日記
6/22(金)20:00~22:00 @10-BOX box-3

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・なんかすっきりしない空模様だったのに、すっきりした気持ちのよさを感じた
《空間》
・視覚的印象:なんだかべたっとした奥行きのあまりない印象を受けた
・音:しっとりとした響き方をしているように感じた
・その他:人が増えるまで、空間の空気がかき混ぜられずに固まっているような気がした

【稽古前の身体状況】
・首の右側が、動かす度に痛む
・妙に頭が重い
・腰がかあっという感じに痛い
・どうも下半身の踏ん張りがききにくい
・後ろ重心っぽい気がする

【今日のテーマ】
◆一つひとつの行動を丁寧に、

【ふりかえり】
本日は2回目の前半部分通し。

石川さんは前回よりも面白くなっていると仰っていたが、個人的には反省点ばかりが残った悔しい内容となってしまった。
たしかに小節についても前回の前半通しに比べれば遥かによくなっていたとは思う。
が、細かいところでは押さえるべきポイントを結構逃していたりして、雑だなぁというのがトータルでの自己評価であった。

役について探るために色々と試したりするのは大事なことだとは思うのだけれども、だからといって雑にしていいという訳では決してない。
押さえるべきポイントを押さえずに色々と試してみたところで、結局は脆い土台の上でああだこうだとやっているだけなので、そんな中でどんなにいい感触を得たとしても、すぐに使い物にならなくなってしまう。

だからこそ、今日の稽古でのテーマも「丁寧に」と定めたのに、それを実行できなかったのは大いに反省すべきことである。
テーマを定めた以上は、本来ならばそのテーマの実行に徹するべきだし、もし仮に実行できないものであるならば、はじめから定める意味がない。
もしかして、この稽古場日記をつけてゆく中で毎日掲げなければならないものだから、あまり深い考えもなくこのテーマを定めてしまったのだとしたら、それは本末転倒というか、愚かしいことだと言わざるを得ないと思う。

今一度気合を入れ直して、同じようなことは決して繰り返すことのないようにしてゆきたいなと思っている。
でなければ、とてもじゃないけれども今の自分にできる最高、にまで到達することなんかできないのだから。

【備忘録】
・色々と細かく押さえるべきポイントを今日は逃してしまっていたのだけれども、一番目立ったのは、「思わず」とってしまった行動の後の我に返る瞬間を流してしまっていた点。これがないと小節という人間の整合性がとれず、物語の都合に合わせて時折訳の分からない行動をする変な人になってしまう。たぶん、思わずとってしまう行動のきっかけとなる理由付けが曖昧過ぎるから、そうなってしまうのではないか。雰囲気でやるのはよくないということは、これまでの経験で嫌というほど痛感してきたはずだ。いい加減、学ぶべきだと思う。

次回の稽古は6/25(月)になります。

【次回(6/25)稽古に向けて】
◆宿題…小節の行動の出どころの再確認と整理整頓
◆テーマ…とにかく、丁寧に


横山 真
[PR]
by yukinone_makoto | 2012-06-23 02:12 | 稽古場日記
6/21(木)20:00~22:00 @10-BOX box-3

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・雲は沢山なのだけれども、太陽も覗いていて変な感じ
《空間》
・視覚的印象:蛍光灯の灯りの明滅が妙に気になった
・音:隣の部屋の壁を叩く音が度々聞こえてきて気になった
・その他:虫が多くなり出したのが目に付くようになってきた

【稽古前の身体状況】
・腰が痛いというよりも重い
・相も変わらず咳が一度出だすと止まらなくなる
・首周り、肩、股関節と、根元部分がそれぞれガチガチに固い
・気付くと歯を食いしばってしまっている
・重心が高い

【今日のテーマ】
◆流さずに、いちいち応じる

【ふりかえり】
今日は石川さんが稽古へ来られず、俳優間で行う自主稽古、という形となった。

実を言うと、こういった形式での稽古は個人的には苦手であったりする。
が、それは個人的な事情でしかないため、この状況下で行えるベストを尽くすべく、臨んでみた。

難しいなと思ったのは、自分の出した意見がそのまま反映されることがほとんどない、ということで、そこの変化も計算に入れて意見を出してゆかないと、元々の自らの意図からかなりかけ離れた結果しか望めない、という点。

しかし別にそのこと自体は問題のあることではない、とは思う。
当然のことながら、自分の意見が絶対だなんてことはこれっぽっちも思っていない訳で、だから出した意見が他の共演者との意見の出し合いの中で変化してゆくことに対して不満を持ったりはしていないしする気もない。
むしろ自分が出した意見が更に磨かれて思いもかけないようないいアイデアに繋がることだってあるのだから、その傾向をうまく利用すればこれまでには思いもしなかったようなことが意見として出てくることだってあり得る訳だ。
従って、うまく回りさえすればこういう稽古も創作のためにはとても重要になってくるんだろうなとは思う。

但し、今日のような自分の意見の出し方では駄目だったのではないかと思っている。
それは、その意見の出し合いの中で生まれてくる変化のようなものを計算に入れてなかったからで、創作現場における自らのディスカッションの不慣れさをつくづく痛感させられたなと思っている。

これからもこういった機会は訪れることであろうかと思うので、今後はそこら辺についてもしっかりと意識して臨んでゆけるようにしていきたいなと思っている。
きっと、こういった役者同士で話し合ったりするからこそ出せる発想というものもきっとあるはずなのだから。

とりあえず、苦手意識だけでも払拭させねばなと、そんなことを思ったりしている。

【備忘録】
・前回も書いたことだが、とととのやり取りのところがどうしてもごちゃごちゃしてうまくすっきりとした対応ができずにいてしまっている。一度お互いが各々自らの整理の流れと導線を確認し、その上でお互いにどうしたらより面白くしてゆけるかの刷り合わせの作業をしてゆけるようにしたい。お互い、基本的に役の本質は掴んでいる同士だから、きっと諸々の要素を整理してみるだけでやれることは拡がってくるはず。

・声も重心も、今日は少々浮き気味な気がした。疲れのせい、といってしまえばそれまでだが、しかしそれでもアップの仕方などでカバーはできるはず。身体はサボった分だけ正直に衰えとして表れてくるものだから、ちゃんと日々の生活の中で鍛えることを忘れずにいたいし、身体のことにかける手間は決して惜しまずにいたいなと思う。


次回の稽古は6/22(金)になります。

【次回(6/22)稽古に向けて】
◆宿題…身体のケア
◆テーマ…一つひとつの行動を丁寧に、


横山 真
[PR]
by yukinone_makoto | 2012-06-22 01:20 | 稽古場日記
6/18(月)20:00~22:00 @10-BOX box-3

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・じとっと蒸し暑い
《空間》
・視覚的印象:明るさがくっきりしてる感じ
・音:音に濁りを感じるんだけど、嫌な濁りじゃない
・その他:少し埃っぽい?

【稽古前の身体状況】
・腰の痛みがある程度落ち着いたが、まだ鈍く痛む
・鼻と喉がどちらもすっきりしない
・目が少し充血気味
・肩周りがどんより重い
・音に対する注意が少し鈍い

【今日のテーマ】
◆固まってきたものを一度崩してみる

【ふりかえり】
今日は、抜き打ちでこれまでに創ってきた前半部分のシーンの通しを行った。

まあ、個人的には本番のことを常に想定しながら稽古に臨んでいるので抜き打ちであることにそこまで動揺はすることもなかったのだが、しかし返しながらの稽古とでは色々な部分で感覚に違いがあることも事実。
特に滑り出しの部分で躓くと、そのままずるずるといってしまいかねないので、最初の登場シーンには細心の注意を払いつつ臨もうとした訳なのだけれども、その意識の持ち方が逆に焦りへと繋がってしまったのか、最初の登場のシーンはあまり乗り切れずにぬるっとした感じで入ってしまった。

が、いつもであったならばこのままその後のシーンでもずるずると低空飛行を続けていってしまいかねないのだが、今日はそんなことはなかった。

まあ、その理由は色々あるだろうと思う。
登場の次のシーンの相手役が絵永さんであったことも精神的な面での安心感が大きく、変に気負わず落ち着いて立て直すことができたのも大きかったのかもしれない。


しかし今日の場合は、それよりももっと大きな理由というか立て直しのきっかけを得ることができたのだった。
そのきっかけとは、本当に些細なことだったのだが、その絵永さんとのシーン中に足元に置いてあった毛布をたまたま踏んでしまい転んでしまいそうになった、ということであった。
これだけとってしまえば別に大したことでもないし、むしろ転びそうになってしまったのだからアクシデントの部類に入るのだろうが、自分にとってはこの瞬間以降、急激に集中力が増し、自分でも驚くような小節の一面が表に出てくるようになったのだった。

不思議なこともあるものだが、よくよく考えてみると別段それはおかしなことではなくて、あの転びそうになった瞬間、それまで居付いてしまい停滞していた身体に、全身から動くきっかけが与えられたため、それ以降は身体で考えられるようになった、というだけのことであったのだ。
たまたまの偶然とはいえ、あの瞬間の身体の変化の仕方を体験することができたのは、今後の創作において非常に大きな収穫であったかもしれない。
これは活かさない手はないなと。

また、アクシデントをアクシデントと捉えずに、ただの舞台上で起こった一現象として向き合うことができたのは、非常によい傾向だと思う。
だからこその、今日の発見なのだから。

【備忘録】
・上記のアクシデントも手伝ってか、少し今の小節の殻を破るための糸口のようなものを見出すことができたとように感じている。しかしまだそのいい感触も、確信を得るまでには至っていない。従って、攻めの姿勢だけは決して崩さずに、且つ注意深く、そして根気よく、探り続けてゆくよう心がける。

・遊びを入れるべきところで今日は思い切りすべったのだが、あれは敢えてのことで(や、正確には、面白ポイントはここじゃないんだろうなということをわかった上で敢えてそこを推していった、ということなのだが)、お陰であの行動の何が面白いのかがはっきりしてきた。たぶん、あの台詞単体をいじくり回しても駄目なのだ。あの台詞によって何を実現させようとしていたのか、そして、それを妨げているもの、要因は何か。そこを整理して考えてみることで、より遊びを深めてゆくためのヒントに繋がるかもしれない。

・岡田一家とのシーンで、ととがせっかく遊んでくれているのに、返しが中途半端過ぎる。小節ならではの返し方がきっとあるはずだ。今日のような反応だったら誰でもできるだろう。流さないでちゃんと活かし合えるような道筋を探さねば相手に失礼だ。

横山の次回稽古参加は6/21(木)になります。

【次回(6/21)稽古に向けて】
◆宿題…今日の通しによって生まれた課題について一つひとつ丁寧に考えてみる
◆テーマ…流さずに、いちいち応じる


横山 真
[PR]
by yukinone_makoto | 2012-06-19 01:12 | 稽古場日記
6/15(金)20:00~22:00 @10-BOX box-3

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・空気がほんのり冷たいって感じ
《空間》
・視覚的印象:人数のせいか、どうもすかすかな印象がした
・音:音もなんだかぼんやりとした印象
・その他:場所によって床がべこべこしてたりするのが気になった

【稽古前の身体状況】
・やっぱり右腰がかなり痛む
・変な咳が出始めると止まらなくなる感じ
・呼吸が浅く、声が軽い
・どうも今ひとつ集中力に欠ける感じがする
・下半身の踏ん張りがもうひとつきかない

【今日のテーマ】
◆敢えて色々手放してやってみる

【ふりかえり】
今日の稽古、自分は襤褸とのシーンを中心に行った。

どうも最近、このシーンでの小節のあり方が自分の中でしっくりとこなくなってきていて、その原因がなんなのかがいまいち掴めずにいた。
なんというか、段々と自分に小節という役が近付いてきてしまっている気がしてきたためだ。

別に自分に近付いてくることそのものが悪いという訳ではないとは思う。
が、今の近付き方は、そうした方が自分にとって楽だからという、必ずしも小節という役を形作ってゆくために必要だからしているものではないように感じているのが問題なのだ。

ただ、そう感じるようになったのも、他のシーンの小節のあり方がだいぶ明確になってきたからこそ相対的にこのシーンが自分に寄ってきているように感じてしまうようになってきたのかもしれず、そういう風に考えてみればあまり悪い傾向だとも考えなくてもいいのかもなとも思っている。

従って大事なのは、これからどうすべきかだ。

この襤褸とのシーンは、他のシーンとは違って象徴的なシーンであり、それによって小節のあり方も他のシーンの時とはだいぶ質感を変えて臨む必要があるシーンなのだが、もしかすると、象徴的であるがために色々なイメージなり自らの身体の状態についてを雰囲気でとらえてしまっていたのではなかろうか。
だからこそ、他の写実的なシーンの方が具体性を帯びてきて、小節という役の細かなディティールも明確になってきた今、作品全体を俯瞰して眺めてみた時に、ここのシーンだけが妙に浮いてしまっているように感じられてきているのかもしれない。

ちょっと改めてこのシーンの小節についての諸々を突き詰めて考えてみようかと思う。
というか、これまでに積み重ねてきた小節という役そのものを、一度崩してみる時期がきたのかもしれない。

ちょうど稽古後には共演者である久美子さんにも色々とアドバイスを頂き、これまでの自分の視野の中には入っていなかった発想を与えてももらえたこともあるので、次回までには何かしらの回答を出せる状態にしてみようかと。
そしてその中から感じたものを大切にして、小節という役を再構築させてゆけたらなと思う。

【備忘録】
・襤褸とのシーン、上記の点以外でも気になる点があって、それは、結構回数をやっているシーンなだけに芝居自体が少々固まってきてしまっているという点だ。次に相手がどう出てくるかがある程度予測できてきてしまっているため、心のどこかで安心してきてしまっている部分がある。しかし今のやっていることがベストな訳ではないのだから、固めてしまうなんて勿体無さ過ぎることだ。もっともっと色んな可能性を探ってみることを止めずに攻め続けてゆかねば、せっかくの素敵なシーンなのに腐っていってしまう。そこをもっと強く意識して、稽古に臨むよう心掛けてゆく。

・全体的に、自らの芝居に対して若干の飽きがきているんじゃないのか。飽きてきたなと感じたのならば、飽きないようにするために必要なことを探すことも役者の務めじゃないのか。しかし本来なら舞台上でやるべきことなんて果てしなくある訳だし、飽きる、なんていうのは役者としての怠慢以外の何者でもないんじゃないか。もっともっと貪欲に作品について役について追究してゆけばいいんだし、更新の速度だってどんどんと早めてゆけばいいんだと思う。飽きるだなんて100年早いわ。

横山の次回稽古参加は6/18(月)になります。

【次回(6/18)稽古に向けて】
◆宿題…身体のケア
◆テーマ…固まってきたものを一度崩してみる


横山 真
[PR]
by yukinone_makoto | 2012-06-17 00:45 | 稽古場日記
6/13(水)20:00~22:00 @10-BOX box-3

【外界への印象】
《天候》
●曇り時々雨
・寒い。但し乾いた寒さでなく、湿り気を含んだ寒さ
《空間》
・視覚的印象:慣れてきたせいか、結構狭く感じてきた
・音:雨のせいか、少し音に濁りを感じる
・その他:床が硬い

【稽古前の身体状況】
・昨日ほどではないけれども、右腰がまだ痛む
・出る時とそうでない時とで波があるものの、変な咳が出る
・首の後ろが突っ張っているかと感じるくらいにがちがちに凝っている
・重心が後ろ気味
・背骨が一本の棒みたいに真っ直ぐ固まってしまってる

【今日のテーマ】
◆小節であることを強く意識する

【ふりかえり】
なんだろうか、今日の稽古は、全体的になんとなくぼんやりとしていた印象だった。
ただ、そうはいっても不本意な内容であったかといえば決してそうでもなかったし、得るもののない稽古であった、という訳でもなかったのだが。

まあ、こういう日もある、と片付けることもできるのだろうけれども、しかし、そういう片付け方だけはしたくないのでもう少し考えてみたい。

今日は稽古前のアップもかなり入念に行っていたので、身体の方も結構いい状態であった。
稽古中もさしたるミスはなかったし、むじろ全体的なまとまりとしては決して悪くはなかった。

にも関わらず、ぼんやりとしていたのは何故なのだろうか、、、
なんとなく思ったのは、今日の稽古ではそのミスが少なかった、というのが原因だったのかもしれないな、といことで、なんというか、アップもしっかりやれていたのだからもっと自らに対する要求を高く持てばよかったのに、それなりのところを目指してしまい、しかも実際に稽古してみてからもその目標以上のことをやろうとしていなかったことが問題だったのかもしれない。

要は、せっかくいい状態で臨めていたのだから、それ相応のハードルの高さを自らに設定すればよかったのだ。
しかし通常バージョンのハードルを安易な気持ちで用意してしまったことが、今日のこのぼんやりとした成果の実感に繋がっているのかもしれない。

やはり、もっともっとひりひりとするような緊張感の中で創作に臨んでゆかなきゃ駄目だ。
そしてそれは与えられるのを待っていればいいというものではなく、自らでそういう緊張感を否が応にも感じざるを得ないような目標を設け、作ってゆくべきものでもある。

たぶん、小節という役の深まり具合的にも、今まで通りの掘り下げ方ではもう深まってゆかないような地点にまできたのかもしれない。
ならばここからは目標設定の仕方の方も、更新させてゆかねばならないのだと思う。

【備忘録】
・壽賀子とのぶつかり合いのシーンで、昨日は驚くほどしっくりいったところが今日は駄目だとまではいかないけれども昨日ほどの噛み合い方にはならなかった。まあ、その原因もわかっているのだが、ちょっとここは最短距離での解決を目指すのではなく、今日みたいな状況になった際にも昨日のような噛み合い方へと持っていけるようになるためにはどうしたらいいのか、についてを考えてみようかなと思う。仮にそうして考えたものを今後実際に活かす機会がなかったとしても、小節という役の血肉となってふとした瞬間のふとした行動に生きてゆくはずなので。

・小節の2度目の登場のシーン、まだ探り探りでやっているところがいくつか見られる。集中具合も他のシーンと比べると少し弱い気がする。だからととがせっかく遊びを入れてくれているのにそれを効果的に活かすことができないのだ。段取りを追うだけなら誰がやったって同じだ。だからこそ、しっかりと流れを身体に叩き込んで、その上でどんな状況にも対応できるようにしておく必要がある。そこまでやってはじめて段取りを手放せるのだから。

次回の稽古は6/15(金)になります。

【次回(6/15)稽古に向けて】
◆宿題…作中の登場シーン以外で小節が他の人と会話している状況を色々と想像してみる
◆テーマ…敢えて色々手放してやってみる


横山 真
[PR]
by yukinone_makoto | 2012-06-14 00:17 | 稽古場日記
6/12(火)20:00~22:00 @IQ150スタジオ

【外界への印象】
《天候》
●曇り時々雨
・空気が湿り気を帯びつつ、冷たい
《空間》
・視覚的印象:色合いがのっぺりとしているように見える
・音:色々と物音はしているはずなのに、印象としては静かに感じる
・その他:居心地自体はとてもよかった

【稽古前の身体状況】
・右腰が猛烈に痛む
・咳はまだ止まらず
・肌の露出している部位が少しかさつくように感じる
・腰が定まってない感じ
・後方への感度が弱い気がする

【今日のテーマ】
◆重心を低く

【ふりかえり】
どうも自分はこのIQ150さんのスタジオとは相性がいいようで、今日もとてもいい集中で臨むことができた。
音の響きも程よくて、自分の声が自らの耳に返ってくる度合いや声の残響具合がとてもしっくりとくる感じがしていて、かなりやり易い。
お陰で、前回、前々回の稽古で少々崩れてきていた役と自らの身体の関係を、だいぶ修正することができたのが今日の稽古での最も大きな収穫であった。

まあ、今日はアップにもだいぶ手をかけていたということも、いい状態で臨めた理由のひとつであったのかなとは思っている。
声が落ち着いていて、自分の中のイメージする声にかなり近い音を出せていた。

やはり手間暇かけるからこそ、いい創作の場を築けるのだなということを改めて実感。
次回以降もしっかりと準備をした上で稽古へと臨めるよう、しっかり手間暇かけてゆきたいなと思う。

【備忘録】
・小節のとあるシーンでの遊びを入れるところ、今日の感じが一番しっくりときたような気がする。まあ、だからといってまだ方向性を固める段階でもないんで、他のパターンも色々と試してゆくようにしたい。が、同時に、今日やった方向性でもっと深めてみたら、、、という方にも目を向けて探ってみることもやってゆこうかなと思う。

・壽賀子とのぶつかり合いのシーン、急にそれまでの小節の動きや言葉を発する際の質感とは違った質感に変わってしまっている瞬間がちらほらあるので、気を付ける。それは創り手の都合で役としての嘘のレベルを変えてしまっているということだから、観客を現実に引き戻してしまうことにも繋がりかねない。ちゃんと小節として、動きの一つひとつを消化させてゆくように考えてゆくようにする。

次回の稽古は6/13(水)になります。

【次回(6/13)稽古に向けて】
◆宿題…後半も含めた全シーンの台詞を入れてしまう
◆テーマ…小節であることを強く意識する


横山 真
[PR]
by yukinone_makoto | 2012-06-13 00:19 | 稽古場日記
6/9(土)17:30~21:00 @10-BOX box-3

【外界への印象】
《天候》
●雨
・雨粒が大きく少し風もあるので、屋外へ出るとすぐびしょびしょになる
《空間》
・視覚的印象:蛍光灯の明かりはちょっと苦手かも、と感じ始めてる
・音:音がいい感じに鈍く響いていて、聴き易かった。湿気のせい?
・その他:やっぱり埃っぽい

【稽古前の身体状況】
・少し気を抜くと咳が止まらなくなる
・肚が浮いている
・猫背
・呼吸が浅く、声が軽い
・意識のフォーカスの範囲が狭くなりがち

【今日のテーマ】
◆肚から向き合う

【ふりかえり】
どうも自分は、体調が優れていない時の方がいい集中状態を保てるんじゃないかという気がしてきた。
今日もそうで、咳がいったん出だすと止まらなくなってしまうような変な状態だったのだが、芝居に入るとそれが全くといっていいほどにパタッと止み、逆にこれまで以上の強い集中力で臨めていたようにも感じた。

まあ、逆に咳を出さぬように心がけた結果集中力が増した、とも考えられるため、怪我の功名だとも言えるのかもしれないが、、、
とりあえずは、このいい状態で集中できている時の感覚は覚えておき、体調が万全に戻った時に活かしてゆけたらなと思う。

また、今日は上記にもある通り「肚から向き合う」ことをテーマにして稽古へと臨んだ訳だが、そうしてみた中で、ひとついい発見を得ることができた。
それは小節の所作というか、動く際に心がけるべき芯のようなもので、ここに気付いてから、芝居中の自らの動きに若干の変化が生まれ、それがなんともいえずしっくりきたのだ。
ほんのちょっとした変化ではあるのだが、自分にとってはそれが今後小節をより深く知ってゆくためにはとても大きなヒントとなりそうな気がしている。

この変化、決して無駄にはしたくないので、次の稽古までにしっかりと自分のものとできるよう復習しておきたい。

【備忘録】
・再び重心が高くなってきているので、芝居中に強く意識する。気を抜かない。ただ、それ以前のアップの段階からそこを目指して準備してゆかないと。たぶん意識するだけでは足りない部分もあると思うので。毎回の稽古終了時に、足ががくがくになっているくらいのところを目指す、という目標設定を忘れない。

・たぶん重心が高くなってきたことに連動してなのだろうけれども、ちょっと芝居が小節から横山真に近付いてきてしまっているように感じている。まあ、それが必ずしも悪いことではないし、役と向き合っていれば己と役との間を行ったりきたりすることもあり得ることだろうとは思うけれども、ただ、今の自分への近付き方は、身体への意識が抜けてきてしまっているところに起因するものだと思うので、あまりよろしくない傾向だと思う。やはり身体への意識を徹底すべきかと。

次回の稽古は6/12(火)になります。

【次回(6/12)稽古に向けて】
◆宿題…身体のケア+α
◆テーマ…重心を低く


横山 真
[PR]
by yukinone_makoto | 2012-06-10 05:36 | 稽古場日記