演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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5/23(水) 『方丈の海』稽古5日目

5/23(水)20:00~22:00 @IQ150スタジオ

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・すっきりはしてるけどそこまでの暖かさは感じない。まあ寒くもないが
《空間》
・視覚的印象:横長な印象があったけれども、よくよく見てみると結構奥行きもあることに気付いた
・音:何かこう、音の輪郭がぼやけるような感じがする
・その他:動くと起こる揺れにたまにびっくりしてしまう

【稽古前の身体状況】
・喉がいがいがする
・呼吸が浅いせいか、声が軽い
・腰が張ってきている
・猫背
・何かこう、色々と緩い

【今日のテーマ】
◆制約の多い中でも、受信を忘れない

【ふりかえり】
今日も昨日に引き続き、台本前半部分を立った状態で稽古。

時間的に2時間ちょいという短時間での稽古であるがために、一回一回の稽古を大切にしてゆかねばなと思うのだが、それがまたなかなか難しいことでもある。

石川さんからの新たな要求に対して一発で応えられるくらいの強い集中力で以て臨むように心がけているのではあるが、その想いだけではどうにもならない部分というのも確実にあって、だからこそ、強い想いと同時にフラットな目線で物事を捉えることのできるような冷静な判断力も備えているような、いわゆる「頭寒足熱」の状態で臨めるように準備せねばならないなと思う。

そういう意味で今日の稽古は、あまりその準備が足りなかったのではないかなという風に実感している。
想いばかりが先行し、「だったらどうすればいいのか」という視点が欠けていたように思う。
たしかに自分が今言われていることは難しい要求ではあると思うけれども、しかし、今は稽古なのだから色々とタブーを設けず試し失敗してみればいいのに自らの演劇観にとらわれて、思い切った失敗ではなく自分の想像の範囲内で収められてしまうような腰の引けた失敗しかできないような探り方しかできなかった。

ただしこれは別に失敗することが大事だという訳ではなくて、失敗しても(自分が)最小限の怪我で済むような挑み方しかできなかったその姿勢の方に問題があるということだ。
稽古場という失敗してもいい場所でやっているのに、自らの見栄にこだわって失敗の仕方にまで気を回してしまっていることが問題だと、そういう訳だ。

だから稽古を返した時にも、Aをやってみてそれとは違うものを求められた時にBではなくA’しか提示ができない状態になっていたのだと思う。
そうやって、失敗した時に被る自らの傷口を最小限に抑えようとしてしまっていたのだ。
まあ、実際にはそれで傷口が最小限で済んでいるのかどうかは分からないし、その傷口だって創作に関わる部分のものではなく、自らの世間体とかプライドとかそういう極々個人的な部分での傷口でしかない訳で、そんなことで創作の足を引っ張ってしまうことの方を、本来は恥ずべきなのだ。

人と一緒に創作しているのだから、そういう自分のことにばかりとらわれて人との向き合いを怠ってしまっていることをこそ、恐れるべきだと思う。
きっと、自分はこの創作の場において今何を優先すべきなのか、そこについて今一度見つめ直し考えてみる必要があるだろう。

【備忘録】

・小節の第一声について。たぶん、登場までに小節が歩んできた道程などをもっと具体的にしてゆく作業、そしてこれまでの小節の人生についてを具体的にしてゆく作業を引き続き行ってゆくことは必須ではあるのだけれども、それと同時に、小節の身体にひとつ何かしらの負荷を加えてみるようなアプローチも必要なのかもしれないなと思った。それは生来持っている身体的特徴でもいいし、何かしらの独特な癖でもよくて、とにかく身体からの仕掛けもなければ石川さんの要求している声は出せないような気がする。但し気を付けなければならないのは決して形だけにならないこと。たとえ身体からの仕掛けであっても、ちゃんとそこに必然を込めることが肝要。

・舞台上での動きを整理する。襤褸とのシーンは今日初めて立ってやった訳だから動きがごちゃごちゃになってしまうのはまあ仕方ない。しかし一度経験した以上、あの状況でどうしたらより見易くできるだろうか、という点についても自分なりに思いを馳せておくことはとても大切なことだと思う。もちろん舞台上に立ったなら目の前の状況に全力で向き合って生きてゆくことが最優先になるのだけれども、しかしそれでも予め想定し、ちゃんと考慮に入れているのかどうかということは、最終的な作品に仕上がった時にはかなりの差となって表れることだと思うので、決して疎かにはしないようにしたい。

・小節の居ずまいについて。まだ身体に落とし込みきれていない、何かの真似をしているような、借り物の居ずまいでしかない状態だと思う。ただ、進むべきベクトルは大外れしている訳ではないと思うので、今感じている違和感のようなものを、一つひとつ明確にし、確実に潰してゆく作業を地道に今は続けてゆこうかと思う。

次回の稽古は5/24(木)になります。

【次回(5/24)稽古に向けて】
◆宿題…今日の稽古で見えてきた舞台上での動きで気を付けるべき箇所の整理
◆テーマ…身体で反応し、身体で考える


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-05-24 13:19 | 稽古場日記