演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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10/30(金)16:00~22:00 @青少年学習センター・和室

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・久々に、しっかり暑い
・が、空気もしっかり乾いている
《空間》
●和室
・音が散ってしまうせいか、変に自分の声が耳に入ってきて気持ち悪い
・空間の居心地がぼんやりしている

【身体状況】
・首の付け根の部分に筋肉の強張りが集中して重苦しい
・もうひとつ肚が決まらず、なんとなく足元が浮わついている
・鼻がむずかゆい
・呼吸の位置、声の響きの位置、両者ともに高い

【今日のテーマ】
◆こうへいのこれまでとこれからが地続きに続いているという意識をしっかりと持つ

【レポート】
今日は、STスポットでの稽古で出た反省点を踏まえて1場と2場を中心に稽古を行った。

おそらく、今日の修正によってかなり1、2場のテンポがよくなって、すっきりとしたような気がする。
現に、昨日の通し時よりも10分もタイムが縮まっていたとのこと。
それに、観客から観ていて一人ひとりの人物の気持ちの流れを追いやすくなったため、作品そのものの見方がかなり分かりやすくなったのではないかなと思う。


今回の作品は、全13名の登場人物がいるのだが、そのうちの主な人物は1、2場でその人物背景的な土台を築いてゆく。
それだけに、出だしのこれらのシーンは本当に重要になってくるし、逆に言えばそこさえしっかりと確立できたならば、その後の登場人物がより生きてくるのだろうと思う。

だからこそ、今日の稽古で、ここまで前半部分をすっきりさせることができたのは、とても大きな前進であったはずだ。

これで明日は3、4場の再構築に取り掛かってゆける。
自分もこのいい流れに乗って、作中でのこうへいをより深めてゆけるようにしたい。


次回稽古は10/31(土)になります。

【次回稽古(10/31)に向けて】
◆宿題…こうへいの意識の流れを今一度整理してみる
◆テーマ…こうへいのこれまでとこれからが地続きに続いているという意識をしっかりと持つ


横山 真
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by yukinone_makoto | 2009-10-31 00:39 | 稽古場日記
10/29(木)10:00~16:00(通し・13:30~) @STスポット

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・空が重い
・外気が冷たい
《空間》
●STスポット
・だいぶ馴染んできたせいか、広さに対する印象と実感のズレが小さくなってきた
・細かい汚れや壁の傷などに気付けるようになってきた
・舞台裏にいる時に、上の階の足音がやや気になる
・空間の景色を見慣れてきたため、芝居中の目線が落ち着いてきた気がする

【身体状況】
・胃腸の調子がなんとなくすぐれない
・腰周りが重だるい
・呼吸の位置がもうひとつ定まりきらない
・身体の緊張が全体的に酷く、身体が勝手にその不快感を感じないように感覚を麻痺させているような気がする

【今日のテーマ】
◆内に気を漲らせ、外に発する気は柔らかく

【レポート】
今日も昨日に引き続きSTスポットでの稽古。

個人的には、昨日の稽古時の発見をなんとか今後に生かしたかったのだが、その意識が強すぎたせいか逆に気負いとなってしまったようで、芝居そのものが一本調子となってしまった。
また、今日の稽古で自らに課していたテーマについてもあまり反映し切れず、それによってむしろ空回りしてしまっていたようにも思う。

何故、“今”を軽んじてしまうのか、、、
自分自身のことでありながら、その自らの意思の弱さに心から憤りを感じてしまう。

自らの意図やプラン通りにいかないのは、芝居において当然のことであるはずだ。
自分の演技ですら完壁に再現することは不可能なことであり、ましてやそこに共演者も絡んでくる訳なのだから、自分の思い通りに芝居が進行してゆくことはまず無理なことである。

自らが立てた芝居のプランというものは、立てた時点で既に過去のものである。
そして物語における今後の展開や結末が分かっている以上、そこから逆算して芝居を組み立てようとしてしまうことは、先読みである。

“先読み”をしながら“過去”に立てたプランの通りに芝居を進行させようとすること。
そこには“今”がぽっかりと抜け落ちているではないか。
そんなことを生の舞台で行なっていいはずはない。

役についての設定と台詞だけを身体に叩き込んで、あとは“今、ここ”に没頭してゆく。
それは次の瞬間に自分がどうなっているのか予測できないだけに不安にもなってくるし、だからこそ、とても「おっかない」ことでもある
しかし、その「おっかなさ」と闘ってゆけるだけの強い意志とエネルギーを備えずして、観客を惹きつけることのできる魅力を備えることはできないと思う。

もっと強い覚悟を持って、創作へと向き合ってゆきたい。


さて、今日の初全体通しにて、通しだからこそ気付けたことが以下の2点。

◆如何にして自分の出番である3場までに気持ちを高めてゆくか。待ちの時間が長いだけに、裏での過ごし方や気持ちの高めるペース配分なども考慮してゆかねばならない。今日の初登場時の自分はあまりにもフラットすぎた。登場してから気持ちを高めていてはもう手遅れである。
◆舞台上に登場している時間以外のこうへいをもっと明確にしたい。こうへいのこれまでの人生があって舞台上でのこうへいがある。そして、出番が終わって観客の前から退場した後もこうへいは生き続けてゆく。このことを決して忘れてはならない。


それにしても、今日の反省点は過去の自分が何度も失敗してきたことの繰り返しではないか。
こんな初歩的なことで足踏みしてしまっている自分を、もっと恥じるべきである。


次回稽古は10/30(金)になります。

【次回稽古(10/30)に向けて】
◆宿題…舞台裏での過ごし方について考えてみる
◆テーマ…こうへいのこれまでとこれからが地続きに続いているという意識をしっかりと持つ


横山 真
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by yukinone_makoto | 2009-10-29 20:26 | 稽古場日記
10/28(水)13:00~19:00 @STスポット

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・昨日に比べればすっきりさは劣るものの、気持ちのよさは相変わらず
・周囲の時間の流れ方がやや早いように感じる
《空間》
●STスポット
・音の反響が、高音だと天井の方へ逃げてしまって変な響き方をするため、若干気持ち悪い感じがする
・視角だけに頼ると壁との距離感が測りにくい
・相変わらず空気の乾燥具合いは激しい
・舞台裏の音が聞こえやすい気がする

【身体状況】
・肩胛骨から首の後ろにかけて、滞りを感じる
・腰から下が、筋肉の緊張によって色々と不快感が麻痺している気がする
・声帯が乾燥のせいか荒れている
・普段の目線の高さから上の方に対する意識がシャットアウトされてしまっているような妙な感覚

【今日のテーマ】
◆空間に対し、個人的な思い入れを持てるような働き掛けを意識してみる

【レポート】
今日も、STスポットでの稽古であった。

今日は、先日の稽古を経ているせいか、だいぶ空間の中での居心地がよくなってきた気がする。

やはり空間に馴染めているのといないのとでは、芝居を行う際に向けるべき意識のベクトルを明確に絞り込めるかどうかの部分で雲泥の差がある。
また、空間のことを身体で把握できていれば、その空間の特徴を生かした利用の仕方や発想がとっさに生まれてくる可能性だって高まる。
だからこそ、どんどんと空間と仲良しになってゆくべきだし、なれるような努力を惜しまないようにしたい。

今日の感じでは、とりあえずお客さんの域は脱したものの、まだまだ馴染めているとは言い難いように思う。

あの空間の好きな場所や、居心地がよかったり落ち着いたりできる場所がどこなのかとか、手などで触れた時に好きなポイント、音の反響が気持ちよいスペース、はたまた眺めが好きな位置とか、逆に不快なポイントなど、、、
今後もそういう個人的な思い入れを持てるポイントを沢山見付けてみて、STスポットという空間の「おたく」になってみるくらいの働き掛けをしてみたいなと考えている。


さて、今日の稽古内容の方はというと、初めに行った返し稽古は最悪の出来、最後に行った場通しは今後に繋がる有意義な時間、というのが今日の自らの芝居に対する率直な感想だった。

最悪の出来、と感じた理由は、空間に対する意識の過剰さや、あるシーンでのこうへいの気持ちの流れをもうひとつ掴みきれていないための迷いなどが影響してしまい、目の前の状況に対しての集中が散漫になっていたためである。
それによって、頭の中での理屈だけで芝居に臨んでしまい、その結果、どっちつかずの当り障りのない演技を行ってしまっていた。

今後に繋がるなと感じた点は、最後の場通しを行なっている最中、その気持ちが掴みきれていないシーンにおける突破口を見出すことが出来たという点である。
おそらくは、今日の冒頭での返し稽古での反省から、肚を決め、とにかく目の前の状況に対して没頭してゆくことに集中していったのが功を奏したのだと思う。
ただし、場通し時にそこに気付いたため、現時点ではまだその発見を十分には生かしきれなかったのも事実。
だからこそ、この気付きは明日以降にしっかりと生かしてゆきたい。


次回は10/29(木)、今日に引き続きSTスポットでの劇場稽古となります。

【次回稽古(10/29)に向けて】
◆宿題…今日の発見を自らの身体に落とし込む
◆テーマ…内に気を漲らせ、外に発する気は柔らかく


横山 真
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by yukinone_makoto | 2009-10-28 23:30 | 稽古場日記
10/27(火)19:00~22:00 @青少年学習センター・青少年団体室

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・非常に気持ちのよい、つき抜けるような青空
・比較的気温は高いものの、「暑い」というよりも「暖かい」といった印象
《空間》
●青少年団体室
・音の反響が激しく、自分の声が聞こえ過ぎて気持ち悪い
・いかにも「会議室!」という感じがして、稽古場にいる感じがしない

【身体状況】
・指先が乾燥のせいでものに触れた時に感じる感覚が変
・気付くと眉間に皺が寄っている
・猫背のように身体の前面が閉じている感覚がする
・下半身が重い

【今日のテーマ】
◆今いる場所のイメージを明確に持つ

【レポート】
今日の稽古では、主にはさっち(波佐谷くん)と志緒ちゃんのシーンを重点的に稽古して、最後に3場をざっくりと流しつつ、藤田君が気になった点(特にシーンの繋ぎの部分)を修正していった。

今日の自分の反省点。

◆たっぷりやり過ぎ。芝居に欲が出てきて、観客の反応を意識しながらの演技になり始めてきている。一つひとつの行為の純粋さがなくなってきた。
◆自分が楽でいられる間の取り方になり始めている。そもそも、今のやり方がベストではない。もっと早めることだってできる。
◆特に芝居中の声にその傾向が顕著に見られるが、日常の身体を持ち込み過ぎ。こんな状態にしか到れないのであれば、アップしていないのと同じである。もっと明確な目的意識を持ってアップをするべき。

本当に急ぎ足での修正であったので、決して満足のいくような稽古内容とはいかなかったが、それでも、気付けることは沢山あるものである。

機会が少ないならば、その少ない機会の中で最大限の成果を上げることだけに専心してゆくべきだ。
そんなことを嘆いている暇はないし、意味もないのだから。

そもそも、集団でものを創っている以上、思うようにいかないのが当たり前だ。
が、しかし、その思うようにいかないというところが集団創作の醍醐味なのではないかと自分は思っている。


次回は10/28(水)、STスポットでの劇場稽古となります。

【次回稽古(10/28)に向けて】
◆宿題…相手役の視点から台本を読んでみる
◆テーマ…空間に対し、個人的な思い入れを持てるような働き掛けを意識してみる


横山 真
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by yukinone_makoto | 2009-10-28 00:59 | 稽古場日記
10/26(月)18:00~22:00 @青少年学習センター・和室

【外界への印象】
《天候》
●雨
・時折風が強くなる
・雨なのに空気が乾燥しているように感じる
《空間》
●和室
・今日は不思議と静か
・寒い

【身体状況】
・多少、身体の疲労の蓄積はあるが、今日は比較的寝られたためかすっきりしている
・動くものより制止しているもの、早いものよりゆったりのものの方に注意がいってしまう
・手先のカサカサ具合いがやや不快
・意識のベクトルが普段よりも鋭く一方向に向かいがちな傾向がある

【今日のテーマ】
◆今いる場所のイメージを明確に持つ

【レポート】
今日の稽古では、三姉妹のシーンを中心に行なったため、自分の出番はなかった。
が、今日行なった稽古を外側から観ていて、今回の作品は確実に面白いものに仕上がってきているなという確信を持てた。

稽古後に藤田君と話したのだが、今日の稽古の結果、何気ないすれ違いによって引き起こされる各々のストレスをより明確に描き出すことに成功したため作品全体がものすごくすっきりし、おそらくは観客として観ていても作中の人々へとより感情移入がし易くなったのではないかと思う。
まあ、これまでの描き方でも悪くはなかったとは思うが、観客に与えるであろう印象の方向付けをはっきりさせることができたため、だいぶ見え方が親切になった。


また、今日の稽古での役者陣の集中力は目を見張るものがあった。

特に青柳さんの集中力には脱帽で、次々と藤田君が口立てで台詞を追加してゆく中、全くそれに臆することなく、しかもかなり高い再現性を維持した状態で、1時間近くの間同じシーンを繰り返し稽古し続けていた。
正直言って、そこいらの凡百の俳優であればあのシーンをたったの1時間ちょっとの稽古であのクオリティにまで仕立て上げることはまず不可能なことであると思う。
それほどまでに、彼女の集中力は凄まじいものがあった。

その相手役の実子さんと聡子ちゃんも、実に良質の集中力を以てその青柳さんの素晴らしい集中力と渡り合っていた。
その証拠に、今日の稽古終盤、言葉ではない部分で想いを発し続けている実子さんの姿を観ていて自分は目頭が熱くなってしまったほどである。

今回、本当に役者が魅力的だなと思ってきていたが、その理由はこんなところにあるのかもしれないな、と、今日の稽古を見ていて確認させてもらえた気がする。


当然、自分も負けてはいられない。
でなければ、同じ舞台上に立つ者として失礼だ。

しかし同時に、そういった意識を持たせてくれる人達と一緒に創作を行なえているこの幸せに感謝もしたい。

次回稽古は10/27(火)となります。

【次回稽古(10/27)に向けて】
◆宿題…身体のメンテナンス
◆テーマ…今いる場所のイメージを明確に持つ


横山 真
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by yukinone_makoto | 2009-10-27 01:51 | 稽古場日記
10/25(日)12:00~22:00 @STスポット→ふりーふらっと・201号室

【外界への印象】
《天候》
●雨
・空気が冷たい
・時間の流れ方がゆったりしている感じがする
《空間》
●STスポット
・会場全体は記憶の中でイメージしていた広さよりも狭く感じる
・一方、アクティングエリアは稽古場で想定していたよりもだいぶ広くなった
・ある程度までなら小さな声であってもよく聞き取れる独特の反響のよさがあり、下手に声を大きくすると逆に何を言っているのか聞き取れなくなってしまう不思議な感覚
・壁の白さのせいか、視覚的にも無機質な質感を抱かせられる
・床が絨毯を敷いているものの、その下がコンクリートのために固い
●ふりーふらっと・201号室
・とにかく狭い
・照明の明るさのせいか、空間全体が見渡せ過ぎてしまう

【身体状況】
・左側の頭が痛い
・ものすごく意識のベクトルが内向きで、閉じられているような感覚
・何故か気付くと重心が右足に乗っていることが多い
・下半身がずーんという感じに重い

【今日のテーマ】
◆とにかく空間を知る

【レポート】
今日は、本番会場として使用するSTスポットにて稽古を行った。

こうして小屋入りをする前から実際の上演会場である場所で稽古ができるというのは、役者にとっても非常にありがたい。
やはりどうしても稽古場と劇場では全てにおいて感覚が違ってきてしまうし、劇場という空間だからこそ気付けるものが沢山あるからである。

それはたとえ1年前に同じ会場での公演を経験している自分にとっても同様のことが言えた。
それは記憶というものの不確かさや曖昧さをよく表していることの証明でもあって、自分の中にあった記憶と実際に再び会場を訪れてみた際の印象のズレに多少の戸惑いすら覚えてしまうほどであった。
如何に人の記憶が主観によって書き換えられていってしまうのかがよく分かった気がする。

という訳で、今日も非常に多くの発見があった。

◆音の反響のよさ
前回使用した時にもそうだったのだが、この点がなによりも先に感じたことである。
キャパが100に満たないとはいえ、ここまですっきりと言葉を聞き取れてしまう空間は、同規模の会場でもなかなかないのではないか。
これによって気を付けなければならない点は、

・強めの声が自分で思っているよりも観客にはうるさく聞こえてしまう可能性が高いため、もし強めの声を発しなければならない時には、その声質にひと工夫が必要になってくる(例:突き刺さる系の声はそのベクトルと距離感を余程明確に持たねば不快感を与える、など)
・音が聞き取りやすい分、多少声を抑えても観客が聞き取れてしまうため、そのエネルギーと声量のバランスをしっかり意識して声をコントロールしないと、知らず知らずのうちにそのエネルギーまでも押さえ込んでしまってただ単に小さい演技になってしまうだけの危険性も孕んでいる。
・これだけ聞き取りやすいのだからこそ、「静寂」や「息遣い」などの繊細な音をうまく利用できれば面白いかも。

といったところか。

◆空気が悪い
おそらくは季節的な問題もあるのだろうし、また、地下劇場の特性でもあるのだろうが、会場内がとにかく乾燥していて少しでも気を抜くと粘膜を痛めてしまう危険があるように感じる(特に自分は粘膜が弱いこともあるのだろうが)。
そのため、役に関わっていない時には基本的にマスクを利用してみたり、こまめに水分補給をしながら喉の潤いを保つ努力を怠らないよう心掛けてゆきたい。

◆壁の質感と奥行き
ここの壁は白いこともあり、観客に独特の印象を与える質感を持っている。
特に奥行きが、実際のサイズよりも遠くに感じさせられるのではないかと思う。
そのため、舞台上での目線や居住まいなどをよくよく注意してゆかないと、観客がふとした瞬間に劇場(現実)に引き戻されてしまう可能性が高い。

また、思っていた以上に縦に長い空間であるため、客席によって生まれる死角などもある程度把握しておくことも必要かなと思う。
まあ、あまりそこの部分に捉われて芝居が縛られてしまうのも危険なのだが、観客がストレスに感じてしまうであろう要素は可能な限り減らしておくに越したことはないので。

◆出ハケ
何よりも、裏が狭い。
この狭さは出演人数を考えたら相当厳しいものがある。
そのため何よりもまず、裏での待機場所や小道具、衣装換えの位置、そして交通整理をしっかりとしてゆかねばならない。
そして、助走がつけられない状態で登場せねばならなかったり、混雑している裏へ走って澱みなくハケられるようにせねばならなかったりと、出ハケの際に工夫してゆかねばならないことが沢山ある。
人数も人数なので、これは役者全員で協力し、うまく連携してゆくことが重要になってくると思う。


とりあえず、今日主に気付いたことはこんなところ。

まだまだ色々と考慮してゆくべきことは沢山あるし、何よりもまだ自分達のこの空間での居住まいがお客さんのままである。
今後も小屋入り前に何度か劇場稽古はあるので、徐々にこの空間を我が物にしてゆけるようにしたいなと思う。


次回稽古は10/26(月)となります。

【次回稽古(10/26)に向けて】
◆宿題…崩れ気味の体調を整える
◆テーマ…今いる場所のイメージを明確に持つ


横山 真
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by yukinone_makoto | 2009-10-26 00:42 | 稽古場日記
10/24(土)9:00~22:00 @青少年学習センター・和室→中会議室→和室

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・空気が冷たい
・音がよく響くような感じがする
《空間》
●和室(朝)
・音の聞こえ方が乾いている
・色が薄い
●中会議室
・音がよく反響する
・天井が高い
●和室(夜間)
・上の階がうるさい
・床の軋みが気になる

【身体状況】
・首周りがガチガチ
・腹の調子が芳しくない
・手先がカサカサ
・呼吸が浅い

【今日のテーマ】
◆一つひとつのモチベーションを大切に

【レポート】
前回の稽古時、何故あんなにも自分の芝居がつまらなかったのか色々と分析してみたところ、主な原因として以下のようなことが浮かんできた。

◆胸から上だけで芝居をしてしまっていて、身体のいたるところで意識の流れが停滞していた。特に足がまるで地面に張り付いているかのように動かず、とにかく重かった。
◆動きの導線やプランにばかり意識がいっていて、自らの内側から湧き上がってくるものに対するアンテナがほとんど働かずにいた。
◆イメージがそれっぽいだけで具体的ではなかった。また、そこに実感も伴っていなかった。
◆知らず知らずのうちに、これまでのよかった時の状態を追ってしまっていた。
◆芝居中に浮かんでくる次の瞬間の自分のイメージが、“今、ここ”の自分と地続きになっていなかった。
◆感情が一色に染まっているせいで芝居の流れが一本道過ぎる。そのため、舞台上で起こったことと違うことが起こる可能性を感じられない。

そこで今日の稽古では、上記のようなポイントを一つひとつこれでもかというくらい丁寧に抑えつつ、こうへいという役に向き合ってゆくことに専心した。

そんな中ふと感じたのは、どうも自分の役の可能性の幅を狭めて思考してしまっていたのかもしれない、ということ。
台詞や段取りを与えられた直後の一発目に抱いたイメージが、自分の役を発想してゆく際に“前提”として思考の中心に居座ってしまっていたようなのである。

そこに気付いてからというもの、台詞の言い方などは全く気にならなくなり、そんなことよりも目の前の状況にただ素直に反応してゆくことそのものを楽しめるようになってきた。
それに伴って、重かったフットワークも軽くなり、それまでは根が張ったかのように全く動かなかった足が、己の感情に素直に反応し、楽に動くようにもなっていた。
足以外にも、声の幅や、外界からの刺激に対するリアクションにも変化が訪れていた。

こうなってみれば、なんで今までこんな単純なことができなかったのだろうかとさえ思えてしまう。

おそらくはそれくらい“前提”というものには人の思考を縛り付ける力があるのだということなのだろう。

が、とりあえずはそこから抜け出すことができた。
まあ、今後いつまたこういった前提に捉われてしまうかは分からないので決して油断はできないが、一先ずは脱することができた訳である。


これでようやくスタートラインに立てたと言える。
それだけに、ここまでの出遅れはなんとしても巻き返してゆきたく思う。


次回稽古は10/25(日)、STスポットでの劇場稽古となります。

【次回稽古(10/25)に向けて】
◆宿題…体調を整える
◆テーマ…とにかく空間を知る


横山 真
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by yukinone_makoto | 2009-10-25 00:22 | 稽古場日記
10/22(木)18:00~22:00 @大野中公民館・和室

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・すっきり乾いていて、静か
・日差しは柔らかく暖かい
《空間》
●和室
・音が拡散してしまうせいか、何かこれまでと感覚が違う
・空間の広さが、スカスカな広さに感じる

【身体状況】
・妙にろれつが回らない
・声帯が荒れてる
・首の後ろが詰まってる
・どうにもフットワークが重い
・肚に力が込められない

【今日のテーマ】
◆役に生活感を

【レポート】
今日は、完全に負け戦だった。
一つひとつの行動がことごとく外れてしまっていて、おそらくは外から見ていても全く面白くなかったのではないかと思う。

今日の個人的な稽古テーマとして掲げていた「役に生活感を持たせる」ことに気を取られ過ぎてしまい、最も大切にしなければならなかった「己の役の行動一つひとつに対するモチベーション」を薄めてしまったことがその一番の原因であったのではないかと思う。
色々試すのは決して悪いことではないのだが、何か仕掛けを打とうとした時に、そちらにばかり気を取られてこれまでできていたことを引き算してしまっては元も子もない。
何か試そうとするならば、これまで以上に基本的な部分を外してはならない。

また今日は、稽古に臨むための気持ちの準備も不十分で、集中力も散漫であった。
そのため役として舞台上で“今、ここ”に存在することが難しく、一つの躓きがその後に強く影響を及ぼしてしまうような状態で稽古に臨むことになってしまった。

更には、稽古中にはそういう自覚はなかったのだが今になって稽古の時の自分を思い返してみると、作品全体のタイムのことまで気にしてしまったためなのか、自分の内面がまだしっかりできていないのに見切り発車的に台詞が出てきてしまった瞬間がいくつも見られてしまった。
が、そもそも、作品全体のタイムについてなどを、役者が舞台上で気にしながら演じていてどうなるというのか。
上演時間は、稽古の積み重ねや作品の構成・演出によって理想的な長さに調節してゆくものである。
にも関わらず、付け焼刃的に個人で一気に調節させようとしたところで、それは根本のところでは何の解決にも繋がってこないはずだ。
もっと演出の藤田君や共演者達を信じて、自分は自分のやるべき役割をしっかり確実に行なってゆくべきだと思う。


このように、何をするにも中途半端な今日のこの状態で、この貴重な時期の稽古を1日分も費やしてしまった己の不明は、大いに恥じるべきことである。

猛省し、今回の苦い経験を次以降の稽古へと生かしてゆけるようにしたい。


次の自分の稽古参加は10/24(土)となります。

【次回稽古(10/24)に向けて】
◆宿題…他の役との関係性を洗い出す
◆テーマ…一つひとつのモチベーションを大切に


横山 真
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by yukinone_makoto | 2009-10-23 02:34 | 稽古場日記
10/20(火)14:00~22:00 @青少年学習センター・和室

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・すっきり乾いた暖かさ
・日差しは柔らかい
《空間》
●和室
・下の階の太鼓の音が聞こえてきていたが、不思議と心地好かった
・外の乾燥具合いに反して蒸し暑い

【身体状況】
・粘膜部分がやや荒れている
・四肢の付け根部分が縮こまっていて、意識の流れがそこで止まってしまうような感覚
・声の響きの位置が落ちている
・自分以外の時間の方が、自分の中で感じている時間よりも早いような気がする

【今日のテーマ】
◆揺らぎを大切に

【レポート】
今日は3場を中心に稽古を行っていった。
自分の出番の場である。

今日の稽古では前回に比べれば台詞も段取りも把握した上で行えている以上、もっと目の前の存在にしっかりと向き合ってゆくことに集中してみるよう心掛けて稽古に臨んだ。
要は、何度も同じシーンを繰り返し稽古をしていると、先の状況を予測できるようになってきてしまい、無意識のうちに芝居を逆算して今を薄めてしまう(言い換えてみれば新鮮さを失ってしまう)危険性が生まれてくるので、「今の状況の何に引っ掛かって次の行動への動機が生まれるのか」という基本的なポイントだけは絶対に外さないように強く意識付けしてみたという訳だ。

まあ、こんなことは基本中の基本なのだが、今回の自分の役の性質を考えると、そこを外してしまった途端、一気にネタになって役が死んでしまうため、万が一にも外す訳にはいかないのだ。

役が死んでしまうことは、当然自分一人の問題ではなく作品全体に影響を及ぼす。
台詞が滑稽であるからといって、キャラクターが個性的だからといって、作品を見ずに個人的なウケ狙いに走り、己の役を殺してしまうようなことを平気で行える人に集団創作に関わる資格はないというのが自分の信念でもある。

だいたい、どんなにネタっぽいキャラクターや台詞であろうとも、それをそのままネタにしてしまうのなら別に役者でなくてもやれるような気がする。
役者の仕事は、一見ネタに見えてしまうような非現実的なやりとりに血を通わせて、今まさに観客の目の前で生まれてきたことであるかのように新鮮で生きたやりとりに仕立て上げることなのではないかと思うのだ。
しかもそこに再現性も伴わせ、何度同じやりとりを行ってみてもそのライブ感を保てるような存在でもなければならないと思う。


今日の稽古では、まだ台詞そのものに対する新鮮さも保てているので、その面白さも損なわれてはいないようである。
が、それも本番まで稽古を繰り返してゆくうちに馴れてきてしまうだろう。

だからこそ、その新鮮さを保つための工夫を、或いは、より強いモチベーションを持てるような仕掛けを自らに施してゆかねばならないのだと思う。

まあ、そこの仕掛けについては実は既に自分の中で色々と浮かんではいたりもする。

しかしその仕掛けについてはどちらにせよ稽古で実際に試してゆくことでもあるので、書くのはとりあえず後日また改めてということで。


次の自分の稽古参加は10/22(木)となります。

【次回稽古(10/22)に向けて】
◆宿題…こうへいの歴史を色々妄想してみる
◆テーマ…役に生活感を


横山 真
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by yukinone_makoto | 2009-10-21 00:36 | 稽古場日記
10/18(日)9:00~19:30 @青少年学習センター・講習室→和室

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・空が薄く青い、目がくらみそう
・空気が乾いてる
《空間》
●講習室
・朝イチであったため、強い日射しが窓から入り込んで意外と暑かった
●和室
・隣の部屋の騒音がうるさくて非常に不快だった
・何故かたまに寒く感じることがある

【身体状況】
・あらゆる筋肉が固くなっている
・乾燥(或いは花粉?)のせいか目と鼻がむずかゆい
・左右の筋肉や感覚のバランスがちぐはぐで気持ち悪い
・下の方にばかり意識が向いてしまう

【今日のテーマ】
◆空間と自分の関係性を大切に

【レポート】
今日の稽古では、昨日の自分の役の方向性の変更を踏まえた上で、役にスパイスを与える意味合いも含めて昨日よりも更に変更を加えていった。

なんというか、こういう役、これまでの自分にありそうでなかったような感じがする。

設定の段階で物語をほとんど背負っていないため、ものすごく自由度が高いし、現段階で既にかなり色の濃い人物が姿を現し始めてきている。

なによりもまず、吐く言葉がいちいち大仰で、そこが滑稽で面白かったりするので一見楽しそうな役ではあるのだが、実際にはこれらの言葉の数々に説得力を持たせることが難しい、非常に厄介な役でもあると言える気がする。

観客から観て、「ああ、あの人面白いな」というだけでは、役や役者も結局は作品全体を構成する一部に過ぎないのだという視点から考えてみれば作品が与える印象としては不十分である。
もちろんそういう評価が無価値では決してないのだが、それだけであっては集団創作作品である必要はない。
自分が、実際に劇場へと足を運んで下さったお客さんに一番体感して欲しいものというのは、人と人の関係性やそれによって生まれる「目には見えない何か」である。


どんなに色濃く見えている人物であろうとも、そもそも「人間」であることが前提のはずである。
それを忘れて、役が発する言葉の滑稽さやそのキャラクターの濃さばかりにとらわれ、細かい感情の変化や、目の前に存在する人や状況を十分に見極めることができないようでは、その役は人間だとは言い難い。
そして、作中で繰り広げられる人間模様が、そんな人間でない存在の混じった人間模様であってはならないと思う。


まずは、今回の自分の役である「こうへい」を、人間にしてゆくところから始めてみようかと。


次の自分の稽古参加は10/20(火)となります。

【次回稽古(10/20)に向けて】
◆宿題…身体のケア
◆テーマ…揺らぎを大切に


横山 真
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by yukinone_makoto | 2009-10-19 00:12 | 稽古場日記