演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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カテゴリ:稽古場日記( 273 )

1/17(木)18:30~22:00(20:00~ 第2回通し) @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●晴れ時々雪
・路面の凍結のために非常に動きにくく、また寒い
《空間》
・かなり実感と実寸が一致してきつつある

【稽古前の身体状況】
・引いてきたとはいえ左膝がまだ痛む
・反ると腰がピリッと痛む
・顔の肌が乾燥によってピリピリする
・僅かにだけれども頭痛がする
・喉が少しいがらっぽい

【今日のテーマ】
◆役としての言葉への向き合い方

【ふりかえり】
前回の稽古から中1日の稽古休みを挟んで2日連続での通し稽古を行った。
一昨日の通し稽古での課題や反省は、この1日の稽古休みの間でやれる限りの対策を講じ、この通し稽古へと臨む体制作りを行ってきた。

前回は初の通しであったこともあって色々と気にすることも多く、また、全体の流れを体験できていなかったために舞台上におけるペース配分などについても目処が立っていなかったこともあって、思うようにやれなくなるであろうことはある程度予測済みであった。

が、上で書いたようなことは「初めてであったから」生じ得た問題点である訳で、既に一度通しを経験した以上、今回の通しではそんな言い訳は一切通用しない。
もし仮に、上記の点と同じような課題が今回の通しでも見られたのだとすれば、それは前回からのこのまる1日の間お前は何をしていたのか、ということになる。
だからこそ、この中1日は俳優としての責務を果たし意地を見せるためにはこれ以上ないくらいに貴重な、そして重要な時間であった。


さて、そんなこんなで迎えた第2回目の通し稽古。
今回は、そんな想いの中で行った入念な準備と、通しそのものへも強い意思を持って臨んだことがよい方向へと作用したのか、非常によい感触を持てたと胸を張って言えるだけの出来であった。
もちろん課題や反省点も多くあったのだが、前回のあのボロボロの通しをたったの2日前に行ったばかりだとは思えないほどの、非常に高い熱量を感じさせる1時間であったと思う。
驚くほどの高い集中力を、演者が皆、最初から最後まで保てていたのが同じ空間に身を置きながらにしてひしひしと伝わってきていて、これをそのまま本番の舞台へ乗せても問題ないのではないかとすら思わされもした。

が、そうはいってもまだまだやれることはあるし修正してゆかねばならないポイントも沢山ある。
それだけに、決して守りに入るのではなく攻めの心で以て更に上を目指して作品を更新してゆくことがとても大切なことなのだと思う。

間違ってもこのいい流れを守ろうとか保たせようとか、そういう消極的な発想にならぬよう気をつけてゆきたいなと思う。
今の自分にできることを、手間を惜しまず一つひとつ丁寧に行ってゆき、課題や反省点はしっかりと具体化させて対策を立てそれを実行する。
そういう当たり前のことを確実に行ってゆくことを、今のこの時期だからこそ、大事にしてゆきたい。

あと初日まで2日。
残りの時間は最大限有効利用しベストの状態で本番へと臨みたい。

【次回稽古(1/18)に向けて】
◆宿題…身体のケア
◆テーマ…観客と、具体的に関わる


横山 真
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by yukinone_makoto | 2013-01-18 02:07 | 稽古場日記
1/15(火)18:30~22:00(横山19:45入り・通し20:40~) @10-BOX box-3

【外界への印象】
《天候》
●晴れのち雪
・道路が凍っていてただ歩くのでも疲れる
《空間》
・声の反響がなさ過ぎて若干不安になる

【稽古前の身体状況】
・引き続き左膝が猛烈に痛む
・身体がとにかく重い
・声の伸びがいまひとつ
・姿勢が前傾気味で、前方にばかり意識がいってしまう
・一つひとつのことへの反応が遅い

【今日のテーマ】
◆強度ある身体

【ふりかえり】
昨日行えなかった最初の通し稽古が、色々とバタバタとした中であったのだけれども行うことができた。

その感触としては、まあ、ボロボロであったなというのが正直なところ。
気持ちばかりが焦って身体が全然ついてゆかず、簡単なところで台詞はとちるしそもそもテンポは遅くて間延びしまくりだし、流れと段取りを追うので精一杯で、収穫といえば通せたこと、という自虐的な発想すら浮かんできてしまうような出来であった。

ただ、この結果についてはそれほど焦りを感じている訳でもなくて、それは何故かといえば、ボロボロであったのは事実だけれども、ボロボロなりにちゃんとその駄目だったところは一つひとつ明確な理由があったので、それらを確実にひとつずつ潰してゆけば、作品のクオリティは間違いなく向上するであろうことが保証されているだろうということもわかったためである。

が、そうはいっても残り稽古回数は2回。
生半可な集中力で臨んでいては確実に間に合わないであろうこともわかっている。

今日のようなくたびれた状態のままで稽古場へ来るようでは、全く以てお話にならないのだ。
いくら直前まで予想外の渋滞に巻き込まれ、ろくすっぽアップもできないような状態で臨まねばならない状況であったからといって、それは創作の場においては言い訳でしかなく、そういった理不尽な状況にも対応してゆかねばならないのが俳優の責務である。
そこを勘違いしてはならない。
厳しい状況下であるならば、その状況を利用するくらいの強かさが必要だ。

観客へは創り手の都合なんか関係ない。
そこのところの意識の持ち方を、今一度、考え直してみるべきだと思う。

≪備忘録≫
・駄目出しでも言われたが、発する言葉に生理感覚がないために単なる状況読み上げ係になってしまっている。地の文担当ではあるが、それと同時に、役も自分には与えられているのだということを忘れてはならない。自らの発する言葉に対し、どのように思っているのか、感じているのか、そこら辺を逐一明確にしてゆく必要がある。それで初めてこの作品の面白みが生まれてくる。

・地の文を読んでいる時と登場人物の一人になっている時の差が曖昧。もっと明確に分けてゆかないと、お客さんの混乱の種になるし、何より作品全体が締まらなくなってしまう。舞台上で起こることはちゃんと一つひとつ意図を込めているのだから、演者がメリハリをきっちりとつけてゆかねば骨抜きとなってしまう。それだけは絶対に避けねばならない。

・これは一つ前のことにも繋がるけれども、とにかく舞台上での行動の一つひとつが雑すぎる。もっと気を入れてひとつずつの行動を起こすべきだ。何となくでは決してやらない。そしてうまくいかないところは稽古外の時間を使ってでも確実に解消させておく。それが俳優としての最低限の責務のはずだ。

【次回稽古(1/17)に向けて】
◆宿題…今日の通しの細かなふりかえり
◆テーマ…役としての言葉への向き合い方


横山 真
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by yukinone_makoto | 2013-01-17 17:09 | 稽古場日記
1/14(月)18:30~22:00 @10-BOX box-3

【外界への印象】
《天候》
●大雪
・とにかく雪、雪、雪。歩くのがやっとな感じ
《空間》
・なんだか狭く感じる

【稽古前の身体状況】
・左膝が猛烈に痛む
・腰も重い
・呼吸が浅く、声も張りがない
・右目が痛む
・猫背

【今日のテーマ】
◆役として、どう立つか

【ふりかえり】
本日は、大雪の影響もあってメンバー全員が集まれず、当初予定していた通し稽古を行うことができなかった。
なので前半は衣装合わせ(装飾品などの小物の割り振りなど)を中心に行い、後半で未消化部分の確認と共有、そして解消のための返し稽古を軽く行う感じで稽古そのものも早めに切り上げることとなった。

個人的に、まだ言葉がもうひとつ身体へと馴染みきれていないのを感じているため、正直に言えば早めに通しを行って全体像を見渡せる状態にだけでもしておきたかったところではあるのだけれども、しかしできないものはできないので仕方ない。
まあ、前向きに考えてみれば前日まで丸福ボンバーズの本番を行っていた身なのでその疲労の蓄積もあるだろうから、軽めの稽古で早めに切り上げ、身体のケアを徹底的に行えるチャンスができたともいえる訳だ。

どうにもならないことに未練を残してやれることをやれないのが一番よくないことだし、今のこの与えられた条件の下でベストを尽くすことだけを考えてゆこうと思う。
通しができなくなったわけでもなし、ならばその通しで最大の成果をあげられるように今を過ごすことを考えればいいのだ。

本番までの残り稽古はあと3回。
一瞬一瞬を無駄にせず、しっかり生きた時間とできるように務めたい。

【次回稽古(1/15)に向けて】
◆宿題…行動一つひとつの整理
◆テーマ…強度ある身体


横山 真
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by yukinone_makoto | 2013-01-16 16:46 | 稽古場日記
1/13(日)18:30~22:00 @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・昨日に引き続き気候は穏やかだけど、夕暮れ辺りからは急に冷えだした
《空間》
・いつもと変わらないはずなのに、何故かごちゃっとした印象がする

【稽古前の身体状況】
・身体が全体的に重い
・呼吸が浅い
・頭の中は妙にクリアな感じ
・単純に眠い
・左脚の膝が若干痛む

【今日のテーマ】
◆とにかく楽しむ

【ふりかえり】
本日も、本番を終えてからの稽古参加。
但し昨日とは違って1ステのみで、その後のバラシも行ってきた上での参加であった。

そんな中での稽古ではあったのだが、昨日のいい状態とは打って変わって身体も心も思うように動いてはくれず、それほど大きな発見もないままに終えてしまったなと、そんな不完全燃焼な感じの稽古であった。

疲労の蓄積のせいなのか、それとも一度緊張の糸が切れてしまったことが原因なのか、たぶん色んな要素が複合的に絡み合っての不完全燃焼感であったのだろうけれども、これを昨日の調子のよさと比較してみることで見えてくることは沢山ありそうな気はしている。

例えば、二匹目の泥鰌を狙って昨日のいい状態をなぞってしまっていた、とか、急遽決まったゲスト出演の本番をやり終えたこともあってほっとしてしまい一気に疲労が自覚され出してしまった、とか、思い当たることはいくつかある。
いずれにせよ、わかったこととしては、「余計な力は抜けていた方がいいが、緊張感までなくなってしまうのはマイナスにしかならない」ということと、「地道な土台作りに勝る調子向上の手段はない」ということであった。
やはり楽はできない、ということか。

しかしまあ、それを体験的に理解できたことはとても大きなことだと思っていて、自らの調子を上げてゆくためにはお手軽な方法なんてないんだってことを痛感させられたことで、やっぱり地道に勝る近道はないのだなと、そう肚を決めることができたのであった。
不安ならば、ひたすらに反復訓練を重ねてゆくしかないのだと、それ以外の手段で手に入れられたものなど、ちょっとしたアクシデントですぐに手元から零れ落ちてしまうものなのだと、そう再認識できた。

本番まで一週間を切った。

自らに言い訳の余地を残すことなくしっかり準備を行って、今やれるベストのものをお客さんの前に提示させられる状態に持ってゆきたい。
それができないと、お客さんと最高の状態で同じ時間と空間を共有することができない訳で、それは創り手として決して許されることではないと自分は思っているので。

【次回稽古(1/14)に向けて】
◆宿題…身体を休ませる
◆テーマ…役として、どう立つか


横山 真
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by yukinone_makoto | 2013-01-14 16:39 | 稽古場日記
1/12(土)18:30~22:00(横山19:30入り) @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・春かと言いたくなるほどの穏やかな気候
《空間》
・慣れてきたためか、気の行き届いていない箇所が減った気がする

【稽古前の身体状況】
・身体が覚醒している感覚が強くある
・腰が落ち着いている感じ
・呼吸が落ち過ぎず上がり過ぎず、とてもちょうどいい
・すぐに笑いたくなってしまう変な感じ
・どこかにとらわれることなく全体を俯瞰できる状態

【今日のテーマ】
◆身体で語る

【ふりかえり】
今日は、直前まで『丸福ボンバーズ』の本番であったため、入り時間を稽古開始より1時間遅らせてもらい、本番が終わり次第即この稽古場へと向かう、という強行軍での稽古参加であった。

しかし不思議なことに、2ステージを経ているはずなのに調子自体はなかなかによく、たぶん今回の創作の中では最もいい精神状態で稽古へと臨むことができた。
おそらく、本番での緊張感をいい感じに保ったままで稽古場へと来ることができたからなのだろうなと思っている。
身体的にも余計な力が抜けていて、いい具合に適当な姿勢で舞台上へと立てていた。

そう、こういうことなんだろうなと思う。
たしかに今回の自分の役目は、ミスがなくて当然の、ひとつのミスが命取りとなるような役割ではあったりする。
が、だからといってミスを恐れてしまっていては何もできないし、そんな精神状態で臨んでいては面白いことなんか到底やれはしないだろう。
むしろそういう強迫観念にも似た意識で臨んでしまうからこそ、過剰な緊張を生み、ミスをし易い身体に自らを仕立て上げてしまうのだと思う。

たしかにミスは怖い。
が、ミスはゼロにすることは無理なことかもしれないが、可能な限り減らす努力はできる。
また、仮にミスをしてしまっても、その後のリカバー次第ではその時のミスをミスと思わせることなく逆によりよい方向へと利用することだって不可能なことではないと思う。

だからこそ、今回のこのテキストを徹底的に身体へと馴染ませ、精神的な余裕(油断とは全く違った次元での)を持てた状態で一つひとつの言葉と向き合える状態を作っておくべきである。

そのためにはやはり、地道な反復訓練を重ねてゆく以外に道はない。
それでしか、この恐怖を克服することはできないのだと思う。

但し克服するとはいっても、恐怖自体は無くせはしないし、常にミスへの不安は付き纏うものではある。
恐怖を引き受け、それに勝る強い意思と強度ある身体で以て、乗り越えてゆくことが、大事なことなのだろうなと、そんな風に思う。

今日のあのいい状態というのは、そんな恐怖を乗り越えてゆくためのヒントが沢山詰まっていたと思うので、しっかりとフィードバックして、今後に繋がるようにしてゆけたらなと。

【次回稽古(1/13)に向けて】
◆宿題…今日のいい感覚をしっかりフィードバックしておく
◆テーマ…とにかく楽しむ


横山 真
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by yukinone_makoto | 2013-01-14 15:38 | 稽古場日記
1/9(水)18:30~22:00 @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・今朝降った雪が凍ってめちゃくちゃ滑るし、寒い
《空間》
・何故か天井が低く感じた

【稽古前の身体状況】
・妙にふわふわしている感じ
・右側にばかり意識が割かれる変な感じ
・肌がぱさつく
・腰がだる重い
・鼻が詰まっている

【今日のテーマ】
◆肚を決める

【ふりかえり】
本日もキャストが全員揃わなかったため、昨日に引き続き細かい部分の打ち合わせを行いつつお互いの行動のすり合わせを図った。

舞台上での一つひとつの行動がだいたい決まってくると、やはりというか何というか気になってくるのは役としての在り方の半端さだ。
先日の日記にて書いたように、「役として、語りを行う」という方針そのものは決まったのだが、まだそれがうまく自らの身体へと落としこめておらず、そのためにキャラ頼みで言葉をこねくり回しているような状態に陥ってしまっているように感じるのだ。

おそらくは、まだテキストの言葉そのものが身体に馴染みきれていないために役への意識と言葉への意識の比率として言葉の方が大きいために役が単なる形だけになってしまっているのではないかと思う。
要は、言葉を追うことでいっぱいいっぱいになってしまっていて役の生理の部分にまで突っ込めていないのだ。

単なる見た目の形だけでなぞっているうちは、それは役ではなくキャラクターでしかないと思う。
今の自分はまさにそんな状態である。

思うのは、一度言葉から自らの役を切り離してみることが重要なんじゃないのか、ということ。
だって、今回のテキストと役は全く別の次元から生まれてきたものなのだから、テキストと連動させようとしてもなかなかうまくいかないのが当然のことなのだ。

だからテキスト云々は完全に切り離してしまって、その上でもっと突っ込んで自らの役についてを考えてみることが今回の創作では重要なことなのかもしれない。
これは通常の役との向き合い方とは多少勝手が違うかもしれないが、しかし、これまでのやり方を適用させてみてここまではうまくいかなかったのだから、ここらで思い切った手を打ってゆく必要があると思う。

だいたい、テキストに沿って「このテキストだったらこういうキャラが面白いな」などと考えて創り出された役でテキストと向き合うよりも、テキストとのすり合わせとは全くかけ離れたところで生み出された役でテキストと向き合ってみた方が思いもしない方向へと事態が転がってゆきそうなのだから、クリエイティブな稽古が望めるのではないかと思う。
逆算で創るのではなく、それぞれを別の次元で創り上げて、それらを組み合わせた時の化学変化で生まれたものを掴んでゆく方がきっと面白いものが生み出せるのではないかなと、そんな気がする。

という訳で、ここらで切り替えてみようかなと。

【次回稽古(1/12)に向けて】
◆宿題…役について、テキストを度外視して突き詰めて考えてみる
◆テーマ…身体で語る


横山 真
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by yukinone_makoto | 2013-01-10 03:00 | 稽古場日記
1/8(火)18:30~22:00 @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・「底冷え」という表現が似合うような強烈な寒さ
《空間》
・床が冷た過ぎる

【稽古前の身体状況】
・身体全体が重く、また硬い
・意識のフォーカスを何故か絞りにくく、注意力が散漫
・猫背
・どうも動きがコンパクトに収まってしまいがち
・前方への意識ばかりでそれ以外へのアンテナが鈍い

【今日のテーマ】
◆口だけにならず、身体で言葉を発する

【ふりかえり】
本日は、キャストが全員揃わなかったこともあり、おさらいを兼ねてこれまでに創ってきたシーンを役者間で細かく打ち合わせつつ問題点をひとつずつ虱潰しに解消させてゆく形で行っていった。

今回の作品は、アクティングエリアの割に人数も多く、また、動きそのものもかなり激しいためそれ相応の綿密な打ち合わせが必要になってくる。
なのでどういうところでどのような連携が必要となってくるのか、というしっかりとした交通整理が重要になってくる。
つまりは各俳優がそれぞれ自分の持ち場だけを把握していればいいという訳にはいかず、一人ひとりが空間の全体像を把握した上で自らの役割を果たしてゆこうという意識付けが徹底されていなければならないのだ。

雰囲気でなんとなく、は必ずや命取りとなる。

ふと思ったのだが、この感覚、詰め将棋に似ているような気がする。
まあ、正着手なんてものは演劇創作においては幻想でしかなく、打つべき手は無限に存在しているのだから厳密に言うならば詰め将棋などとは全然違うものではあるのだが、しかし、「これでいこう」とした後の道筋の組み立て方や、一手のミスが命取りとなってしまうところなどは非常にそっくりであるなと思うのだ。

だからこそ、舞台上において自らのとる一つひとつの行動には必然性を持たせて行ってゆくことが必要となってくる。

翻って、自らを省みてみると、まだまだ突き詰め方が甘いように思う。
もっと細かく、もっと徹底して、気の入っていない瞬間を一瞬たりとも作らぬよう取り組んでゆこうと思う。

【次回稽古(1/9)に向けて】
◆宿題…今日の変更点のおさらい
◆テーマ…肚を決める


横山 真
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by yukinone_makoto | 2013-01-09 17:17 | 稽古場日記
1/6(日)13:00~22:00(横山15:30~18:30抜け) @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・日差しが気持ちよい
《空間》
・昼からの際には開放感が違うなと感じた

【稽古前の身体状況】
・昨日に引き続き左目が痛む
・身体が全体的に硬い
・鼻が詰まっているせいで気付くと口呼吸になっている
・右膝に痛みがまだ残っている
・呼吸がもうひとつ落ちきらない

【今日のテーマ】
◆言葉一つひとつのイメージを正確に

【ふりかえり】
やはりというか何というか、言葉を伝えるということはこんなにも難しいことなのだなと、そんなことを改めて痛感させられた今日の稽古であった。

今回の自分は、先日も書いたが地の文を担当しているのだが、しかし普通の朗読劇とは違ってこの地の文を担当している自分にもキャラクターというか、役が存在している。
もう少しわかり易く書くと、地の文を読む、というのは役割であって、演じるべき役はまた別に存在しているのだ。
つまり、今回の作品にはテキスト以前に一人ひとりに演じる役があって、その役がこの『一言主の神』というテキストを読み聞かせている、という構造になっているのである。

ただ単純に自分として文章を読み、それを観客に聞かせるのではなく、ひとつフィルターを挟んだ上での読み聞かせ、ということになる訳だ。

まあ、それでも登場人物を担当している人はその役として他の役との関係に集中して台詞を読めばよいのだけれども、地の文となると話は別で、関係を取るべき対象は他の役ではなく観客なのである。
役として、テキストを通して観客と関係を取ってゆくのだ。

個人的に、そこが今回の作品を創ってゆく上で非常に難しく、厄介なポイントなのだと思っている。

今の自分は、役としても語りとしてもどっちつかずの非常に中途半端なスタンスで舞台上に立ってしまっているように感じている。
別にどちらかに重心を置かねばならない訳でもないのだろうけれども、しかしだからといって中途半端なままで創作に臨んでしまうことが得策とも思えない。
偏らないのであれば、ちゃんとその半端な位置に身を置くのだということを選択するということも創作にとってはとても大事なことなのだから。

おそらくなのだが、「役として、語りを行う」という在り方が一番ベターなのかなと今の時点では思っている。
要は、「役か語りか」という二者択一の在り方で考えるのではなく、それぞれを位相の違うものとして捉え、両立させることができないか、と発想してみてはどうだろうか、ということである。
但しそれを行う際に気をつけねばならないことは、「語りの拙さを役のキャラクターでお茶を濁す」という方向に持っていってはならない、ということだ。
それは単純に「逃げ」でしかないと思うし、そんな小細工ではとてもじゃないが一時間もの時間を成立させることなど不可能だと思う。

むしろ「こんなキャラなのに語りは完璧」というような状態であった方が観ていても面白いし、表現をする上でも選択肢が増えるので作品が今後大きく育ってゆけるのではないかとも思う。
なので、やるべきこととしては、まずは語りとして必要な作業は常日頃から徹底して行うようにし、その上で役としての在り方を追究していってみることがよいのかもしれない。

そこを意識して、今後過ごしていってみようかと思う。

【次回稽古(1/8)に向けて】
◆宿題…言葉を身体へとしっかり落とし込む
◆テーマ…口だけにならず、身体で言葉を発する


横山 真
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by yukinone_makoto | 2013-01-07 17:05 | 稽古場日記
1/5(土)18:30~22:00 @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・そこまで冷える訳ではないけれども、かなり乾いてる
《空間》
・慣れてきたためか、居心地がよく感じてきている

【稽古前の身体状況】
・腰が重い
・肌がカサカサで少しヒリヒリしている
・左目が痛い
・声の響きの位置が落ちている
・両膝(特に左膝)が猛烈に痛む

【今日のテーマ】
◆強度のある身体

【ふりかえり】
年末年始の休みを挟んで2013年一発目の稽古。
今回はまず、衣装合わせから始めた。

衣装の方向性がはっきりとしてくると、それだけでだいぶ作品や役のイメージも見えてくるもので、ああ、なるほどなと納得することが多くなってくる。
特に衣装が特殊な感じになればなるほど役の動きや細かな所作にも影響されてくるものなので、そういう作用もあるのかもしれない。
なのでこれだけ早い段階で衣装が決まったのは、役と向き合う上で非常に大きな助けになってくるなと思っているので、しっかりと活かしてゆきたいなと。


さて、そんな中で迎えた稽古はじめであるが、早速立った状態で頭から創ってゆく段に入った。

今回の作品は、小説を扱ったドラマリーディングとなる訳だが、物語の冒頭で中心人物である若武尊の生い立ちについての説明が入る前半に登場人物が集中するため、ここをしっかりと創り込んでお客さんの頭の中をうまく生理整頓させた状態で中盤へと入ってゆかねば作品の魅力を十分に味わってもらうことができない。
つまりは落語でいえば枕の部分に相当する訳で、今回の作品の中で最も重要なポイントである。

特に自分の役割は地の文なので責任は重大である。
自らの中に明確なイメージがなければ聞いている側がイメージできる訳もなく、だからこそ、しっかりとこの作品の言葉達を自らの身体の中に叩き込む必要がある。
誰がどの人物とどのような関係で、どのような思いを持って行動しているのか、それらのことを一つひとつ的確に把握し、その上で、どう色付けして声に乗せてゆくのか。
そこが曖昧なままでは、この作品全てがこけてしまうと言っても過言ではないと思う。

だからこそ、やれることをやれる時にしっかりとやっておかねばなと、そうしなければこの作品はどんなに面白い演出を施してもただのそれっぽいだけの作品となってしまうのだろうなと、そんなことを感じた今日の稽古であった。

【次回稽古(1/6)に向けて】
◆宿題…身体のケア
◆テーマ…言葉一つひとつのイメージを明確に


横山 真
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by yukinone_makoto | 2013-01-06 17:00 | 稽古場日記
12/24(月)19:30~22:00 @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・手先の感覚がなくなるくらいに空気が冷たい
《空間》
・視覚的に騒々しい感じ

【稽古前の身体状況】
・手足の末端が冷えでぎしぎしと動きにくい
・猫背気味
・意識が前のめりで、視野が狭い気がする
・呼吸が浅い
・どうも注意力が散漫

【今日のテーマ】
◆言葉を噛み締める

【ふりかえり】
稽古2日目。
今回、従来の予定では年内は無理であった出演者全員勢揃いとなった。

これは本当に大きい。
というのも、今回の上演形式の構造を考えると、一人でも抜けてしまえば作品が別のものとなってしまうような、そんな性質の作品であるためだ。
従って、全員が揃うのとそうでないのとでは全然稽古の進展具合が違ってくる。

それは一俳優として参加していても当然、大きく影響を受けてくるもので、特に今日は最初から最後までを正式な役割分担のもとで読むことができたため、音声のみながらも作品の全体像が早い段階で見渡すことができたのはとてもよかったなと思う。

そんな全員揃い踏みの本日稽古であったのだが、自分個人としてはこれからの苦戦を予感させられる通し読みであったなと実感している。
時代ものとも現代ものともつかないような妙なバランスで成り立っているこの言葉遣いへの付き合い方を、まだ見極めきれていないためである。

言葉が面白いからといって馬鹿正直にそのまま書いてあることを普通に読んでみても、それはただそれっぽいだけの何の面白みもないような状況説明係にしかならないし、かといって奇をてらったようなアプローチで臨むには言葉の強度的に必ず齟齬が生まれてくるであろうことが予測されるだろう。
やはり、強度のある言葉には強度のある身体で対抗してゆくしかないのだろうなと、そう思う。

そこで、本日の稽古後に澤野さんからも提案があったことなのだが、次回年明けからの稽古では、強烈な身体性を持った上で、この言葉達へと立ち向かってゆくこととなった。
正直自分にとってこのベクトルでのやり方は全くの未知の領域であり、うまくいくのかはわからない。

が、そうはいっても、決して無理なことへ挑もうとしている訳ではないし、たぶん徹底した準備と強い集中力を以て稽古へと臨んでゆけば必ずや光明は見えてくるのではないかと、そんな確信はある。
俳優としての意地を、ここで見せられるよう、決死の覚悟で臨んでゆこうかと思う。

おそらくは年明け後の最初の3日間の稽古が勝負となるのではないかと思っているので、心してかかりたい。

【次回稽古(1/5)に向けて】
◆宿題…台詞は入れてしまう
◆テーマ…強度のある身体


横山 真
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by yukinone_makoto | 2013-01-04 00:07 | 稽古場日記