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演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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1/9(水) 『一言主の神』 稽古6日目

1/9(水)18:30~22:00 @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・今朝降った雪が凍ってめちゃくちゃ滑るし、寒い
《空間》
・何故か天井が低く感じた

【稽古前の身体状況】
・妙にふわふわしている感じ
・右側にばかり意識が割かれる変な感じ
・肌がぱさつく
・腰がだる重い
・鼻が詰まっている

【今日のテーマ】
◆肚を決める

【ふりかえり】
本日もキャストが全員揃わなかったため、昨日に引き続き細かい部分の打ち合わせを行いつつお互いの行動のすり合わせを図った。

舞台上での一つひとつの行動がだいたい決まってくると、やはりというか何というか気になってくるのは役としての在り方の半端さだ。
先日の日記にて書いたように、「役として、語りを行う」という方針そのものは決まったのだが、まだそれがうまく自らの身体へと落としこめておらず、そのためにキャラ頼みで言葉をこねくり回しているような状態に陥ってしまっているように感じるのだ。

おそらくは、まだテキストの言葉そのものが身体に馴染みきれていないために役への意識と言葉への意識の比率として言葉の方が大きいために役が単なる形だけになってしまっているのではないかと思う。
要は、言葉を追うことでいっぱいいっぱいになってしまっていて役の生理の部分にまで突っ込めていないのだ。

単なる見た目の形だけでなぞっているうちは、それは役ではなくキャラクターでしかないと思う。
今の自分はまさにそんな状態である。

思うのは、一度言葉から自らの役を切り離してみることが重要なんじゃないのか、ということ。
だって、今回のテキストと役は全く別の次元から生まれてきたものなのだから、テキストと連動させようとしてもなかなかうまくいかないのが当然のことなのだ。

だからテキスト云々は完全に切り離してしまって、その上でもっと突っ込んで自らの役についてを考えてみることが今回の創作では重要なことなのかもしれない。
これは通常の役との向き合い方とは多少勝手が違うかもしれないが、しかし、これまでのやり方を適用させてみてここまではうまくいかなかったのだから、ここらで思い切った手を打ってゆく必要があると思う。

だいたい、テキストに沿って「このテキストだったらこういうキャラが面白いな」などと考えて創り出された役でテキストと向き合うよりも、テキストとのすり合わせとは全くかけ離れたところで生み出された役でテキストと向き合ってみた方が思いもしない方向へと事態が転がってゆきそうなのだから、クリエイティブな稽古が望めるのではないかと思う。
逆算で創るのではなく、それぞれを別の次元で創り上げて、それらを組み合わせた時の化学変化で生まれたものを掴んでゆく方がきっと面白いものが生み出せるのではないかなと、そんな気がする。

という訳で、ここらで切り替えてみようかなと。

【次回稽古(1/12)に向けて】
◆宿題…役について、テキストを度外視して突き詰めて考えてみる
◆テーマ…身体で語る


横山 真
by yukinone_makoto | 2013-01-10 03:00 | 稽古場日記