演劇家・横山真が己の表現の追求・具現化のために発足したプロデュースユニット。生(LIVE)の表現にこだわり、演者から発せられる音・熱・呼吸・視覚的印象などを五感+αで感じられる作品創造を目指す。


by yukinone_makoto
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11/3(火)『コドモもももも、森んなか』本番2日前

11/3(火)10:00~22:00(横山17:00入り) @STスポット

【外界への印象】
《天候》
●曇りのち晴れ
・寒くなったり暖かくなったりと寒暖の差が激し過ぎて身体的にはきつい
・空気そのものは冷たいので、日陰はかなり寒い
《空間》
●STスポット
・美術が加わったことで、客席の座る位置によって見え方がかなり違っている。特に前列と後列では舞台上から受ける印象が全く違う。
・音についても同様で、この空間は高低差による音の反響具合に差があるため、前列と後列で聞き取り易い声質と聞き取りにくい声質が違う。
・舞台面の床に敷いた布によって足元が滑り易くなっている。今回床に倒れ込む演技があるので、受け身の取り方などに注意が必要。

【身体状況】
・なんだか、気持ちも身体も全体的にぼんやりしている
・首周りの筋肉が固くなっていて、短く感じる
・喉の潤いが今一つ足りなく感じる
・顎や眉間にロックがかかっているようで、表情が固い

【今日のテーマ】
◆役のあらゆる前提を手放して、何もないところから目の前の状況と対峙してみる

【レポート】
今日でいよいよ小屋入り。

今回、スタッフさんが色々と配慮して下さったようで自分を含めて3名の入り時間を遅めて頂いた。
それについて個人的には思うところもあったし、早めに小屋へ入ることも考えたのだが、スタッフさん側で色々と考えた結果そのようなスケジュールを組むこととしたのだから、自分は素直にその配慮に甘えさせてもらうことにした。

まあ、正直言ってその判断が正しかったかどうかについては分からない。
分からないが、その選択肢を選んだ以上は中途半端なことはしたくはなかったので、その与えられた時間を利用して、自らの身体のケアなどを徹底して行った。
結果、自分自身で自覚している以上に自分の身体にダメージが蓄積されていたことに気付けた。
ここ最近の気持ちの高まりきらなさはこんなところからきていたのかもしれない。
この気付きを与えてくれたのは、スタッフさんの配慮のお陰である。
心よりの感謝と共に、これをなんとしても作品にプラスとなれるように繋げてゆかねばならないと思う。


さて、仕込み・シュートが終わった後は、19時から場当たりに入った。
先日の劇場稽古時と決定的に違うのは、作品に美術と照明が加わったこと。

やはり勝手が全く違う。

しかしだからこそ、先日の劇場稽古にてこの空間そのものの特徴を実際に自らの身体で経験できていたことが大きかったと自分は感じた。
美術や照明に対しては不馴れで向き合い方が手探りの状態であっても、あの空間に身を置くことについてはある程度余裕を持っていられたためである。

もちろんまだまだあの空間にも掘り下げてゆくべき余地は沢山残されているのだろうとは思う。
がしかし、初めての空間に馴染む努力をしながら美術や照明にも対応してゆかねばならないような状況に比べたら、今回の状況は遥かに取り組み易いはずである。

事実、今日の場当たりで照明に入るためのポイントへ移動する際にも、空間に対する把握力が高まっているためか変に目印を探すために目線が泳いだりもせず、実にスムーズに適切なポイントへと移動できるようになっていたように思う。
例えば「舞台中央の客席寄りで、○○が視界の脇からギリギリ消えない辺り」というように、バミらずとも景色や距離感で指定の位置に入れるような状態でいられるのである。
「空間を知る」ということの最大のメリットは、こういうところにあると自分は考えている。

また、空間に存在することに余裕があるせいか、芝居中にも舞台美術へと思いを馳せることもできるようになっていて、美術を単なる背景として終わらせるのではなく、自分の芝居の中へとうまく組み込むことができる発想が今、いくつか浮かんできていたりもする。

空間にせよ美術にせよ、自分がそこに役として存在している以上は同一の場に存在しているもの同士であって「登場人物と背景」というざっくりとした括りで分けられるものではない。
目の前にたしかに存在しているものなのだから、当然作品の一部として美術とは向き合ってゆかねばならないと思うのだ。

役者は役者、美術は美術、照明は照明、というように舞台上の諸要素を別々に組み立てて芝居を考えてしまうことは、砂糖とミルクとコーヒーを別々にして摂取させようとしてしまうようなものである。

今回も素敵な美術や照明をスタッフさんが用意してくれているのだから、役者である自分もその最高の生かし方を探ってゆかねばならない。

やるべきことは沢山あり、時間はいくらあっても足りない。
だからこそ、今自分のやれることを一つひとつ確実に行ってゆこうと思う。



【明日に向けて】
◆宿題…細かい部分の見直し
◆テーマ…信じる


横山 真
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by yukinone_makoto | 2009-11-04 00:57 | 稽古場日記