演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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3/1(木) 『方丈の海』稽古初日

3/1(木)20:00~22:00 @IQ150稽古場

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
・ぽかぽかして気持ちいい
《空間》
・視覚的印象:天井が斜めなせいか、何故か目線が傾くことがあった(笑)
・音:自分の声が返ってきにくいため、耳に頼って声量を調節するのは危険な気がした
・その他:乾燥のせいもあってか床が滑るように感じた

【稽古前の身体状況】
・腰が重い
・肌が物凄く乾燥してる(特に手足)
・若干、ほんとに若干、喉が痛む
・左足首の古傷が痛み出してきた
・呼吸が浅く、声の質が軽い

【今日のテーマ】
◆見る、聞く

【ふりかえり】
本日より『方丈の海』の稽古が本格的にスタート。

という訳で、稽古の開始前に何か全体で行えるエクササイズ的なものをやれという石川さんからの指令を受けたため、その場でぱっと浮かんだものを2つほど、行ってみた。

ひとつは、稽古場にいる全員で適当にごちゃごちゃな位置関係で絡み合った状態で手を繋いでみて、そこからひとつの円に戻れるように全員で協力してその絡まりを「手を離さずに」解いてゆこうというもの。

このエクササイズは、身体の接触もあるし、スムーズに解いてゆこうとすればお互いの声がけなどによる連携がとても重要な要素になってくるものなので、稽古初日に共演者同士の距離感を縮めるものとしては有効かなと思い行ってみたのだが、ただ、それでもいきなり身体の接触のあるものを行うのはどうだろうか、、、という一抹の不安もよぎりつつの恐る恐るの実施であった。
が、そんな不安もよそに、あっさりと、予想していたよりも遥かにスムーズに、絡まりが解けてしまったのでとても驚いた。


あまりにもすんなりいってしまったので、もうひとつ違ったエクササイズを行おうと思い、「はいはいクラップ」も行ってみた。

これは隣の人へ拍手とともにエネルギーを渡し、受け取った側の人はそれをまた反対側の人へ渡し、、、というようなことを繰り返しながら、エネルギーのリレーを行ってゆく、というもの。
そしてそれが慣れてきたら、そこに逆回転を加えたり、無言にしたり、クラップだけではなく色んな動きを回していったりと、様々なバリエーションで行っていった。

まあ、こちらも場全体の呼吸などを混ぜ合わせていって空間の一体感を少しでも高められたらいいかなと思って実施してみたのだが、ちょっと自分の進め方が性急過ぎたかもしれないなと、反省している。

いきなり掛け声とクラップで入るのではなくて、たとえば全員で輪になった状態で隣の人と手を握り、隣の人に強く手を握られたら反対側の手で握っている人の手を強く握って、、、という風にリレーしてゆく「握り回し」から入ってもよかったかもしれない。
というのも、一度あの場全体の集中を「ぎゅっ」と絞り込んでから、開放的なエネルギーのリレーに移行させた方が、きっと集中を高めるための段階としては無理なくやれただろうなと思えたからである。

というか、いつもの自分であったらそうしていたと思う。
だから、反省しなければと思うのだ。
「お客さんとして関わりたくない」と言っておきながら、どこかよそ行きの姿勢でいたのではないか、だから普段通りのことがやれなかったのではないか。

ちょっとここの点に関しては、誤魔化さずにしっかりと向き合って考えてゆきたいなと、そう思っている。

また、考えてみれば、今回の座組で初の参加というのは自分と公募参加の美帆さんと彩さん(この日はNGでした)だけな訳だから、最初にやったエクササイズの時にお互いの呼吸や連携がうまくいくのもそれは頷ける話であった。
ということは、その初参加組を団員の中へとうまく飛び込ませられるような趣旨のエクササイズか、或いは飛び込めるような負荷の加え方を工夫すればよかったのではないか、と、思った。

このような現状への認識の甘さは、場によっては命取りにもなりかねないのだから、今後よくよく注意しておかねばならないと思う。



さて、その後は稽古本編へ入った訳だが、キャスト決定後初の読みであった。

もうとにかく今の自分の課題は、宮城弁、だ。
そこにいっぱいいっぱいになってしまっていて、小節という人間について思いを馳せる余裕を持てなくなってしまっている。

しかし昨日今日でこれまで全く話していなかったような方言をいきなり話せるようになるなんて無理で当たり前なことで、だから、宮城弁が話せないことが問題なのではなくて、その宮城弁にとらわれてしまうがあまりに、芝居そのものに集中できていない状態になっていることが問題なのだ。

一度、自分の中で現時点での優先すべき順位を定めておく必要があるのだと思う。
そして、それと同時に、方言については稽古時間外に可能な限り調べるなり触れてみるなりしながら何とかするしかない。
常々言っていることだが、稽古場では、稽古場でしかできないことを行わねばならない。
それ以外の場所でできることを稽古場に持ち込むのは、俳優として最低なことだということを、決して忘れてはならない。

たしかに方言以外にもこの小節という役と向き合うにあたってやらなければならないことは沢山ある。
しかし、方言が気になって芝居に集中できず稽古にならないような状況は、なんとしても避けねばならないため、現時点においてはこの宮城弁は稽古以外の時間を使って、優先的に取り組んでゆくべきことなのだと思う。


実際に読みを行ってみて、予想以上に困難の待っているチャレンジなのだろうなと実感したのだが、しかし、この程度で音を上げているようでは今回の作品に挑む資格なんてない。
今のこの壁なんてのは、創作の入り口部分での些細な躓きでしかなくて、本当の困難は、もっともっと先に待っている、絶望的に思えてしまうほど大きく高くそして硬い壁だ。

だからこそ、絶対に負けてはならない。

まあ、負ける気なんか、これっぽちも持ってはいないが。

とりあえずは次回の稽古までに、ある程度の結果を出すつもりでいるので、それに向かって邁進してゆこうかと。


次回の稽古は3/4(日)になります。

【次回(3/4)稽古に向けて】
◆宿題…宮城弁について徹底的に研究する
◆テーマ…言葉を振り切る(速度ではないところで)


横山 真
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by yukinone_makoto | 2012-03-02 15:07 | 稽古場日記