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演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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5/19(金) 『方丈の海』稽古2日目

5/16(水)13:30~16:00 @10BOX box-3

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・やや風が強かったものの、めちゃくちゃ気持ちいい
《空間》
・視覚的印象:やっぱり少しのっぺりしているような印象で、距離感が掴みにくい
・音:ちょっと他の部屋の音がうるさ過ぎて、素直には音が聞けなかった
・その他:開始前にドアを開放していたためか、空気が動いているような感じがした

【稽古前の身体状況】
・身体が左側へやや傾いでいる
・首から肩甲骨の辺りまでがかなりがちがちに固い
・呼吸がふわふわしていて、定まりきってない
・身体のリズムが、妙にゆったりしている
・顎周りが固く、気付くと歯を食いしばってしまっている

【今日のテーマ】
◆会話を、する

【ふりかえり】
稽古再開して2日目の稽古。
今日はそれぞれの役の導入部分を軽く返しつつ、そこへ石川さんの考えなどを話しつつ、という形での進行であった。

やはり戯曲を最後まで読んだ上で序盤部分を返してみると、これまでの稽古でやってきた感覚とはだいぶ変化しているように感じた。
それはたぶん、役が更新されていっている証拠なんだと思う。
意図的に何かを変えようとして変えたという訳ではなく、役に関する情報が増えた結果、自然と変化が生まれてきた、ということだ。
この変化は、今後役と向き合ってゆく中で気付かぬうちに余計な装飾を身に纏ってしまったりした時どこへ立ち戻るべきなのか、それを思い出させてくれるヒントになるかもしれないなと、そんな気がしている。
なので今日の稽古の中で自らがどう変化し人との距離感もどう変化していたのか、それらを一つひとつ整理し、そして忘れないようしっかりと己の身体に刻み込んでおくようにしたい。


【本日の稽古で気付いたこと、反省点】

・2日間の稽古休み中の取り組みによって訛りは前回よりは遥かにマシになったとは思う。が、まだまだ借り物の感は拭えない。訛ろうと意識しなければ話せないのは相変わらずだし、自信がなくなるとすぐにごにょごにょした感じのあやふやな言い回しにして誤魔化そうとしてしまう傾向がある。もっと一つひとつの台詞を丁寧に、そして言い方だけにならぬよう「何故この言葉を発しようと思ったのか」についてもっと繊細になってみることを心掛けてゆく。

・小節の常軌を逸した「執着」や「執念」について、身体からと心からとイメージから、それぞれの視点からのアプローチでとことん突き詰めて考えてみる。10年という時間の蓄積をどう身体へと反映させてゆくのか。10年前のあの日以前の小節はどうであったのか。小節にとって、思い出とはどういうものなのか。など。

・襤褸とのやり取りへ、どのような在り方で臨むか。石川さんの「ここは変化を」という指示を、どう自分の中で消化してゆくか。変化、という変化の仕方では何も残らない。そこに具体性を盛り込まねば。(作品の内容に言及せねばならないため、これについての具体的な案はここでは伏せておきます)

・これは当たり前のことではあるのだが、特に今回の小節という役は、一瞬でも気を抜けば即立て直しの利かないような状態にまで崩れてしまう繊細な役だ。一つひとつの言葉、一つひとつの行動にいちいち気を入れながら、「なんとなく」でやってしまう瞬間をとにかく潰してゆくよう心掛ける。


次回の稽古は5/20(日)になります。

【次回(5/20)稽古に向けて】
◆宿題…襤褸とのやり取りにおける変化について、いくつか考え、試してみる
◆テーマ…一つひとつを丁寧に


横山 真
by yukinone_makoto | 2012-05-20 14:49 | 稽古場日記