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演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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5/5(木) 「PLAY FOR JAPAN. PRAY FOR YOU」本番2日前

5/5(木)12:00~22:00(通し①:17:30~、通し②:19:40~)
@緑ヶ丘地域福祉センター・第一会議室

【外界への印象】
《天候》
●曇りのち雨
・空気自体は生温い感じだけど、風は冷たい
《空間》
●緑ヶ丘地域福祉センター・第一会議室
・視覚的印象:何故か視野が狭くなったような感じがした
・音:別の部屋の音が妙に気になった
・その他:床が板張りで滑らないよう気を遣ったせいか、下半身の疲労が激しかった

【稽古前の身体状況】
・花粉?のせいか、目と鼻がむずむずする
・というか、粘膜部分が荒れているように感じる
・四肢と首の付け根辺りがぎゅっと縮こまっている
・重心というか身体の軸が、微妙に左に偏っているような気がする
・どうも呼吸が浅い

【今日のテーマ】
◆手放す

【レポート】
今日、ラスト4ページがだいぶ改訂されたのだが、自分の役である梶原としては、この変更はかなり感情のラインの整理をつけさせてくれるものであったなと思った。
特に最後の三越と梶原のシーンはほとんどの台詞が変更になってしまったのだが、にも関わらず思いの外その台詞の入りが早かったのはたぶん、役としての生理の流れにうまく沿った変更だったからなのかなという気がしている。

しかも前半のシーンはほとんど手を加えていなかったはずなのに、通し時にはこれまでやりにくかった箇所がすんなり通ったりもして、当たり前なのだけれども、全体に好影響がもたらされていたなと感じた。

なんか、こういう経験をする度、つくづく芝居って面白いなぁって思うし、だからやめられないんだろうなって思う。


さて、その肝心の通しだけれども、1回目の方はこれまでに比べ安定感が出てきたものの、ちょっとみんな守りに入ってしまったせいか作品全体のドライブ感のようなものに欠けていたような印象を受けた。
そして2回目の通しは、連チャンだったこともあったせいか皆集中力に欠けていて(但し自分は途中でおふざけがつまづきの原因だったのだが、、、)、細かなミスが目立つ通しだった。

要するに、今日の通しは2回とも決して満足のいくものではなかった、ということだ。

とはいえどちらの通しでもいい箇所悪い箇所がそれぞれであった。
例えばラストの三越と梶原のシーンは1回目の通しではやり過ぎだけど2回目の通しでどこに向かうべきかが見えてきたし、逆に1回目の通しでは肩の力が抜けた状態で臨めていた梶原の前半のシーンが2回目の通しではぐだぐだになって(して)しまった。

だからこそ、「○回目の通し」というざっくりとした枠組みで考えるのではなくて、一つひとつの芝居をしっかり細かく振り返りつつ、今後に反映させてゆけるような手立てを探ってゆかねばならないのだと思う。


早いものでもう明日は小屋入り。

まだ現時点ではこの作品は「うまくハマれば面白くなるんじゃないかな」止まりの出来でしかないのが正直なところだ。
しかし上演する以上は「観ることができてよかった!」でなければやる意味がなく、「惜しい!」も「駄目」も同じことだと思う。

ではどうしたら今のこの状況からその目指すところへ辿り着くことができるのか、、、最後の最後まで、前を見続けながら、追求し続けてゆこう。


【小屋入りへ向けて】
◆宿題…今日のおさらい&身体のメンテナンス
◆テーマ…一つひとつを、丁寧に


横山 真
by yukinone_makoto | 2011-05-06 00:16 | 稽古場日記