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演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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4/7(水) 『しゃぼんのころ』 稽古初日

4/7(水)17:00~22:00 @青少年学習センター・和室

【外界への印象】
《天候》
●曇り時々雨
・風はやや冷たく、空気は生ぬるい
《空間》
●和室
・視角的印象:前より明るくなった?
・音:雨音が耳に残る感じ
・その他:雨の割には空気がぱさついてるような気がした

【稽古前の身体状況】
・腰、背中が痛む
・頭の左側が鈍く痛い
・末端に熱が篭って気持悪い
・鼓動が落ち着かない
・眼がごろごろする

【今日のテーマ】
◆深呼吸できる身体で

【レポート】
また今日からマームの稽古が始まる。

これまでも緊張はあったのだが、今回はこれまでで最も稽古が始まることへの緊張を強く感じた気がする。
稽古場会場である青少年学習センター前まで来た時に、若干の吐き気すら覚えた。

それだけ、今回の創作に対しての「責任」の重さを感じているのだと思う。
おそらく今後も続けていくのだとすれば、この責任による重圧は増し続けてゆくのかもしれない。

ただ、そうは言ってもその重圧は、決してネガティブな意味合いのものではないなという感触がする。
むしろ、より高みを目指すための強いエネルギーを生み出すのに必要不可欠なものなので、あとはこの重圧を力に変えられるだけの強い心を如何に持ち続けていられるかが重要なんだと思う(まあ、この持ち“続ける”という点が一番難しいのだが)。


稽古の方はと言うと、今日は初日ということもあって最初は軽いシアターゲーム的なメニューを行い、その後、三人一組に分かれ3分程度の長さのシーンを創っていった。

自分は、青柳さんと実子さんがパートナーだった。

やっぱこの2人と一緒にやるのは面白い。
お互いのどんな小さな変化もやりとりの中に反映されるので、返す度に新たな発見が生まれるのだ。

何より、皆台詞離れがいいためなのか、やりとりに停滞が生まれないのがいい。
お互いに呼吸が循環できているな、という感じ。

まあ、とはいっても当然のことながら、個人的には反省すべき点が多々あった。

という訳で、反省点を以下に挙げておく。

◆新しいミッションを与えられた際、どうも初めは「見」に回ってしまう傾向がある。それ自体は悪いことではないとは思うが、様子を伺う癖がついてしまうと、いざという時に身体が素直に動いてくれず、みすみすチャンスを逃してしまう可能性を高めてしまうと思う。もっと「飛び込む」勇気を持つべき。

◆身振りが「感情が溢れ出した結果」ではなく「感情の不足を補うための動作」になってしまっている時が多々見られる。そのため、少々説明的な身体になってしまう瞬間がある。役として、そういう芝居を敢えてするのならばよいのだが、まあ、大抵の場合は誤魔化しのためにそうしてしまう嘘でしかない。もっと目の前の相手とのやりとりの中から生まれてきたものに忠実に従ってみていい気がする。

◆もうちょい高まった状態で人前に立てないもんか。外見からは静かに見えていても、内側には渦巻いているものがある、というような状態には最低限なっていないと、見ていて痛々しいんじゃないかと思う。その点で、今日の自分は及第点ぎりぎりだった(但しそれは後半持ち直した段階での話で、前半はアウトだった)。もう少し自覚を持とうや。高いレベルを目指すんなら、それだけのことをしろ。

こんなところか。

たぶん、2年くらい前だったら今日の内容にさほど不満は抱いてなかったんじゃないだろうか。
それだけ、自らに課しているハードルは回を重ねる毎に上がってきているんだろうなと思う。

まあ、ぶっ倒れない程度に無理しつつ、今回も頑張っていきます。


次回稽古は4/9(金)になります。

【次回(4/9)の稽古に向けて】
◆宿題…思考のチャンネルをもうちょい俳優側に調節しておく
◆テーマ…飛び込む

横山 真
by yukinone_makoto | 2010-04-07 23:49 | 稽古場日記