演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

4/18(水) トレーニング稽古8日目

4/18(水)20:00~22:00 @10-BOX box-3

【外界への印象】
《天候》
●くもり
・すっきりはしているものの、やや花粉が多めで少しきつかった
《空間》
・視覚的印象:タッパの高さのせいか、だいぶ広々と感じた
・音:反響がかなり程よい感じで、声のことを気にせず思うままに出せるのがよかった
・その他:昨日よりはだいぶ落ち着いた感じでいられた

【稽古前の身体状況】
・声帯は相も変わらず荒れ気味
・肚が定まっていない感じ
・下半身、特に股関節周りが硬い
・鼻が詰まってる
・首周りがガチガチに凝ってる

【今日のテーマ】
◆相手を見る

【ふりかえり】
今回のトレーニング稽古は、AB2チームに分かれて『遥かなり甲子園』に取り組むこととなっている。
自分は、どちらのチームにも属し、しかもAとBでは別の役でキャスティングされている。

まあ、大変といえば大変なのだが、だからこそ試せることも沢山あるのでこの状況は大いに利用してゆきたいなとは思っている。
それに、自分の創作に対するスタンスの取り方として、ひとつの役に狙いを絞ったら脇目もふらずに全力で突っ込んでいってしまう傾向があるので、今回のように複数の役に集中力を分散させて役と向き合わねばならない状況へ身を置いてみるというのは、これまでの自分にはない創作へ向き合うための回路の構築にもしかすると繋がるかもしれず、なかなかに楽しみなチャレンジではある。
とにかく余力を残そうなどとは一切考えずに全力で(でないと全く意味がない)両方の役と向き合って、もう自らの中には何も残っていないくらいの状態にまで追い込んだ先に見えてくるもの(或いは何も見えないかもしれないが)を逃さず捕まえられるよう、必死にあがいてみようかと思う。


AチームBチーム、それぞれの役同士・役者同士の組み合わせでだいぶ色が違った作品に仕上がりそうな感じではあるが、それもまだまだ微差でしかない。
別に別チームとの違いを出そうとすることにそこまでとらわれる必要はないとは思うが、しかし結果的には両チーム共にそれぞれの役者同士の組み合わせだからこそ生まれてくるものが感じられるような作品に仕上げたい。

そのためにも、今日のテーマにも設けたように「相手を見る」ということを忘れてはいけないなと思った。
但し、この言葉の通りに物理的に自らの目で見る、ということだけでなく、目に見えない部分、例えば自分と相手の呼吸の絡み合い方やこの人は何に重きを置いて役や相手役と向き合っているのか、などについてもしっかりと注意を払ってゆくようにしたい。

もちろん、自分自身はどうありたいのかを明確に持った状態で舞台上に立つことは言うまでもない。
特に自分は、少しでも気を抜くと受けに回ってしまいがちなので、攻め気だけは無くさぬように、やや過剰なくらいで臨むようにしたい。


さて、具体的な次回稽古へ向けての課題を列挙しておく。

【Aチーム】
・Bチームの役に比べ、自分の特性に近い役のためかだいぶすんなり相手役達とのやり取りに臨めている気がした。いい意味での精神的な余裕があるためか、間もちゃんと取れているし、台詞の音にも多彩な色がつけられているし、相手のこともちゃんと見ることができている。

・ただ、細かいところでのミスは目立った。例えば、誰にかけている台詞なのかを把握せずに台詞を発してしまうことが多く見られる、とか、人の話を雰囲気で聞いてしまっている、とか。

・元々の性格的に、やり過ぎる、ということが意図的にやらないとできないので、説明過多な部分はほとんど見られなかったのはいいような悪いような、、という感じではある。たまには破綻させるくらいの冒険もしてみた方がいいとは思うし。ただ、それもバランスの問題か。とりあえず今日の段階のこのAチームの稽古では、この性格は悪い方向には出ておらず、いい方に作用していたように感じた。Bチームの方では、、、まあ、それは後ほど。


【Bチーム】
・冒頭の嗄れ声の捌きが曖昧過ぎる。せっかく演出からもらった武器を、あんな扱いで終わらせてしまうのは、俳優としてあまりにも残念な行為だ。

・台詞に余裕がなさ過ぎる。あれではただ喋っているだけで言葉に引っ掛かりがないため、聞いている方も右から左に言葉が流れていってしまう。役そのものを身体で掴めていないから口先だけでなんとかしようとしていて、そのために空間を音で満たさないと不安で仕方なくなっているのだと思う。

・役が多重人格過ぎる。一つ前の課題にも通じるけれども、場当たり的に台詞だけをこねくり回しているからそうなるんだ。自分の都合だけで役を考えるな。それをしてしまうと観客からは俳優という現実しか見えなくなってくるし、そうなってくると役への愛着はどんどん薄れていってしまう。

・Aチームの時とは逆に、こちらはもっと極端なところからのアプローチを試してみてもよいのではないか。せっかくのトレーニング稽古だ。これまでのやり方とは違った仕掛け、というリスキーなことも遠慮なく試せるはず。というか、別にそういうリスキーなことは普段の創作稽古でも必要になる時はあると思うし、だから、「いつもと違った仕掛け」ということを試すと共に、「リスキーなアプローチ」というものに飛び込むための訓練としても利用してみればいい。賭けに出た経験がないままに必要に迫られて仕方なく賭けに出てしまうのと、賭けに出た経験を備えた上で賭けに臨めるのとでは、心持ちもかなり違ってくると思う。


次回の稽古は4/19(木)になります。

【次回(4/19)稽古に向けて】
◆宿題…台本全体の流れを頭の中で整理してみる
◆テーマ…勇気を持って、緩めてみる


横山 真
[PR]
by yukinone_makoto | 2012-04-19 14:24 | 稽古場日記