演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

2/11(木) 『たゆたう、もえる』 本番2日前

2/11(木)11:30~22:00(通し19:15~) @大野北公民館・茶室→小会議室1→茶室

【外界への印象】
《天候》
●雨
・雨粒は細かく、まとわりついてくるような感じ
《空間》
●茶室
・視覚的印象:細い
・音:ぼわーんとした響きの印象
・その他:歩く際の床の不安定さが気になる
●小会議室1
・視覚的印象:立方体感が強い
・音:床面を音が這うような響き方
・その他:床が見た目よりも汚い
●茶室
・視覚的印象:圧迫感がある
・音:反響が鈍いせいか、声が自分のすぐ近くでかき消えてしまうような感覚
・その他:空気が篭っていて、重だるい感じの暖かさがある

【身体状況】
・喉と鼻の粘膜部分が荒れている
・眉間に意識が集中してしまう
・関節にロックがかかってる感覚
・頭がぼんやりしてる

【今日のテーマ】
◆信じる

【レポート】
今日は小屋入り前日にして初めての通し稽古を行った。

前作でもそうであったのだが、作品中盤が初出となる役の場合の登場までの気持ちの高め方が、まだ掴みきれていないなと今日は痛感させられた。
どうしても裏での待機中に気合いを入れ過ぎてしまって、結果、心身共に固くなってしまうのだ。
特に今作では1場が猛烈によい出来であるため、2場で登場する自分もそこに乗り遅れまいとしてしまうことが、その気負いの原因としては大きく作用しているのだと思う。

しかしよくよく考えてみれば、その発想こそが「作品を背負ってしまっている発想」の典型的なパターンなのかもしれない。
別に自分の役の登場までの作品の構成及び流れの良し悪しというものは、自分の役そのものとは全く以て関係のない領域の話であり、本来であれば芝居をする上ではあまり気にするべきことではないことである。
もちろんそれまでの流れがよい流れであるのならば、そこに乗っかること自体は大切なことではあると思う。

がしかし、そういった「流れに乗る」ということばかりに発想が縛られてしまえば、己の役割に対する意識の純度は薄まってしまうのではないだろうか。
役者である以上、やはりまずは己の役と目の前の存在へと向き合ってゆくことに没頭するところが最初にくるべきなのだと思う。
そういった作業を経た結果として、作品全体の流れに乗っかってゆければいいのだから。
いやむしろ、己の役に徹することのできない人間などには、作品全体の流れに乗っかることなどできないのだとも思う。

現に、今日の自分は一つひとつの芝居が断片的で、それぞれの単発のシーンで抜き出せば結構面白いシーンに仕上がってきているのに、作品全体を通してみた時にはそれぞれがそれぞれでバラバラで繋がりに欠けるため、そうたという人間が全く一貫性のない人物となってしまっているような気がする。
これでは流れに乗ることができないのも当然だと思う。乗るべき流れが、うまく流れていないのだから。


まあ、これまでのマームでも、初通しの後には必ずこのような状態にはなっていたので、別段焦るようなことでもなくて、むしろ必要な経過なのかもなとは思っている。
ただ、今回はその気付きから初日までの時間が絶対的に少ないということと、不慣れな虫食い的登場の仕方の役であるということの2点だけがこれまでとは違っているのだ。
それだけに、残りの少ない時間は余すことなく有効利用してゆかねばならないと思う。


それ以外の通し時の反省点。

●どうも馬鹿になりきれない部分がある。もっともっと泥臭くなるべき。そうたの滑稽さは、戯曲に書かれた台詞の意味合いだけでは成立しないものであるのだということを忘れてはならない。

●台詞前に「ああ」とか「え、」とかいった余分な声を挟んでしまう癖が顔を出てき始めてきている。それは自分のやり易いリズムに持ち直してから台詞を発しようとしているということであり、それはつまり、その場でのやり取りに身を委ね切れていないことの表れでもある。もっとすんなり言葉を発せるような意識付けを徹底させるべき。

●まだまだ感情が一色だけに染まってしまうことがある。人の抱く感情というものはそんなに単純なものではないはず。葛藤から逃げるな。


明日はいよいよ小屋入り。
時間は少なくなってきたが、やり残しのない状態で初日を迎えられるよう最善の努力を尽くしてゆきたい。

【小屋入りにあたって】
◆宿題…今日の通しを踏まえて、作中でのそうたの繋がりを再考してみる
◆テーマ…泥臭く

横山 真
[PR]
by yukinone_makoto | 2010-02-12 01:54 | 稽古場日記