演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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6/18(月) 『方丈の海』稽古20日目

6/18(月)20:00~22:00 @10-BOX box-3

【外界への印象】
《天候》
●曇り
・じとっと蒸し暑い
《空間》
・視覚的印象:明るさがくっきりしてる感じ
・音:音に濁りを感じるんだけど、嫌な濁りじゃない
・その他:少し埃っぽい?

【稽古前の身体状況】
・腰の痛みがある程度落ち着いたが、まだ鈍く痛む
・鼻と喉がどちらもすっきりしない
・目が少し充血気味
・肩周りがどんより重い
・音に対する注意が少し鈍い

【今日のテーマ】
◆固まってきたものを一度崩してみる

【ふりかえり】
今日は、抜き打ちでこれまでに創ってきた前半部分のシーンの通しを行った。

まあ、個人的には本番のことを常に想定しながら稽古に臨んでいるので抜き打ちであることにそこまで動揺はすることもなかったのだが、しかし返しながらの稽古とでは色々な部分で感覚に違いがあることも事実。
特に滑り出しの部分で躓くと、そのままずるずるといってしまいかねないので、最初の登場シーンには細心の注意を払いつつ臨もうとした訳なのだけれども、その意識の持ち方が逆に焦りへと繋がってしまったのか、最初の登場のシーンはあまり乗り切れずにぬるっとした感じで入ってしまった。

が、いつもであったならばこのままその後のシーンでもずるずると低空飛行を続けていってしまいかねないのだが、今日はそんなことはなかった。

まあ、その理由は色々あるだろうと思う。
登場の次のシーンの相手役が絵永さんであったことも精神的な面での安心感が大きく、変に気負わず落ち着いて立て直すことができたのも大きかったのかもしれない。


しかし今日の場合は、それよりももっと大きな理由というか立て直しのきっかけを得ることができたのだった。
そのきっかけとは、本当に些細なことだったのだが、その絵永さんとのシーン中に足元に置いてあった毛布をたまたま踏んでしまい転んでしまいそうになった、ということであった。
これだけとってしまえば別に大したことでもないし、むしろ転びそうになってしまったのだからアクシデントの部類に入るのだろうが、自分にとってはこの瞬間以降、急激に集中力が増し、自分でも驚くような小節の一面が表に出てくるようになったのだった。

不思議なこともあるものだが、よくよく考えてみると別段それはおかしなことではなくて、あの転びそうになった瞬間、それまで居付いてしまい停滞していた身体に、全身から動くきっかけが与えられたため、それ以降は身体で考えられるようになった、というだけのことであったのだ。
たまたまの偶然とはいえ、あの瞬間の身体の変化の仕方を体験することができたのは、今後の創作において非常に大きな収穫であったかもしれない。
これは活かさない手はないなと。

また、アクシデントをアクシデントと捉えずに、ただの舞台上で起こった一現象として向き合うことができたのは、非常によい傾向だと思う。
だからこその、今日の発見なのだから。

【備忘録】
・上記のアクシデントも手伝ってか、少し今の小節の殻を破るための糸口のようなものを見出すことができたとように感じている。しかしまだそのいい感触も、確信を得るまでには至っていない。従って、攻めの姿勢だけは決して崩さずに、且つ注意深く、そして根気よく、探り続けてゆくよう心がける。

・遊びを入れるべきところで今日は思い切りすべったのだが、あれは敢えてのことで(や、正確には、面白ポイントはここじゃないんだろうなということをわかった上で敢えてそこを推していった、ということなのだが)、お陰であの行動の何が面白いのかがはっきりしてきた。たぶん、あの台詞単体をいじくり回しても駄目なのだ。あの台詞によって何を実現させようとしていたのか、そして、それを妨げているもの、要因は何か。そこを整理して考えてみることで、より遊びを深めてゆくためのヒントに繋がるかもしれない。

・岡田一家とのシーンで、ととがせっかく遊んでくれているのに、返しが中途半端過ぎる。小節ならではの返し方がきっとあるはずだ。今日のような反応だったら誰でもできるだろう。流さないでちゃんと活かし合えるような道筋を探さねば相手に失礼だ。

横山の次回稽古参加は6/21(木)になります。

【次回(6/21)稽古に向けて】
◆宿題…今日の通しによって生まれた課題について一つひとつ丁寧に考えてみる
◆テーマ…流さずに、いちいち応じる


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-06-19 01:12 | 稽古場日記