演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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8/6(水)『ごほんごほんと~』 稽古初日

8/6(水)18:00~22:00 天候:曇り時々晴れ

【外界への印象】
◆気候:昼間に比べたら暑さも湿気も落ち着き、過ごしやすい気候
◆空間:多少狭い気もしたが、音もよく通り皮膚感覚的にも不快感は全くない

【稽古前の身体状況】
●頭の中にほんの少しだけ霞がかかったような、ボーッとした感覚
●首の後ろを中心に詰まっている
●意識のフォーカスが絞りやすい、適度な集中具合

【本日のテーマ】
◆やろうとするのではなく、やりたいという心の働き掛けに従う

【本日の稽古レポート】
『ごほんごほんと絵本は鳴く』の稽古が始まった。

本日は、そのキャスティングを兼ねた読み合わせと、マームとジプシーという団体において、参加者一人ひとりが作品へどう働き掛けたらよいのかを探るためのメニューをいくつか行った。
そのメニューをここで挙げると、

◆一人ずつ指定のエリアに登場し、人の登場の度に舞台上の空気感の変化を味わう
◆2人1組になり、即興で別れ話をする(同時進行で行っている他の組の事も無視しない)
◆テキストを用い、台詞と台詞のあいだで敢えて限界まで間をとって会話をし、繰り返す毎にそのスピードを上げてゆく
◆台詞の掛け合いを最高速で行う

といったもの。

後半行った台詞のスピード変化系のメニューをやっていて面白いなと感じたのは、どんなに台詞のやりとりのスピードを変化させたとしても、心の動きのスピードまでは変えられないという事だった。
瞬発的な反応(驚きや発見など)に関しては特にそうで、何かに気付く時はやはり一瞬の出来事だし、ゆっくりじわじわと気付いたりはできない訳だ。
だからこそ、もし観客へ同じ印象を与えながら台詞のスピードだけを変化させたい時には、何か他の仕掛けが必要になってくるのではないかという事に気付いた。

また、これまでのマームでは役者に対して「自分の役の行動をどういったモチベーションで行うか」という点をクリアにしてゆく事に重きを置いてきたのだが、そこに「どうしたら相手の心が動くような働き掛けができるのか」という点の精度を上げる作業を加える事ができれば、もしかすると作品に安定感が生まれるのではないかと、演出の藤田君は一通りのメニューをやってみて気付いたようだ。

自分もその話を聞いてみて全くの同感だった。
一艘の船だけでは大波に耐える事は困難だが、数艘の船が互いを鎖で繋げ合ってしまえば多少の波でもびくともしなくなる。

前回までに見られたステージ毎のクオリティのムラ。
これを解消する事は今公演における大命題のひとつであり、その意味でもこれは非常に重要な気付きである事は間違いないと思う。


ここからは個人的な話。
今回、4回目の参加にしてようやくマームの芝居との向き合い方に手応えを感じている。
前回の公演が終わってからの1ヶ月半ちょっとの間、自分はこのマームの芝居との向き合い方について1日たりとも考えなかった日はなかった。
それくらい、過去のマーム参加公演での「他の役者さんと芝居が異質だ」というお客さんの感想が悔しかったのだ。

しかし、まだまだ手応えの段階であるのだから、決して気を弛める事なくその感覚をしっかりと身体に馴染ませてゆこうと思う。


今回もだいぶホンが面白いものに仕上がっているし、これまでのチャレンジ具合に全くひけをとらない、、、むしろさらにチャレンジ度が上がっている公演になりそうです。

どうぞ、2ヶ月後の本番を楽しみにしていて下さいませ。


【次回稽古へ向けて】
◆宿題:もらったところまでの台本は全て台詞を入れる
◆テーマ:目や耳に入ってきたものをなかった事にしない


横山 真
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by yukinone_makoto | 2008-08-07 07:40 | 稽古場日記