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演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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6/12(水)『ドコカ遠クノ~』 本番2日前

6/12(木)13:00~22:00(場当たり18:00~) 天候:雨のち曇り

【稽古前の身体状況】
●首・腰の張り
●意識がふわふわしていて、なんとなく散漫
●にも関わらず、身体は重い

【本日のテーマ】
◆役をもっと軽く

【本日の稽古レポート】
今日は、エキストラさんの出演シーンの場当たりを行った。

…なんだこれは…と素直に思った。
はっきり言って面白過ぎる。

ある程度の面白さは想定して藤田君もエキストラの起用に踏み切ったのだろうが、これほどまでとは思いもしなかったようで、彼のこの試みは今作における大ファインプレイではないかとさえ思えた。

作品全体が、日を重ねる毎に面白くなっている。
一日一日の稽古でここまで進化し続ける事のできる座組と、その循環を産み出している藤田君、、、役者としてマームに関われている事は本当に幸せな事だと実感している。


さて、自分の方はというと、ここにきてまた調子が狂ってきている。
どうも今一つ集中しきれない状態なのだ。

6/4以来毎日が全日稽古な訳で、当然疲労もピークに達しているだろう。
また、やるべき事も気にすべき事も増えてきて、稽古の時とは感覚が違って当たり前だ。

だからこそ、稽古の時以上の入念な準備が必要になってくるのだが、近頃それができなくなってきているように感じる。
たしかに小屋入り以後はスケジュールも詰まっており、時間もなかなかとれないのは仕方のない事なのだが、それは作品の出来不出来とは一切関わりのない事であるはず。

時間がないのならば作るしかない。
第一、しっかりと準備が行えた方が作品との向き合い方にも好影響を与えるはずだし、もしかするとそこからよいサイクルに突入できる可能性だって十分に考えられるはずだ。

目先の楽を追うのではなく、やるべき事をきっちりとやってゆく意識は絶対に忘れてはならないと思う。

あと、これまでの稽古で行ってきた事をもう少し信じてよいのではないかという気もする。
というのも、本番を意識するあまりに、少々段取りに縛られてしまっているような傾向が見られるからだ。

これまでの稽古を信じ、今縛られているものを、勇気を持って手放してみよう。
「状態だけを作って、舞台上にただ存在する」意識で明日は挑もうかと。


【次回稽古への宿題とテーマ】
◆宿題:引き続きこれまでのおさらい
◆テーマ:手放す


横山 真
by yukinone_makoto | 2008-06-13 00:46 | 稽古場日記