演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

4/26(木) トレーニング稽古10日目

4/26(木)20:00~22:00 @10BOX box-3

【外界への印象】
《天候》
●くもりのち雨
・風が重みを帯びてきている気がしてきた
《空間》
・視覚的印象:有機的な質感を持った空間だなと、感じ始めてきた
・音:静か、但し嫌な静かさではなく、落ち着く静かさ
・その他:ちょっと空気は乾き気味?

【稽古前の身体状況】
・首の凝りが、ぼんやりとした頭痛を引き起こしている
・腰がずっしり重い
・でも肚は浮いてて、ふわふわとした心持ちな感覚
・喉が乾燥で荒れている
・呼吸が浅い、みぞおちの辺りで何かが引っ掛かってる感じ

【今日のテーマ】
◆とにかく内を漲らせる

【ふりかえり】
少々の間が空いての本日の稽古、やってみて実感したことは、この休みの期間中に、少し役を自分に引き寄せ過ぎてしまったなということと、AとB、それぞれのチームの役の身体への馴染み具合にだいぶ差が出てきてしまったなということ、この2点だった。

1点目の「役を自分に引き寄せる」というのは、2つ意味合いがあって、ひとつは「自分のやり易いような役へのアプローチの仕方をしてしまっている」ということで、もうひとつは「自分自身の中でだけで色々消化し過ぎてしまったために、言葉一つひとつを相手にうまくパスできず、台詞を持ち過ぎてしまっていた」ということである。

まあ、自分にやり易いように、ということに関しては、実際に稽古場に来て相手役の人と面と向き合えばある程度は自然と解消されてくることであるし、何よりこうして自覚を持てているのでまあ、その休みの期間中に創り上げてきたものに縛られ意固地になったりしなければ修正してゆくこと自体は比較的容易なことではあるし、そこまで問題視はしていない。

それよりも厄介なのは、台詞を持ちすぎてしまうことの方だと思う。
それってつまりは、自分の中でしか処理しようとしていないことであり、共演者達のことを信じていないっていうことでもあるからだ。
自分だけで何とかしようとしてしまうから、その場のリズム等も自分一人の力でコントロールしようとしてしまうし、そうすると、台詞の発し方はスタンドプレー的に、間は自分勝手に、相手の台詞の受け取り方は自分の都合のいいように、そして何より厄介なのはいちいち自分の台詞にオチをつけようとして場合によっては相手役の見せ場まで奪い取ってしまうという結果まで引き起こしてしまう。

いったい何をやっているのだろうか自分は。
それは芝居に限らず、他者とひとつの何かものを創ろうとする際には一番やってはいけないことではないのか。
独りよがりに自分勝手に振る舞って、自分一人だけで潰れていくだけならいざ知らず、共演者まで巻き込んで悪い循環を生み出してしまうだなんて、今後二度と繰り返してはならない愚考だ。

もっと台詞なり自らの役の振る舞いなりを、大きな目線で包むようにとらえてみることが必要なんだと思う。
自分だけしか見ずに、自分だけの段取りをこなすことだけで完結させてしまっているから成り立たなくなってしまう訳で、でも、芝居における台詞のやりとりというのは、どんなにがんばったって1人だけでは完結させることのできないものなんだから、ちゃんとその責任は共演者達と折半してゆく必要がある。
責任を独り占めするということほど無責任な振る舞いはないのだということを肝に銘じつつ、場を循環させてゆけるようどんどん言葉をパスしてゆくことを心がけて次回からの稽古へは臨みたい。


で、2点目のAチームの役とBチームの役とで、かなり自らの身体への馴染み方に差が出てきてしまった、という点についてだけれども、まあ、別に両者を比較してどうこうせねばならない、という訳ではないので、基本的にはどちらのチームの役とも一対一の関係で向き合ってゆけばよいとは思っている。
が、うまく掴みきれていない方(Bチームの方の役なのだが)の停滞感のようなものが、そうでない方のチームの芝居にまで影響を及ぼさないとも言い切れないところがあるため、どうにか早い段階でこの状況を打破しておく必要があるなとは思っている。

同じ作品を2チームに分け、両方へ違った役で出演する、ということの難しさを今、嫌というほど味わっている訳だが、しかし、ネガティブな方向に捉えればそういうことになるのかもしれないけれども、それを少し見方を変えてみて、うまくこの2役同時にやっている状況を利用できるようなアプローチを見い出すことができたならば、事態は今とは全く逆の展開へと好転するかもしれないな、という気もしている。

ちょっと今は2役をやることの悪い面ばかりが目に付いていて――例えば、自分のやる2役は会話を交わす機会の多い役同士であるため、反対側のチームでやっている時の「ここに投げてくれると受け易いなぁ」というポイントへ、無意識のうちに投げてしまっていたりすることがあるのだが、これは逆算の発想であり、台詞のやりとりの面白みを奪う危険が高い。――完全に思考が受けに回ってしまっているのが正直なところだ。

が、それはとらえ方の問題でもあって、2役同時にやっているからこそ、気付けるようなものもきっとあるはず。

これも例えば、の話だが、さっき書いたこととは逆のことを敢えてやってみるのはどうか、、つまり、反対側のチームの時に「これはやって欲しくないなぁ」と思うことをやってみる、ということなのだが。
もしかすると、そういうところから何かしらの発見に繋がることも十分にあり得るんじゃないかなと思うのだ。

まあ、あくまでもこれは一例だが、そういう発想で色々と探ってみるというのも、やる価値はあると思う。
というか、トレーニング稽古なのだから、むしろやるべきだと思う。

次の稽古に向けて、色々考えておこう。


次回の稽古は4/27(金)になります。

【次回(4/27)稽古に向けて】
◆宿題…2役だからこそ、やれることを考えておく
◆テーマ…受け取ったものを、気持ちよくパスする


横山 真
[PR]
by yukinone_makoto | 2012-04-27 02:35 | 稽古場日記