演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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11/14(月) 『少女Aの帰還』 重要シーン集中稽古

11/14(日)18:00~20:45 @岩戸地域センター・会議室

【外界への印象】
《天候》
●晴れのち雨
・日中と朝、夜の気温差が激しく、日差しが恋しい
《空間》
●会議室
・視覚的印象:のっぺりしているように感じた
・音:雨音が常に耳に入ってきていたが、それほど気にはならなかった
・その他:寒いんだかどうなんだかよく分からない変な感覚

【稽古前の身体状況】
・下半身の踏ん張りが今ひとつきかない
・表情が硬い(特に頬骨の辺り)
・肩甲骨が固まっている
・腰周りが重い
・呼吸が浅い

【今日のテーマ】
◆面白い方へ

【ふりかえり】
今日の稽古は、今回の作品におけるある重要なシーンをとことん突き詰めて稽古してゆくための集中稽古で、演出の江野澤くんとそのシーンでの相手役の野中さんと自分の3名だけでの稽古だった。

そんな今日の稽古の流れは以下の通り。

■3名でピン・ポン・パンゲーム
→メトロノームのリズムに合わせて(徐々に早めてゆく)
■1~10の数字をメトロノームのリズムに合わせカウントを回す(3の倍数は無言で指差し。回す人は任意で選ぶ)

■ティッシュを自分に見立て、ティッシュだけで男女の駆け引き

■エチュード(背を向けた相手に触れようとするが、触れられない)

■台本稽古(2人のシーン抜き稽古⇔フィードバック、の繰り返し)


今日のように少人数で行う稽古というのは、ある種の独特な緊張感があって非常にしんどくもあり、同時に密度の濃い時間を過ごすこともできるためにこれ以上ないくらいに創作の醍醐味を味わえる愉しい時間であるとも言えるなと、そう実感できた充実の3時間弱であった。

昨日の稽古で初めて読んだ戯曲ではあったのだけれども、今日の稽古を経たことによりかなり視界が拓け、役の見える景色が拡がった気がする。
視界が拡がったために見えてきた課題も多くあるため、それら一つひとつに対し今の自分がやれることはやり残しのない状態で本稽古へと臨めるようにしたい。


また、今日の稽古では、戯曲全体についての課題やそれに対する有効な案なども沢山見えてきたし、何より江野澤くん自身が感じていた戯曲を推敲するにあたっての停滞を打破するための道筋のようなものが見えてきたのが非常によかった。
削るべき箇所、加えるべき要素、そして思い切って舵を切るべきポイントが、かなり具体的に浮かび上がってきた。

おそらく、こういう現象が起こることも少人数で行う稽古のよさなのだろうなと思う。
というのも、役についても作品についても、かなり突っ込んだところまで話ができる環境が生まれ易いからだ。


まあ、そのお陰で自分が個人的にとても苦手意識を持っていることをやらねばならないシーンが追加されてしまったのだが(苦笑)

や、しかし、それも望むところだ、といった気持ちではある。

では何がそこまで苦手なのかというと、自分は、何か振り付けのある踊りではない、フリースタイルでリズムに乗って踊ったりとかするのが本当に苦手なのだ。
事実今日の稽古でも、それを痛いほど実感した。

しかし作品をより面白く仕上げるために重要な要素である以上、苦手だとかそんな甘ったれたことは通用しない。
何としてもこの意識を克服する必要がある。

が、おそらくこの苦手意識を克服するためには「もっと強い気持ちで」などという精神論で挑むのではなく、もっと具体的な、身体の使い方や人をどう見、どう向き合うか、といったところの改善が必要なのだと思う。

自分が苦手意識を抱く時というのは、大抵の場合「何に意識の軸足を置いていいのかが分からない」という状態である。
逆に言えば、それさえ分かっていればどんなに不格好であってもそんな苦手意識などというものが頭をよぎることもなく、今の自分が向き合うべき目の前の状況へと没頭できるということでもある。

従って、そういったベクトルに考え方を向かわせ、打つべき対策を整理してゆけば、きっと事態の改善へ向かうための手だては見えてくるはずだ。

個人的には、この地点までに自らの思考を至らせることができたのが、今日の稽古での一番の収穫であったなと、そう思う。

これまでの自分であれば、ほぼ間違いなく「このシーンへ至るためにどう気持ちを盛り上げてゆくか」ばかりに考えがいってしまっていたと思う。
たしかにそれも大切なことではある。
しかし、それではたぶん出たとこ勝負の再現性に乏しいシーンで終わってしまう危険性が高いし、何より他に打てる手があるはずなのにその発想で思考を止めてしまうのはあまりにも無策過ぎる。

もちろん気持ちを高めるための仕掛けも考える必要はある。
しかしそれと同時に、これまで曖昧にしてきたものを具体的に処理してゆくための作業も行ってゆくべきなのだと思う。

それにそれがうまく処理できれば、今後自分が俳優としての活動を続けてゆくにあたって、有用な武器を手に入れることができるかもしれない。

や、それは大袈裟かもしれないが、しかし己の弱点を克服しようと思ったらそれくらいのクオリティを求めて取り組んでゆかねばモノにできる訳がないと思う。
それに、それくらいの目標があった方がモチベーションも高く維持できる。
ならば迷う道理はないなと。


本稽古までにやるべきことは沢山あるが、だからこそ挑み甲斐があるというもの。
この大変さ、とことん楽しんでゆきたい。


次回の稽古は12/5(月)になります。

【次回(12/5)稽古に向けて】
◆宿題…この2日間で浮かび上がった課題との向き合い
◆テーマ…没頭

横山 真
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by yukinone_makoto | 2011-11-14 23:53 | 稽古場日記