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演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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4/6(日) 『ドコカ遠クノ~』 稽古初日

4/6(日)18:00~22:00  天候:晴れ

【本日の身体状況】
●花粉症の影響か鼻づまりが見られ、それに伴い呼吸が高くなっている
●肩から首にかけて、筋肉が凝っている

【本日のテーマ】
◆分析するのではなく、味わう

【本日の稽古レポート】
いよいよマームとジプシー6月公演の稽古が始まりました。
今回の座組は、以前に一度はマームに出演した事のあるメンバーを敢えて選んだとの事。
それだけにこれまでの団体としての積み重ねがより鮮明に表れる公演となるであろう事が予想されます。

本日の稽古の進行としては、

・簡単な挨拶と公演に向けて諸々の説明
・台本読み
・キャスティング

という流れ。

台本もまだまだ未完成ではあるものの、藤田君から受けた説明から想像するに、今回の戯曲もチャレンジ精神に満ちた素敵な作品となりそうな予感。
前作の『ほろほろ』とはまた違った方面から、しかももう一段ハードルを上げた上で「多重シチュエーション劇」というものにアプローチをかけようという試みは、それだけで稽古に対するモチベーションを上げてくれるくらいに魅力的な挑戦に思えた。
つくづく藤田君の貪欲さには感嘆させられます。

キャスティングについては、男性が自分一人だけという事もあり自分の役はほぼ決していたと思っていたのだが、一度だけ女性の役を振られた事でキャスティングそのものが俄然楽しくなった。
というのも、役が決まっているのだという思い込みからか、キャスティングの段階にも関わらず「この役にどう取り組んでゆこうか」という思考に流れてしまい役に対する発想に多少の固さが見られたのだが、この一事によって遊び心が生まれ、いい意味で無責任に言葉と向き合うことができた。
具体的にいうと、芝居に余計な飾りをつける事をしなくなり、その場に起こった現象に対しての素直な反応が自分の次の行動へ繋がってゆくという、非常によい循環が生まれていた。

これまでも身体で考える事の重要性は重々承知していたつもりだったのだが、やはり頭の中での想像と実際では雲泥の差があるのだという事をまざまざと痛感させられた気がする。

さて今後問題になってくるのは、キャストも決まりルールも増え、自分の役と向き合う時間が増えてからでも、諸々の制限にとらわれず今回のようにニュートラルな心持ちで稽古に取り組めるか、という点。
「新鮮さ」と「再現性」という一見相反するものを如何にして同居させるのか、今回の公演でもその点との闘いになってくるかと思います。

明日の稽古ではキャストのNGの関係もあり自分の出番のシーンはないけれど、作品に触れている時間はなるべく多く取りたいので顔は出すつもりです。


【明日への宿題とテーマ】
◆宿題:今回の作品の舞台となる「電車」という空間の「構造」「人」「特色」が実際にはどうなっているか、改めて注意深く観察してみる
◆テーマ:「創り手」という視点から少しずらして他のシーン稽古を見てみる


横山 真
by yukinone_makoto | 2008-04-07 00:56 | 稽古場日記