演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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挨拶が遅くなりましたが、マームとジプシー2月公演『たゆたう、もえる』は2/16(火)をもちまして無事に全日程を終えることができました。

ご来場下さりましたお客様方、及び関係各位の皆様方には心より御礼申し上げます。


今回、動員も6ステージで500名越えを達成することができ、作品的にも自分達の予想を遥かに上回る高評価を頂けたことは、苦しかった時期からこの団体に関わってきた人間としては素直に嬉しく思います。

2年前のSTでの公演では同じ6ステで200名にも達していなかったことを考えると、この集客の伸び具合には隔世の感すらありますし、またその評価に関しても、これまで地道に自分達の信じるまま取り組んできたことがこれでやっと日の目を見ることができたのかと感慨深くもなっております。


しかしまあ、それはそれ、これはこれ。

反省点にしても今後へ向けた課題にしても山積していることには変わりがなく、周囲から受けている高い評価というものはありがたいことではあるけれども、それ以上でもそれ以下でもないという感じではあります。

藤田君もそこら辺を本当によく理解しているようで、次回は全然違うことにチャレンジしたいと言ってました。


そもそも自分達は素晴らしい才能がある訳でもないし誰もが唸るような見事な技術を備えている訳でもなくて、ただただ自分達の信念と皮膚感覚だけを頼りにここまで積み重ねてきた訳であって、だからこれからだって攻め続けてゆくしかないんだと思います。

今の自分達に何が足りないのか、を問い続けながら、ひたすらに全身全霊を注いでゆくしかないのだろうなと。


ただ、別に自分はマーム所属の人間ではないので、こんなことを今力強く宣言していたところで今後もマームと関われる保証はありません。

が、それと自分がマームを想う気持ちとは別問題だと思っているし、だから、今後どんな形になったとしても自分はマームに協力し続ける気でいます。

もちろんそれが役者としてであればこの上なく嬉しいのですが。

でも、自分としてもそれが当たり前になってしまうようなことはしたくないので、これまで通りお互いにある程度の緊張感を持てる距離感は今後も保ち続けるつもりではいます。


さて、ここまではマームに関わっていた人間としての挨拶。


個人的な話をすると、今回の自分は、これまで役者として関わってきた全ての公演の中でも最も安定していたと思ってます。
安定というのは、ちゃんと前の回よりも少しずつでも改善してゆけていたということで、一度も停滞することがなかったということです。
ただ、千秋楽にもう一段上のレベルに上がれていたことを実感した時、正直言ってこのレベルにはもっと早い段階で到れたなとも思えたため、そんな好感触も一気に吹っ飛んでしまいましたが、、、
千秋楽のようなそれまでよりももう一段高いレベルで初日から臨めて、今回の公演時のような安定感を保てていたのならば、もう少し見える景色が違っていたんじゃないかなと思ってしまったんです。

これって欲張りなのかもしれないけれども、しかしそう感じてしまったんだからしょうがない。
まあ、だからこそ、この課題は次の機会に何としてもクリアしたいなと思ってます。


また今回は、本当に人に恵まれたなと思っております。

あさ役のプリン(冨山さん)とは、物凄く繊細なところで闘うことができたため本当に濃密で痺れるような時間を過ごすことができたなと思うし、くこ役のまるまる(荻原さん)には相手役として学ばされたことも多く、非常に沢山の発見をもたらしてくれた素敵な人だなと感じさせられました。

もちろんそれ以外の役者さん達も、直接の絡みはなかったとはいえ全ての出演者が一人の例外もなく素敵だと思える人達でした。
全ての共演者とまた一緒にやりたいと思える座組というのも珍しいのではないかと。

それにスタッフさん達にもこれまで以上にお世話になったし、また、マームと同じ日にSTへと小屋入りしていた青柳さんやマームの2週間後に本番を控えていたじっちゃんには、それぞれ自らの活動があるにも関わらず、非常に多くのことで助けて頂きました。

こんなにも素晴らしい繋がりの中で舞台に立つことができたことは、これ以上ないほどに幸せなことだと思うし、だからこそ、心の底より感謝したいなと思ってます。


こんなにも充実していた公演はここ最近では記憶にないです。
創り手としても観客としても、これほどまでに痺れる作品に出会えるチャンスは後人生でどれほどあるのだろうかとすら思っております。
がしかし、そう感じているからこそ、今回以上の作品に出会えるよう今後も全力で努力してゆかねば、続ける意味はないと思います。
だいたい、満足なんてまだまだこれっぽっちもしていません。
これから乗り越えるべき課題は無限と言ってもいいくらい残されているのだから、今後も前進あるのみかと。


最後に。

千秋楽の公演レポートでも書きましたが、今回の公演を終えてみて、自分は以前よりも演劇が更に好きになりました。
今の自分は、これだけで役者を続ける理由としては十分なのかもしれません。
だから、色々と紆余曲折あったものの、自分はこれからも俳優を続けてゆくつもりです。


では、今回も本当にありがとうございました!


横山 真
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by yukinone_makoto | 2010-02-22 19:18 | 出演レポ
こまばアゴラ劇場 冬のサミット2009参加作品/
マームとジプシー2月公演『たゆたう、もえる』千秋楽(2/16(火)19:00~) @こまばアゴラ劇場

6ステ目。千秋楽。

マチネの反省が生きたのか、この回は本番前から非常によい緊張感が楽屋内にも漂っていたように感じた。
千秋楽にありがちな浮かれた雰囲気も一切見られず、一人ひとりが次の本番に向けて真摯に気持ちを高めてゆけているように見えた。
たぶん、稽古時にも藤田君が空気を引き締めてくれたのも大きかったと思う。

そんな中迎えた大楽であったが、この回は序盤(特に1場)はその分気負ったのか若干固さが見られたようにも感じたが、役者陣もマチネとは裏腹に非常に強い気持ちを保ちつつ一つひとつの行動へと臨んでいったため、中盤辺りからは序盤で空回っていたものも次第に噛み合い出してきて、最終的な高まり方は全ステージ通じて最もよい高まり方であったように思えた。
また、舞台上がそういう感じだったためなのかそれとも元々がそういう性質の人たちだったのかは分からないが、お客さんの方の集中力も非常に高く、舞台上の高まり方に感応してお互いに高まり合えていたように感じた。

自分の話をすると、この回の2場のそうたは、自分の実感としてはこれまでの中で間違いなく最高の出来であったと思う。
何も背負うことなく、ただその場に存在することができていて、今回の創作時に目指していた理想の感覚に限りなく近い状態でいられたのだ。
最後の最後でこのような状態に到れたのは非常に嬉しかったのだが、自分が2場の出番を終えて退場した直後に脳裏によぎった思いは「なんでこれを初日からできなかったんだ」ということであった(後で共演者の人に言われたのだが、この時の自分は相当苛立っているように見えたらしい)。

前作の『コドモも~』の時には、千秋楽の出来が物凄くよかったために当日朝まで役者は最後だと思っていた自分自身の気持ちが首の皮一枚で繋がった。
しかし今作では、もうそんなところで云々するようなレベルではないところに目線を置いていた(もちろん役者を続けるか否かということでは未だに悩むが)こともあって、このように出来がよければよいでもう次の課題が自然と生まれてくるような発想へ自分の思考回路が切り替わっていたのかもしれない。

乗り越えるべきハードルが、このように失敗からの反省という形ではなく、次のステップという前向きな形で見出すことができたのは、自分にとって本当に価値のあることであったと思う。


千秋楽を終えた時、今回の創作に関わり始める前よりも演劇のことを好きになれていた。

これだけで、もう、この創作に関われてよかったと心から思う。


横山 真
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by yukinone_makoto | 2010-02-21 20:15 | 出演レポ
こまばアゴラ劇場 冬のサミット2009参加作品/
マームとジプシー2月公演『たゆたう、もえる』楽日M(2/16(火)14:00~) @こまばアゴラ劇場

5ステ目。

状況的に崩れることが予測し易かった4ステ目を乗り越えたことが、もしかすると油断に繋がったのかもしれない。
今考えてみれば、この回の本番前の空気は十分に危険な状態であったなと感じさせられるくらいに緩んでいた。
おそらくは全ステージ中最も緩んでいたのではないかと思う。

それに加えて、この回のお客さんの反応の仕方がそれまでの4ステージとは明らかに異質なものであったことも、この回の崩れに繋がっていたように感じた。
確実に前のめりで観ていることが舞台上にいてもひしひしと伝わってきていて、それが空間全体の空気を支配していたのだ。

別にそれ自体が問題だとは思わない。
問題であったのは、そのお客さんの反応の仕方に舞台上の人間が動揺してしまったこと、「観客の期待に応える」というだけの偏った関係性でしか、観客と向き合えなかったことである。

そもそも、観客の求める呼吸に合わせにいってしまっては、観客の求めるレベル分のものしか発することができない訳で、そんなことでは観客の想像を越えてくるような瞬間が生まれるはずがない。
たぶん、舞台上からの押し付けでも駄目だし、客席の要求に応えているだけでも駄目で、舞台上と客席、その双方の呼吸がうまく循環するからこそ、双方にとって思いもしなかったような瞬間が生まれてくるんじゃないかと思う。


そういう意味で、この回の自分達は本番前の空気の緩みを含め、甘過ぎた。
いや、この回に限らず、自分達はあまりにも客席からのエネルギーに対して無防備過ぎるんじゃないか。
なにも観客を敵視するということまではしなくてもよいと思うが、やはり強い気持ちを持って観客とは向き合ってゆかねばならないと思う。
客席の空気によって作品のクオリティがいちいち変化してしまうようでは、いつまで経っても偶然の力頼みの作品しか生み出せないということになってしまうのだから。


横山 真
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by yukinone_makoto | 2010-02-21 18:59 | 出演レポ
こまばアゴラ劇場 冬のサミット2009参加作品/
マームとジプシー2月公演『たゆたう、もえる』3日目(2/15(月)19:00~) @こまばアゴラ劇場

4ステ目。

この日は夜に1ステージだけの日。
メンバーの疲労もピークに達しつつあるため、入り時間が昼過ぎとなるこの日は身体を休める絶好の機会であったと思う。
ただ、小屋入り前辺りから稽古を含めて毎日実質2ステのペースで通してきたので、いきなり休みが入ってしまうことでその感覚にズレが生まれたりしないか、正直言ってその点では一抹の不安は感じてはいた。
藤田君も当然それは分かっていたので、この日は普段よりも本番前の稽古時間を長めに取って各人の意識下にしっかりと釘を刺していた。

しかし、それでもこの回の一つひとつのやりとりは普段に比べて軽かったように感じた。

自分もこの回、2場の最後のシーンで台詞をひとつ飛ばしてしまった。
しかも、そのことを相手役のまるまるに指摘されるまで飛ばしてしまっていたことに気付いていなかったのだ。
このミスは、自分の中で前提を持ち過ぎていたために、相手役の言いたいことを先回りして理解できてしまったことが原因であった。

ここら辺の事実からも、言葉をはじめとした一つひとつの行為や事象に対する向き合い方が雑になってきているのがよく分かる。
これも“馴れ”によって引き起こされた問題である。
もっともっと一つひとつに慎重になってゆかねばならないと思う。


横山 真
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by yukinone_makoto | 2010-02-21 14:29 | 出演レポ
こまばアゴラ劇場 冬のサミット2009参加作品/
マームとジプシー2月公演『たゆたう、もえる』2日目S(2/14(日)18:00~) @こまばアゴラ劇場

3ステ目。

これまでの3ステージの中では最も地に足が着いていた回ではあったと思う。
お客さんの集中度が非常に高かったことも影響しているのかもしれないのだが。

ただ、それと同時に、“馴れ”の気配が漂い始めてもいるように感じた。
舞台に立つことに対する畏れの心が薄まってきているのかもしれない。
や、もちろん、一人ひとりの気持ちの上ではそんなつもりは全くないのだろうけれども、知らず知らずのうちに「安心」という意識の比重が大きくなり始めてきているのかもしれないなと、そんな気がしたのだ。

そういう意味でも、この回はマチネとソワレの間で時間がほとんどなかったため、本番前の稽古が行えなかったことが結果的にはいい方向に作用したのかなとも思えた。
皆の中に慎重さをもたらしてくれていたからだ。
おそらくはそれが「地に足が着いている」という印象に繋がったのだと思う。

ただ、これも自覚的にそうなったというよりは結果的にそうなっただけなので、先に繋がるかどうかは判断が難しいところではあるのだが、、、それだけに、重要になってくるのはこの次の回以降の一人ひとりの意識の持ち方になってくるような気がする。


個人的な話をすると、この回は自分でも驚くような瞬間があった。

あさとそうたとくこの3人のシーンのラスト時、それまでは各々のタイミングでハケていたのだが、この回からは、あさの台詞終わりを待ってから舞台奥のそうたとくこが動き出してハケる、という流れが生まれたのだ。
別に事前の打ち合わせなども一切していなかったし、その瞬間までそういうことになるなんて微塵も考えていなかったのに、3人が3人でお互いの呼吸を感じ合いながらそこで自然に生まれたものに従った結果、あの家族の繋がりを象徴するような退場の仕方となったのだった。

あれには自分でもびっくりした。
打ち上げ時に2人とも話したのだが、あの瞬間はかなり印象的だった。

このように自分達でも思いもしないようなところで関係性が深まったりする瞬間に出会えることこそが、ライブの醍醐味なのかもしれないなと思った。
そして、このような瞬間に出会うことを可能にしてくれたプリンとまるまる、そして藤田君には心より感謝したく思う。


これで折り返し。

いざ始まってみれば早いもので、だからこそ、一回たりとも気の抜けたものは行ってはいけない。
まあ、そんなことは当たり前のことなんだが。


横山 真
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by yukinone_makoto | 2010-02-21 13:47 | 出演レポ
こまばアゴラ劇場 冬のサミット2009参加作品/
マームとジプシー2月公演『たゆたう、もえる』2日目M(2/14(日)14:00~) @こまばアゴラ劇場

2ステ目。

今回はお客さんの食い付きが初日よりも遥かに強く、ややもするとその空気に流され気味になってしまいそうになっていたように感じる。
許容範囲が初日に比べて大きいためか、若干ではあるが一つひとつのやり取りの基準が緩んでいたのではないかなと思う。

また、初日が無事開けたということの安心感もあったかもしれない。
その証拠に、この回は前半がよかった。
初日に見られていた変な緊張も抜けていて、すんなりと作品の世界へお客さんを入り込ませることに成功していたと思う。
が、そこからなかなかエスカレートしてゆかず、結局最後まで舞台上の温度が沸騰し切れないまま雰囲気だけがいい感じになって、、、という状態であったように感じた。

それは自分個人にもあてはまっていて、2場では初日に比べて余分な力が抜けていて目の前の相手役と無理のないやり取りが出来ていたのだが、4場ではやや繊細さに欠けてしまっていたように思う。
が、かといって思い切りよくやれていたのかといえばそうでもなかった。
要は中途半端。

それもこれも、お客さんの好意的な空気に頼り過ぎていて、何となくの雰囲気だけでやってしまっていたことが原因なのだと思う。


この回は完全にお客さんに助けられた回であったような気がする。
それは必ずしも悪いことではないのかもしれないが、しかし折角このように好意的に作品と向き合ってくれている人達であったのだから、そこに甘えてしまったのはよくないと思う。

もっともっと強い意志を持って観客とも作品とも向き合えるようにせねばならない。


横山 真
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by yukinone_makoto | 2010-02-20 22:59 | 出演レポ
こまばアゴラ劇場 冬のサミット2009参加作品/
マームとジプシー2月公演『たゆたう、もえる』初日(2/13(土)19:00~) @こまばアゴラ劇場

この日の昼にはゲネを行ったのだが、その際にどうしてもこのアゴラ劇場という空間に慣れ切れていないように感じた。
まだまだお客さんのような居住まいで舞台上に立っているような気がしたのだ。

まあ、役によっては居住まいが不慣れでもいいのかもしれないのだが(や、実際はよくないが、最悪その状況を利用することも可能だという意味で)、この時の状況としてはそれ以前のレベルで、例えば、

・舞台美術が完全に背景になってしまっていて、俳優の身体と美術が別空間の異質な存在同士の関係性でしかなかった
・声の反響具合がまだ身体で把握しきれていないためか、声の緩急の付け方に戸惑いが見られた
・楽屋口の階段で足を踏み外してしまったり、恐る恐るハケてみたりと、出ハケにも課題が見られた

他にも小屋入りしてから実際の尺と稽古場の尺の差の分だけ段取りに変更があったりしたためそこでいっぱいいっぱいになってしまったりと、実に多くのところで初日に向けての課題が残ったゲネであったと思う。

それらの課題を本番前の返し稽古で修正しつつ(さすがに全体稽古でそれら全てを修正するのは無理なので、細かい部分は各々で行ったが)、初日を迎えることとなった。


率直な感想としては、皆固かった(特に前半)。
まあ、3場辺りからの後半で巻き返せてはいたので、全体的に見れば、そこまで悪くもなかったといえるかもしれない。まあ、よくもなかったが。
しかし、このように自分達で「よくもなく悪くもなく」と感じている時というのは、大抵の場合及第点以下の出来であると考えねばならないと思う。

個人的な話をすれば、自分は4場のあるシーンでの場転のきっかけを一箇所ミスしてしまった。
幸い全体の流れには影響を与えるようなことにはならず、大きな傷に到るようなことはなかったのだが、普段の自分ならばまずやらないであろうあのようなミスを犯してしまったのは、どこか心の中で油断があったのかもしれない。
ちょうど作品も終盤に差し掛かっていて、前半には過度に見られた舞台上の緊張感も適度なものへと落ち着きつつあり、意識の空白が生まれ易いタイミングだったとも見ることが出来たからだ。
しかしそれがミスをしていい理由にはならないし、大怪我には繋がらなかったが、紙一重であったのも事実だ。
二度と繰り返すことのないよう戒めねばならない。

ただ、そのミスの後はいい意味で開き直れたせいか、最後のくことのやりとりはそれまでの稽古を含めても一番よかったような気がする。
こういう引きずらないところは自分でも強みだなとは思う。
まあ、ミスしないのが一番なんだから、全然威張れることじゃないが。


総じて省みてみれば、非常に初日らしい初日だったのかもしれない。
とはいえ、過去のマームの公演に比べてみれば、前作『コドモも~』辺りから初日の安定感は確実に増してきてはいる。
しかし、これまでと比較しても何にもならない訳で、もっともっと高いレベルを目指してゆかねばと思う。


横山 真
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by yukinone_makoto | 2010-02-20 22:20 | 出演レポ
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こまばアゴラ劇場 演劇フェスティバル '冬のサミット2009' 参加作品
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マームとジプシー2月の公演
『たゆたう、もえる』

◆作・演出 藤田貴大

・・・・たゆたう家族の、からまる記憶
・・・・・・・・・・少しほどけて、つながるように。

●日程 2009年2月13日(土)~16日(火)
 13日(土)19:00(売り止め)
 14日(日)14:00(売り止め)/18:00(売り止め)
 15日(月)19:00☆(売り止め)
 16日(火)14:00(売り止め)/19:00(売り止め)
 ☆=ポストパフォーマンストーク開催!

 受付開始=開演の60分前
 開場=開演の30分前

●会場 こまばアゴラ劇場

●料金 前売:¥2000
     当日:¥2200
     (ARTS 使用可)
※ARTS…桜美林大学演劇施設内で施行されている地域通貨です。

★出演★
安藤理樹 伊野香織 尾野島慎太朗 荻原綾 斎藤章子
とみやまあゆみ 成田亜佑美 波佐谷聡 福沢佐瑛子
萬洲通拡 吉岡由佳 緑川史絵 横山真 吉田彩乃

<あらすじ>

田舎にある、家。
そこに集まる家族たち。

家族の一日と、家の過去が入り交じる。

絡まった関係と時間。
置き去りにしてきた記憶。
ある家の、始まりと終わり。
でも、終わらない、終われなくて、ずっと続いていく話。


サイト → http://mum-gypsy.com/
ブログ → http://ameblo.jp/mum-gypsy/

【ご予約方法】
件名「マームとジプシー予約」
1.お名前
2.メールアドレス
3.ご予約希望の日時
4.チケット枚数

上記の件名及び1~4を記載の上、
yukinone_y@hotmail.co.jp 宛にメールを送信して頂ければご予約承ります。


ご来場、こころよりお待ちしてます

                             マームとジプシー
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by yukinone_makoto | 2010-02-13 19:00 | 外部参加告知
2/12(金)9:00~22:00(小屋入り) @こまばアゴラ劇場

【外界への印象】
《天候》
●雨のち曇り
・重みのある寒さ
《空間》
●こまばアゴラ劇場
・音の反響の仕方が、低音の場合はその輪郭がぼやけてしまう響き方で、高音になると音が拡散してしまい残響が酷いように感じる
・舞台上の足音が物凄く気になる
・埃っぽい
・タッパがあるせいか、実際よりも広い印象を受ける
・奈落の階段がかなり不安定なため、登り降りの際にはくれぐれも気を付けねば怪我に繋がる

【身体状況】
・喉や鼻や目などの粘膜部分が荒れ気味
・腰周りを中心に、全身重だるい
・よく腹が減る
・視野は狭くはない
・気持ちは高ぶってきている

【今日のテーマ】
◆泥臭く

【レポート】
本日、とうとう小屋入り。
今回は、自分にとっても非常に思い入れの強いアゴラ劇場での公演となるため、嫌が応にも気持ちは盛り上がってくる。
スケジュールはだいぶタイトではあるが、そんなことが全然苦にはならないくらいに楽しい時間を過ごせている気がする。

そんなアゴラ劇場に入ってみてまず感じたのは、音の反響の独特さ。
タッパがあるのも原因のひとつであるのかもしれないのだが、どうも他の人の声の聞こえ方もすんなり聞こえてこず、自分の声を発する際の感覚とその聞こえ方にも微妙なズレを感じてしまい、どうにも気持ち悪い感じがしてしまうのだ。
そこで自分は、少ない時間の中でとにかくどんな些細な声でもしっかり聞き取って、ひとつの声も聞き逃さないくらいのつもりで劇場内の音と向き合ってみた。

その結果到ったひとつのアプローチが、

「強い声が必要な際には低く鋭く」
「小さな声が必要な際には気持ち高めで芯は持ちつつも、その輪郭はぼかして」

という声の発し方のパターンで、これらを心掛けてみたところ、自らのイメージと聞いている側の印象のズレがだいぶ小さくなったように感じた。
まあ、とはいってもこれがベストではあるとは決して思わないし、まだまだ検証の余地はあると思うので、今後も引き続きこの空間の音の反響については考えてゆきたい。


今日は、仕込みの後に夕方から場当たりに入ったのだが、その場当たり前の空き時間にそうたの娘・くこ役であるまるまる(荻原さん)と色々と話したのだが、その際にまるまるから言われた言葉が、自分の中ではかなり大きな力となった。
また、昨日の通し時から悩んでいた作品を通じてのそうたの繋がりについても、その一言のお陰で場当たり時になんとか突破口を見出すことができた。

本当に、まるまるは心の底から尊敬できる素晴らしい人だと思う。
確実に、出会えてよかったと素直に思える人だ。

今日のこの一件も、いくら感謝してもし足りない。
それだけに、今日の場当たりで掴みかけたものは、明日の本番までにものにしたい。

泣いても笑っても、明日で今公演の初日を迎えることに変わりはない。
最後の最後まで、前を向いて前進してゆくことに専心してゆきたい。


【明日からの公演に向けて】
◆宿題…身体を休める
◆テーマ…信じる

横山 真
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by yukinone_makoto | 2010-02-13 01:53 | 稽古場日記
2/11(木)11:30~22:00(通し19:15~) @大野北公民館・茶室→小会議室1→茶室

【外界への印象】
《天候》
●雨
・雨粒は細かく、まとわりついてくるような感じ
《空間》
●茶室
・視覚的印象:細い
・音:ぼわーんとした響きの印象
・その他:歩く際の床の不安定さが気になる
●小会議室1
・視覚的印象:立方体感が強い
・音:床面を音が這うような響き方
・その他:床が見た目よりも汚い
●茶室
・視覚的印象:圧迫感がある
・音:反響が鈍いせいか、声が自分のすぐ近くでかき消えてしまうような感覚
・その他:空気が篭っていて、重だるい感じの暖かさがある

【身体状況】
・喉と鼻の粘膜部分が荒れている
・眉間に意識が集中してしまう
・関節にロックがかかってる感覚
・頭がぼんやりしてる

【今日のテーマ】
◆信じる

【レポート】
今日は小屋入り前日にして初めての通し稽古を行った。

前作でもそうであったのだが、作品中盤が初出となる役の場合の登場までの気持ちの高め方が、まだ掴みきれていないなと今日は痛感させられた。
どうしても裏での待機中に気合いを入れ過ぎてしまって、結果、心身共に固くなってしまうのだ。
特に今作では1場が猛烈によい出来であるため、2場で登場する自分もそこに乗り遅れまいとしてしまうことが、その気負いの原因としては大きく作用しているのだと思う。

しかしよくよく考えてみれば、その発想こそが「作品を背負ってしまっている発想」の典型的なパターンなのかもしれない。
別に自分の役の登場までの作品の構成及び流れの良し悪しというものは、自分の役そのものとは全く以て関係のない領域の話であり、本来であれば芝居をする上ではあまり気にするべきことではないことである。
もちろんそれまでの流れがよい流れであるのならば、そこに乗っかること自体は大切なことではあると思う。

がしかし、そういった「流れに乗る」ということばかりに発想が縛られてしまえば、己の役割に対する意識の純度は薄まってしまうのではないだろうか。
役者である以上、やはりまずは己の役と目の前の存在へと向き合ってゆくことに没頭するところが最初にくるべきなのだと思う。
そういった作業を経た結果として、作品全体の流れに乗っかってゆければいいのだから。
いやむしろ、己の役に徹することのできない人間などには、作品全体の流れに乗っかることなどできないのだとも思う。

現に、今日の自分は一つひとつの芝居が断片的で、それぞれの単発のシーンで抜き出せば結構面白いシーンに仕上がってきているのに、作品全体を通してみた時にはそれぞれがそれぞれでバラバラで繋がりに欠けるため、そうたという人間が全く一貫性のない人物となってしまっているような気がする。
これでは流れに乗ることができないのも当然だと思う。乗るべき流れが、うまく流れていないのだから。


まあ、これまでのマームでも、初通しの後には必ずこのような状態にはなっていたので、別段焦るようなことでもなくて、むしろ必要な経過なのかもなとは思っている。
ただ、今回はその気付きから初日までの時間が絶対的に少ないということと、不慣れな虫食い的登場の仕方の役であるということの2点だけがこれまでとは違っているのだ。
それだけに、残りの少ない時間は余すことなく有効利用してゆかねばならないと思う。


それ以外の通し時の反省点。

●どうも馬鹿になりきれない部分がある。もっともっと泥臭くなるべき。そうたの滑稽さは、戯曲に書かれた台詞の意味合いだけでは成立しないものであるのだということを忘れてはならない。

●台詞前に「ああ」とか「え、」とかいった余分な声を挟んでしまう癖が顔を出てき始めてきている。それは自分のやり易いリズムに持ち直してから台詞を発しようとしているということであり、それはつまり、その場でのやり取りに身を委ね切れていないことの表れでもある。もっとすんなり言葉を発せるような意識付けを徹底させるべき。

●まだまだ感情が一色だけに染まってしまうことがある。人の抱く感情というものはそんなに単純なものではないはず。葛藤から逃げるな。


明日はいよいよ小屋入り。
時間は少なくなってきたが、やり残しのない状態で初日を迎えられるよう最善の努力を尽くしてゆきたい。

【小屋入りにあたって】
◆宿題…今日の通しを踏まえて、作中でのそうたの繋がりを再考してみる
◆テーマ…泥臭く

横山 真
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by yukinone_makoto | 2010-02-12 01:54 | 稽古場日記