演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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12/22(土) 『一言主の神』 稽古初日

12/22(土)19:30~22:00 @10-BOX box-6

【外界への印象】
《天候》
●曇りときどき雨
・雨、ではあるけれども空気は乾いている
《空間》
・窓側にどうも意識が引っ張られる

【稽古前の身体状況】
・重心が高い
・腰が重い
・乾燥で顔がぱさぱさする
・気付けば歯を食いしばっている
・猫背

【今日のテーマ】
◆呼吸をゆったりとできる身体

【ふりかえり】
数年前に観客として触れ、いつか出演したいと心の底から思っていた『杜の都の演劇祭』。
この度その念願が叶い、俳優として参加することとなった。

基本的にはドラマリーディングの形式での公演で、会場もバーでの上演となるため、通常の劇場公演とは色々と勝手が違うことが予想される。
また、稽古期間も短い(というより、稽古日数が少ない)ため、短期集中で一気に創ってゆかねばならなくもある。
そのため、先の『方丈の海』の時のような長期的スパンでの稽古とはまた違った創作への臨み方が要求される。

今回は、じっくりと腰を据えて創るには時間が短く、瞬発的な発想の筋力が重要になってくるのだろうけれども、しかし、だからといって土台の部分を強固なものとすることは決して忘れてはならず、その両者のバランスを如何にしてとってゆくのかについて常に意識しておく必要があると思う。

たしかに勢いというか、一気呵成に作品を組み上げてゆくような腕力のようなものがなければこの公演を成り立たせることは厳しいものがあるかもしれない。
が、それだけでは行き当たりばったりの底の浅い、薄っぺらいだけの作品で終わってしまう危険も大きく孕んでいると思うのだ。

だからこそ、今回の創作環境への対応は十分にしてゆく必要はあるが、しかしそれが「今回の創作にあたっての条件がこれだから、、、」という妥協になってしまうことは決して許されない、ということである。
やはりやるからにはこの条件がむしろ強みにできるような臨み方でゆく必要があるのだと思う。
それでこそ、この作品を「今、ここ」で行う必然性が生まれてもくるはずだからだ。

ではそのためにはどうしたらいいのか?それはおそらく、現状をいい悪いで捉えずに、ただ目の前の状況と自分達のやりたいこととを照らし合わせてみた時に何が最も適した選択なのか、それを常に探りながら臨むことが重要になってくるのだと思う。
一見すると悪条件に見えるようなことでも、少し角度を変えて見てみればその条件の下でしか行えないようなことが見付かるかもしれない訳だから。
そうやってどんどんと現状を利用してゆこうとする心持ちで臨むことが、今回の創作の鍵となってくるのではないかなと、そんなことを思っている。


そんなこんなで稽古初日の今日はどのようなことをしたかというと、今回の作品の演出を務める澤野さんから俳優達に創作してゆくにあたって望むことを、まずは言葉で、そしてそれにプラスして少し具体的にどうアプローチしてゆくかのヒントになるであろう身体の作り方のようなものを提示していった。
基本的には、自分の中で考えていたドラマリーディングの考え方にかなり近い発想であるなとは思っていたので、その点ではスタートを切り易いのかなと思っていたが、ただ、その反面、今回使用するテキストがなかなかに曲者になってくるなと、初読を終えた際にそんな気がした。

恥ずかしながら町田康氏の著書そのものを初めて読んだ訳なのだが、この方の言語感覚というか作品における言葉の扱い方は非常に独特で、しかも音声化を目的として書かれたものでもないこともあって今後の創作ではなかなかに苦戦するのであろうなということが容易に想像できた。
特に今回のキャスティング的にも自分は地の文(台詞以外の風景描写など)担当なので、この暴れ馬とも言えるような言葉をうまく乗りこなさなければ作品そのものの出来にも大きく関わってしまうだろう。

そんな厄介な言葉達に今後どのようにして向き合ってゆこうか。
心してかかってゆかねばなと思いつつ、しかしこんなにも挑み甲斐のあるチャレンジを用意してもらえたことに感謝もしつつ、本番までやれる限りのことを尽くしてゆきたいなと思う。

【次回稽古(12/24)に向けて】
◆宿題…初読で感じたことを丁寧にフィードバック
◆テーマ…言葉を噛み締める


横山 真
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by yukinone_makoto | 2013-01-04 00:01 | 稽古場日記