演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto

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10/29(水)9:00~22:00(通し・19:35) 天候:曇り @青少年学習センター・講習室→和室

【外界への印象】
《気候》
・めっきり冷えてきた
《空間》
◆講習室
・音が響き過ぎていて、気持ち悪い
◆和室
・美術を仕込んだため、色んな事に感覚がとらわれてしまった
・少々埃が舞っていて、空気が悪い

【稽古前の身体状況】
●相変わらず左腰に猛烈な痛み
●膝も痛み出した
●喉が痛い

【本日のテーマ】
◆手放す

【本日の稽古レポート】
本日、小屋入り前の最後の稽古であった。
今日も稽古前半でまきの・けんいちのシーンを重点的に行い、その後それ以外のシーンに修正を加え、通しに突入、という流れだった。

どうも、最後の稽古という事で焦りが生まれたのか、今日の稽古場は何かこう、すっきりしない空気が流れていたように感じた。
そしてその影響なのか、通しでの一人ひとりの芝居が本当に重苦しく、あれでは観客が観ていて長く感じてしまうのではないかと思った。

何をどう焦ったとしても、残りの時間が変動する事などは絶対に有り得ない事である。
ならばその事実を真正面から受け止め、受け入れた上で「では、どうするか」を考えてゆかねば、決してよい結果は生まれないだろう。

そういった意味でも、今日の浮き足立った稽古場の空気はなんとしても建て直さねばならない。

苛立ちや焦りからは負の循環しか生まれない。
そして自分達が創り出そうとしている作品は、それとは対極にあるはず。

明日、とうとう小屋入り。
あらゆるものを信じて、誠実に、謙虚に、一瞬一瞬に全力を尽してゆこうと思う。


横山 真
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by yukinone_makoto | 2008-10-30 00:49 | 稽古場日記
10/28(火)9:00~22:00(通し・20:20~) 天候:晴れ @青少年学習センター・和室

【外界への印象】
《気候》
・風が冷たく、空気も明らかに質が変わってきている
《空間》
◆和室
・髪がやたらと落ちてる
・天井が低く感じる

【稽古前の身体状況】
●左腰が猛烈に痛む
●喉ががらがらする
●頭が重い

【本日のテーマ】
◆信じる

【本日の稽古レポート】
本日、『ブルーとベリー~』として初めての通しを行った。
やはり、通してみて初めて見えてくるものというのは非常に多く、今日の通しによって今の作品のどこがどう足りないのかが浮き彫りになったように感じる。

今日の通しで感じた事を挙げてみると、

◆これまで重点的に稽古を行ってきただけに、まきの・けんいち夫婦のシーンは一貫した意識の流れを保てていた
◆反面、多人数が絡むシーンにおいてのやりとりが妙に噛み合わなかった
◆何かこう段取りなどの色々にとらわれ過ぎており、芝居が守りに入っていた
◆役者一人ひとりの身体の高まりが足りないために構成が生きず、単なる短編シーンの羅列となってしまっていた

こんなところか。
一瞬一瞬の密度が薄すぎて、まだまだ細かい反省ポイントを挙げられるほどの出来ではない。
「それなりにはいいんじゃないか」止まりで、これでは見所が無さすぎる。

構成の巧さや言葉の面白さや個々の登場人物のキャラクターなどだけが観客の印象に残るようならば、それは舞台でやる必要のない作品である。
なぜ舞台なのか、、、そこへの執着が今のままでは圧倒的に足りなさすぎる。

昨日も述べたように、作品に血を通わせるのは役者の仕事である。
小屋入り前の稽古も明日で最後だ。
心してかからねば。

次回の稽古は10/29(水)です。


【次回稽古(10/29)へ向けて】
◆宿題:腰のケア
◆テーマ:手放す


横山 真
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by yukinone_makoto | 2008-10-29 00:34 | 稽古場日記
10/27(月)14:00~22:00 天候:曇り @青少年学習センター・和室

【外界への印象】
《気候》
・昼夜での気温差が激しい
《空間》
◆和室
・畳の凸凹がだいぶ激しくなっている
・居易い

【稽古前の身体状況】
●左の腰が刺すように痛い
●下半身が重い
●ほんの少しだけ頭が痛む

【本日のテーマ】
◆限界を定めない

【本日の稽古レポート】
本日の稽古前半は、まきの・けんいちのシーンを重点的に行った。
とにかく頭から返していって細かく修正を加えていったのだが、それによって2人の関係性が更に深まったのではないかと思う。
また、雰囲気でやるのとはまた違った意味合いでシーン毎の明暗がはっきりとしてきていて、観ている側にも親切になってきた。

しかし何より大きい変化は、2人に生活感が出てきた事だ。
たしかにここに住んでいるのだなという説得力は、今回のような日常を描いた芝居において最も重要になってくる要素である。
今日の稽古を経てみて、これまでの稽古ではそこの部分への意識が弱かったなという事に気付いたのだ。

たとえば椅子に座るだけでも、

自宅で昔からいつも使っている椅子
自宅だけど買ったばかりの椅子
馴染みの喫茶店の椅子
初めて入った喫茶店の椅子
駅のホームの椅子

それぞれで座る時の感覚や所作も全く違ってくるはず。
それに、ここで挙げた椅子と自分の距離感もほんのごく一部の例でしかない訳だ。
にも関わらず、何も考えずに「椅子」という大きな括りに納めてしまっては、生活感など絶対に出てくる事はないと思う。

芝居において、役者が距離を量らねばならないのは、何も人だけではない。
物や空間のように目に見えるものから、場の空気感や関係性のような目に見えないもの、はたまた戯曲や演出や作品とも具体的に距離を量り続けながら創作する事が、芝居における生活感を生み出すためには重要になってくるのだと思う。

今日の稽古でもこれだけの進歩があった訳で、まだまだ改善の余地はあるという事である。

今日の稽古で全体の構成は決まった。
そこに血を通わせるのは、自分達役者の仕事だ。
残りの期間を最大限に利用して、作品に魂を吹き込みたいと思う。

次回の稽古は10/28(火)です。


【次回稽古(10/28)へ向けて】
◆宿題:身体のケアの徹底
◆テーマ:信じる


横山 真
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by yukinone_makoto | 2008-10-28 00:58 | 稽古場日記
10/26(日)10:00~22:00 天候:曇り @大沢公民館・中会議室

【外界への印象】
《気候》
・寒い
・暗い

《空間》
◆中会議室
・綺麗
・床がすべる

【稽古前の身体状況】
●腹が痛い
●喉に何かしらの引っ掛かりを感じる
●疲れが溜りやすい

【本日のテーマ】
◆発する事を恐れない

【本日の稽古レポート】
昨日に引き続き、今日もまきのとけんいちのシーンの追加があった。
今日の追加は、昨日の追加とはだいぶ意味合いも違っていて、昨日の追加シーンは夫婦二人の関係性を象徴するようなシーンであったのだが、今日の追加シーンはより作品全体の繋がりを強化するシーンである。
これによって観ている側も演じる側も、かなりすっきりしたような気がする。


それにしても、このところ新しいシーンが次々と増えているにも関わらず、全く動じる事なく対応できるようになってきているのは、やはり、己の役に対する信頼感と相手役に対する信頼感の両方が強く持てるようになっているからなのだろうと思う。
相手の呼吸と、自分の役の呼吸と、自分自身の呼吸、その全てがうまく作用しあえる状態へスムーズにアクセスできる関係性が、確かに築けてきているのだなと実感している。
二人の間の空気や間合いのようなものに身を委ねる事のできる瞬間がとても増えてきた。

「共に創っている」という実感を伴った上での稽古というのは実にクリエイティブで楽しい幸せな時間である。
そしてそこで生まれたものを余す事なく作品に反映する事ができれば、お客さんともその幸せを共有できる訳で、そうすればきっと更に上の幸せが味わえるはず。
本当に今、稽古が楽しくて仕方がない。

小屋入りまであと3日。
とにかく最後まで追い続けてゆきたい。

次回の稽古は10/27(月)です。


【次回稽古(10/27)へ向けて】
◆宿題:本日新しく決まった構成と反省点の確認
◆テーマ:自らで限界を定めない


横山 真
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by yukinone_makoto | 2008-10-27 01:02 | 稽古場日記
10/25(土)12:00~22:00 天候:曇り @大沢公民館・和室

【外界への印象】
《気候》
・空気も音も、透き通っていて静か
・たまに差し込む日差しが、とても眩しいのだが、心地よい

《空間》
◆和室
・明るい
・それほど広くはないはずなのに、印象としては広く感じる

【稽古前の身体状況】
●腰が痛い
●気負い過ぎず、軽過ぎずの精神状態
●下半身がどっしりしている

【本日のテーマ】
◆相手との間にあるものを信じる

【本日の稽古レポート】
今日、まきのとけんいちのシーンがひとつ追加されたのだが、それによって二人の夫婦としての繋がりがかなり具体的になった。
それほど長いシーンではないのだが、二人の関係を象徴するようなシーンで、もし自分が観ていたら絶対にこの二人を好きになるだろうなと思うし、この追加のお陰で、これまで創ってきたシーンについても大きく前進できた実感がある。

また、全体の構成についても『ごほん~』で使用していたシーンをひとつ加えた事で、観ている側に親切なつくりになったのではないかと思う。

つくづく、マームの作品というものは繊細なものであるなと強く感じさせられている。


ようやく、今回の作品に凄味を感じるようになってきた。
元々、今回は素晴らしい作品に仕上がるであろう事は分かっていたのではあるが、昨日まではまだ十分にその可能性を引き出し切れていなかった。
が、今日の稽古の最後に1~2場だけ通した時、素直に「これは!」と思えたのだ。

おそらく、この作品はマームとジプシーにおいて、そして横山真において、最も大きな作品となるだろうと確信している。
是非、一人でも多くの方に観て頂きたい、、、というよりも、観て貰わねばならない作品だと思う。

次回の稽古は10/26(日)です。


【次回稽古(10/26)へ向けて】
◆宿題:今日のおさらい
◆テーマ:発する事を恐れない


横山 真
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by yukinone_makoto | 2008-10-26 00:22 | 稽古場日記
10/24(金)11:00~22:00 天候:雨 @青少年学習センター・和室

【外界への印象】
《気候》
・雨脚の強さによって雨の音が聞こえたり聞こえなかったり
・それほど寒さは感じない

《空間》
◆和室
・昨日の経験のためか、舞台面も部屋自体も広く感じた
・今日は不思議と空間に馴染みやすかった

【稽古前の身体状況】
●咳が出る
●立った時に重心が左足に乗りがち
●関節の一つひとつに疲労が蓄積しており、ロックがかかっている

【本日のテーマ】
◆今一度、己の心の声に耳を傾ける意識を強く持つ

【本日の稽古レポート】
作品の構成も後半へと入り、だいぶ全体像が見えてきた。

シーンの順番やシーンとシーンの被せ方をどう組み立ててゆくかで、マームの芝居は観客に与える印象が大きく変化する。
それは映像作品でも同様の事が言えるのだが、舞台の場合は役者の身体がひとつしかないのだし、しかも前のシーンで存在していた人や物がシーンが変わったからといって消滅する事もない訳で、映像のように簡単に編集できるものではないのである。

しかし、このように舞台で行うには非常に面倒な手法でなければ表現できないものがあって、それがマームの持ち味でもあるのだ。

作中ではシーン毎に時間軸も頻繁に行き来するし、空間もめまぐるしく変化してゆく。
また、前のシーンで使っていた小道具がそのまま残っている状態で別のシーンが進行したりもするし、シーンを積み重ねてゆく毎に役者の身体も高まってくる。
これらは、単純に作品へリアルさだけを求めたりしていたなら矛盾にしか受け取る事のできないものではある。
が、その矛盾点のようなものを敢えて残し、表現に利用してしまうからこそ、舞台でしか感じ取る事のできない独特の空間が生まれてくるのだと思う。

ただし、ここで最も重要になってくるのは、「役者の身体だけは、初めから終わりまでリアルでなければならない」という事。
これはマームの芝居に限らず舞台表現全般に通じる事なのかもしれないのだが、どんなに世界観が独特で好感を持たれようが、どんなに作品の構成が面白いものであろうが、役者の身体がそこに伴っていなければ、、、言い方を変えるなら役者の身体が嘘をついていたならば、作品の質は著しく低下してしまうだろう。
逆に言えば、役者の身体が終始リアルでいられるならば――そこがマームの表現での一番の難所ではあるのだが――それだけで奇跡のような作品が生まれるのだではないかと思う。

初日まで残り一週間。
どこまでその奇跡へ近付けるか、道は困難を極めるであろうが、本当に楽しみである。

次回の稽古は10/25(土)です。


【次回稽古(10/25)へ向けて】
◆宿題:徐々に現れ始めている不調箇所のケア
◆テーマ:相手との間にあるものを信じる


横山 真
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by yukinone_makoto | 2008-10-25 01:02 | 稽古場日記
10/23(木)10:00~22:00 天候:雨 @青少年学習センター・中会議室→和室

【外界への印象】
《気候》
・久々の雨のお陰で、多少空気の乾燥が和らいでいる
・少々肌寒い

《空間》
◆中会議室
・天井が高く感じた
・蛍光灯の灯りが妙に明るい
◆和室
・美術の関係で床に布を敷いているせいで、足元の凸凹が余計に気になった
・梁がかなり低く感じ、だいぶ邪魔になっていた

【稽古前の身体状況】
●頭が少々ぼーっとする
●時たま咳がやたらと出る
●腰に張り

【本日のテーマ】
◆やわらかく

【本日の稽古レポート】
しっくりきているシーンとそうでないシーンの差が、はっきりしてきているように感じる。

何故、その差が生まれるのか。
その原因を一つひとつのシーンにおいてこれまで以上に細かく具体的に見極めてゆく事が、これからの稽古において重要になってくるのだろう。

おそらくは、一人ひとり役が身体にしっかりと馴染んできているために、細かい感覚の差が即、違和感に繋がってしまっているのだと思う。

また、若干気持ちが守りに入ってしまっているのかもしれない。
気持ちが守りに入ってしまうせいで、一つひとつの芝居がいちいち慎重になってしまい、自らの芝居の選択肢を狭めてしまっている状態なのではないだろうか。

ただ単に成立させる事だけを目標とするならば、こんなに時間をとって稽古をする必要はないし、自分がこの役を演じる必然性はない。
創作というものは、自らの手の届く範囲でだけであれこれ試していたとしても、結局は想像の範囲内で収まるようなものしか生まれてはこないだろうし、そこに感動はないと思う。
己の居心地のよい領域から飛び出して、次の自分の保証など一切ないくらいのところで勝負するからこそ、人の心を揺さぶるようなものが生まれてくるはずである。

一度、受け身になっている発想なり姿勢を正し、明日へと向かおう。

次回の稽古は10/24(金)です。


【次回稽古(10/24)へ向けて】
◆宿題:身体のケア
◆テーマ:今一度、己の心の声へ素直に耳を傾ける意識を強く持つ


横山 真
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by yukinone_makoto | 2008-10-24 01:41 | 稽古場日記
10/22(水)18:00~22:00 天候:曇り @大野中公民館・茶室

【外界への印象】
《気候》
・曇り空なのだが、不思議と重さは感じない
・音の響き方がふわっとしている

《空間》
◆茶室
・ごちゃごちゃしている感じ
・畳の割には床が固い

【稽古前の身体状況】
●四肢の付け根が縮こまっている
●腰に張り
●深く呼吸をしようとすると少々しんどい

【本日のテーマ】
◆没頭

【本日の稽古レポート】
本日は自分のシーンの稽古がほとんど行われなかったのだが、本番を想定して、空間は違うけれども自分が舞台上にいる際の居住まいのあり方の稽古を個人的に行ってみた。
というのも、『ドコカ~』の頃から薄々感じてきていた事なのだが、マームの芝居において重要になってくるのは「自分以外のシーンが進行している時に如何にして舞台上に存在するか」という事なのではないかと思うようになったためである。

なぜ別々の空間に存在する人を同じ舞台上に立たせているのか、その理由は色々あるだろう。
が、役者としてはその演出側の意図とは別の次元で、そこに存在する事への「役としての必然性」を自らの中で見出してゆかねば、全体の作品としては成立しないはずである。
そしてその、作中での役としての一貫した気持ちの流れの繋がり方こそが、おそらくは藤田君の言っている「役の泳ぎ方」という事なのだろうと思う。

今回登場する役は7名なのだから、7通りの泳ぐコースがあって、それが交わっているポイントで役同士の一つひとつのやりとりが行われている、、、という意識をもう少し強く持って作品へ臨んでみるべきなのだろう。

存在の仕方も様々だし、気持ちの繋げ方も様々である。
今日の稽古でそれについて色々と試す事ができたのは、とても価値のある事であった。


次回の稽古は10/23(木)です。


【次回稽古(10/23)へ向けて】
◆宿題:構成の再確認
◆テーマ:やわらかく


横山 真
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by yukinone_makoto | 2008-10-23 01:39 | 稽古場日記
10/21(火)13:00~22:00 天候:晴れ @青少年学習センター・音楽室→和室

【外界への印象】
《気候》
・暖かさがふわふわしていて心地良い

《空間》
◆音楽室
・以前使った時より広く感じた
・床が固くは感じたのだが、冷たくは感じなかった
◆和室
・何故かつまづく事が多かった
・天井の高さが低く感じた

【稽古前の身体状況】
●呼吸が高い
●腰が重い
●妙に目が乾く

【本日のテーマ】
◆自分の役の時間の流れ方への意識

【本日の稽古レポート】
本日追加となったシーンで、夫婦についてのかなりのヒントに繋がるシーンが加わった。
そのため、自分の中でけんいちとまきのの関係が具体的になってきたように思う。
とはいえ、かかる負荷は以前よりも遥かに増していて、この作品を最後まで泳ぎきるためには相当なエネルギーを要するであろう事も容易に想像できるため、今一度、気を引き締めてかからねばならないだろう。

近頃感じているのだが、藤田君の演出がこのところ日を重ねる事に一つひとつ改善されている気がする。
決して現状に安住しようとしないその姿勢には、自分も非常によい刺激を受けている。
だからこそ、こちらも芝居で応えるようにしたい。
そういう力の与え合いが自然と生まれてくる、それこそがクリエイティブな現場なのだから。


作品の構成も、疾走感のあるシーンとシーンの繋がりと、それでいて一つひとつが濃密な時間が流れているという、魅力的な空間に仕上がりつつある。
とにかく役者陣は皆、『ごほん~』から続けて自分の役と向き合っているために、役の深まり方が普段と明らかに違っており、それも作品によい影響を及ぼしているのだと思う。
当然、役が深まれば深まるほどに役者は過酷になってゆくのだが、本来ならばこの過酷さを味あわずして創作を名乗るのは恥ずべき事なのではないかと、今回の現場を通じ実感として感じ始めてきている。

たとえどんなにしんどい道が待ち受けていようとも、一歩ずつ前へ歩んでゆける覚悟で、残りの稽古も挑んでゆきたい。

次回の稽古は10/22(水)です。


【次回稽古(10/22)へ向けて】
◆宿題:台詞の細かい覚え間違いなどの確認
◆テーマ:没頭


横山 真
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by yukinone_makoto | 2008-10-22 00:38 | 稽古場日記
10/20(月)14:00~22:00 天候:晴れ @青少年学習センター・和室

【外界への印象】
《気候》
・空気は乾燥しているが、日差しも厳しすぎず暖かく、風も心地好い
・日陰も柔らかい暗さ

《空間》
◆和室
・落ち着いた、静かな印象
・壁や天井が乾いていてさっぱりしている

【稽古前の身体状況】
●右側の股関節から腰にかけてが、姿勢によって痛む
●休みを挟んで声帯の疲労はだいぶとれてはきたが、まだ本調子ではない
●重心・呼吸が共に高い

【本日のテーマ】
◆自分がいて、相手がいる。どちらも決して軽んじない

【本日の稽古レポート】
本日より『ブルーとべリーの小さな惑星』の稽古が再開した。

先月末に行っていた稽古時に比べ、脚本・構成共に大きく変更が加えられており、『ごほん~』との差別化がはっきりとなされた事は非常によい傾向であるなと思う。
先月末に行っていた稽古は『ごほん~』の稽古の真っ只中であった事もあり、その影響を受けて両方の作品が似通ってきてしまっていたのは無理もない話で、『ごほん~』が終了して冷静に『ブルーとベリー~』と向き合えたからこそ行えた変更なのだろう。
台本を初見で読んだ頃の印象へと作品全体が立ち戻れているように感じるので、これは改善であったなと確信している。
つくづく藤田君のこういう部分でのバランス感覚には恐れ入る。


さて、『ブルーとベリー~』稽古の再開という事で、再び「“夫婦”という関係とは何ぞや?」という大命題と向き合わなければならなくなった訳で、それは非常に楽しみでもあり恐ろしくもある事である。

とりあえず、これまで作ってきた夫婦の距離感がまだまだ甘かったという事に今日の稽古では気付かされた。
以前の日記でも書いたかと思うが、自分も相手役の彩乃ちゃんもお互いに台本に対して従順過ぎる思考回路であるため、どうしても芝居が素直すぎたものになってしまうようである。
もっと言うと、台詞一つひとつに対して全力過ぎるためにいちいち意味が込もってしまい、本来見てほしい役の背景やら心境などの目に見えない部分が見えにくくなっているのだ。

また、意識の共有をすべきポイントと、足並みが揃いすぎて逆に不自然になってしまっているポイントとをしっかり区別できるようにしておかねばならない。
でなければ、けんいちとまきのという2人の独立した役ではなく、2人まとめて「夫婦」という括りに収められた見方をお客さんにはされてしまうだろう。

本日の稽古では、そこに気付く事ができて、更にそこに対する解決の取っ掛かりにも気付けた事が非常に大きな収穫であったと思う。

この、「けんいち・まきの」という2人がどのような夫婦になってゆくのだろうか、、、
まだまだ道のりは長いとは思うが、本当にやりがいのあるチャレンジだ。


次回の稽古は10/21(火)です。


【次回稽古(10/21)へ向けて】
◆宿題:個人的な部分でのバックボーンの深化
◆テーマ:自分の役の時間の流れ方への意識


横山 真
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by yukinone_makoto | 2008-10-21 00:58 | 稽古場日記