演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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8/17(金) 『方丈の海』稽古52日目

8/17(金)20:00~22:30 @卸町イベント倉庫

【外界への印象】
《天候》
●曇りときどき雨
・結構な暑さだったが、雨が降ったら一気に過ごし易くなった
《空間》
・風がないせいで空気が篭り、暑さがじわじわくるような感じ

【稽古前の身体状況】
・首の痛み、動かすとまだ痛むがだいぶ楽にはなってきた
・右腰は相変わらず重く痛む
・身体全体がぼんやりと重だるい感じ
・手足の末端が熱を持ってしまってどうにもすっきりしない
・さほどきつくはないのだが、腹痛が常に襲ってくる感じ

【今日のテーマ】
◆やりたいことはきっちりやりきる。間違う時はきっちり間違う。

【ふりかえり】
今日は昨日の続きから、後半のシーンを中心に最後まで細かく返して稽古していった。

なんというかもうここまでくると、ある程度意識的にならなければ自らの行っている一つひとつの行為の穴のようなものを見出すことが難しくなってくるように思う。
これまでの積み上げてきたものが、目の前で起こっている物事を見る目にフィルターをかけてしまうためである。

しかしそれは創作を行ってゆく上では決して避けることのできないことであって、別に悪いことではない。
積み重ねなくして創作は成り立たないからだ。

だからこそ、こまめに自らの行っている芝居に対していちいち疑ってかかる習慣をつける必要がある。
今の自分にとって当たり前のことだと思っているようなことが、結構自らの思い込みによる勘違いだったり、いつもだったら絶対に気付くはずの思い込みだったりすることは、稽古も佳境に入ってくる頃になればなるほど増えてくるものであるからだ。


ただ、自らを省みるといってもそれも限界がある訳で、より万全を期すためにはそれ以外の、自らの外側にも気付きのための仕掛けを設けておく必要があると思う。

まあそれも人によって状況によって色々とあるのだろうけれども、最も有効なのはやはり「共演者と話すこと」なのではないか。
お互いの役について思っていることや感じていること、或いは作品全体のことを話してみるだけでもだいぶ違ってくるはず。
この時期にもなるとそれぞれの役の輪郭もかなりはっきりとしてきているだろうし、人の役に対して抱いている印象もかなり固まってきているのだから、それをお互いでシェアし合うことで、それらに揺さぶりをかけ、場合によっては崩し合ってみて、より強固な役に再構築してみることは作品の更新のためにとても有効な手段であると思う。

そしてたぶん状況によっては衝突もあるだろう。
でもそれは衝突の種が予め存在していた訳なのだから、それを放置しておくよりも、きっちり衝突させていった方がリスクも大きいだろうけれども作品の質の向上のためには必要不可欠なことではあると思う。


そんなこんなで、今後はそういった「共演者との意識や情報のシェアリング」を増やしてゆくことを心がけてゆこうかなと、そんなことを考えている。
作品のクオリティを向上させるためになるものであれば、どんなことにでも手を出してゆくくらいの貪欲さを持って、初日まで残り2週間を切ったこの時間を過ごしてゆこうかと思う。

【備忘録】
・小節の長台詞、今日の出来は中の上くらいであったけれども、ただ、やりながら、自らの身体へどうアプローチしてゆけばこの長台詞をより高みに持ってゆけるのかについてのいいアイデアがふと浮かんだので、これを早速次回の稽古から取り入れてみようかと思う。まあ、身体への負荷はかなり増すだろうけれども(但し怪我などに結び付くような質のものではない)、今後更にこの小節という役を更新してゆくためには必要なことだと思うので、そこは強い意志を持って挑んでゆこうかと思う。

・ラストのシーン、これまでの自分では考えられないような台詞間違いを、最も重要なところでやってしまった。もしあれが本番であったならばまずリカバー不可能な致命傷になっていた。熱量を上げてゆくべき時ほど、それに負けない深い集中を意識すべきだ。高める一方だけに振り子を振り切ってしまっても、簡単に足元を掬われてしまうような底の浅い熱量の想いしか込めることはできない。冷静さと激情は相反しないし、むしろその両方が拮抗していないと本当の意味での熱量には繋がらないと思う。頭寒足熱を心がける。

次回の稽古は8/21(月)になります。

【次回(8/21)稽古に向けて】
◆宿題…雑になってきている細かなところを、一つひとつ確認して潰してゆく
◆テーマ…気持ちはより激しく、集中はより深く


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-08-18 02:17 | 稽古場日記